当院における放射線部の部門としての役割は、X線を始めとした電磁放射線の他、多くのエネルギーを利用して画像診断を行い、診療各科に提供すること、また放射線による治療を行うことです。診療各科ならびに地域医療機関における画像診断の期待に、また、患者様のQOLを尊重した放射線治療に応えるべく日々の業務を行っています。


血管造影

血管造影検査(Angiography)とは
 血管造影検査(Angiography)は、血管内に細い管を挿入し、その管からヨード造影剤というX線を通しにくい薬剤を注入して、血管の形や血流の状態を連続的に撮影する検査です。この検査を行うことで、動脈や静脈にある病変を詳しく調べることができます。当院では、頭部、心臓、腹部など、全身の血管を対象に検査を実施しています。

治療について
 血管造影室では、以下の治療を行っています:
  ・全身のIVR(画像下治療)
  ・
心臓血管インターベンション治療
  ・
カテーテルアブレーション
  ・
脳神経血管内治療
 これらの治療は、最新の画像技術を活用し、患者さん一人ひとりに最適な方法で実施されています。

 

血管撮影装置について
 当院では、Canon製の血管撮影装置「Alphenix Biplane」を設置した血管造影室を3室稼働しています。この装置に搭載された「Hi-Def Detector(高精細検出器)」は、1画素あたり76μmという驚異的な高分解能を実現し、鮮明な画像を提供します。この高画質の映像は、診断および治療において極めて重要な役割を果たしています。

 
 
 

最終更新日

2025年 1月 10日

文責:放射線部  中上