(C)2017 IIES UOEH
このサイトは、厚生労働科学研究費補助金肝炎等克服政策研究事業「職域におけるウイルス性肝炎患者に対する望ましい配慮及び地域を包括した就労支援の在り方に関する研究」 (H26-肝政-一般-002)の成果として開設しました。
B型やC型の肝炎ウイルスは血液によって感染しますが、尿、涙、汗などによって感染することはまず考えられません。したがって、医療職等の血液に触れることがある職場以外では、ほとんど感染するリスクはありません(表1)。
B型肝炎ウイルスは精液によって感染することがあり、C型肝炎ウイルスよりも感染力が高いです。特に、HBe抗原が陽性の人は強い感染力があります。また、B型肝炎ウイルスは、出血などで体外に出た血液が乾燥した後でも、すぐに感染性を失うわけではなく、体外で少なくとも1週間は感染性を保つとされているため注意が必要です。医療職による針刺し事故の感染リスクは、B型肝炎で6%〜30%、C型肝炎で1.8%と報告されています。家庭での生活において感染リスクを避けるために必要な生活行動には、次のようなことがあります(表2)。
職場における肝炎ウイルス等の血液を介する感染症のリスク低減対策については、英国安全衛生庁(HSE)の「職場における血液媒介性感染を防止するための危険病原体防護に関する諮問委員会」による詳細な報告書「HIVおよび肝炎」(英文:http://www.hse.gov.uk/biosafety/diseases/bbv.pdf)が公表されています。わが国とは法令や制度が異なりますが、その和訳(pdfファイル「170208_HSE_HIV and Hepatitis和訳」)を作成しましたので、医療機関等では参考になると思います。
(C)2017 IIES UOEH
このサイトは、厚生労働科学研究費補助金肝炎等克服政策研究事業「職域におけるウイルス性肝炎患者に対する望ましい配慮及び地域を包括した就労支援の在り方に関する研究」 (H26-肝政-一般-002)の成果として開設しました。