当院における放射線部の部門としての役割は、X線を始めとした電磁放射線の他、多くのエネルギーを利用して画像診断を行い、診療各科に提供すること、また放射線による治療を行うことです。診療各科ならびに地域医療機関における画像診断の期待に、また、患者様のQOLを尊重した放射線治療に応えるべく日々の業務を行っています。
ハイブリッド手術室とは ハイブリッド手術室(HOR:Hybrid Operating Room)とは手術台と血管造影装置やCT装置を組み合わせた手術室のことです。それぞれ別の場所にて設置されていた機器を組み合わせることにより、部屋の移動をすることなく、安全かつ高度な医療を提供することが可能になります。 |
![]() ハイブリッド血管造影室 ハイブリッド血管造影室は、血管内治療と外科的手術を同時に施行可能な手術室となります。従来では別々の部屋で施行していたため患者さんの部屋の移動が必要であり、身体への負担や迅速な対応が難しい場合がありました。ハイブリッド血管造影室ではその問題が解決し、従来では出来なかった高度な医療を提供することが可能となります。 |
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![]() ハイブリッドCT室 ハイブリッドCT室は、CT検査と外科的手術を同時に施行可能な手術室となります。従来では出来なかったCT画像によるナビゲーションシステムを用いた術前検査や術中検査といった高度な手術に対応することができます。また、手術後のCT検査はCT室まで患者さんを運んでいましたが、ハイブリッドCT室では手術室内で撮影することができ、安全に手術を終えることが可能となりました。 CT装置にはAquilion Eceed LB(Canon社)を導入しました。この装置はCT装置最大の900mm開口径であるため手術の固定具を装着した状態での撮影がより安全に施行可能となり、また、ポジショニング制限からも解放されました。さらにディープラーニングを用いた画像処理により高分解能かつ高画質な画像を提供することが可能となりました。 手術室に900mm開口径のCT装置を用いたハイブリッドCT室の導入は日本初となります。 |
最終更新日2023年 8月 17日文責:放射線部 川端 |