CORoNaWork project

感染対策・ワクチン

[文責:産業医科大学環境疫学研究室]
[更新日:2022年6月14日]

新型コロナウイルス感染症対策として、日本のCOCOAアプリをはじめ、多くの国で接触者追跡アプリが使用されています。本研究では、このCOCOAアプリの利用に関連する産業や職場の特徴を明らかにすることを目的としました。その結果、労働者の25.1%がCOCOAアプリを利用していました。大企業の従業員、公共サービス業および情報技術業の従業員、管理職や公務員では積極的に使用する傾向があった一方で、中小企業の...

ワクチン接種が各国で進む中、米国や英国など接種が先行する国で接種率の高止まりを見せています。集団免疫の達成には、ワクチンの確保と提供だけでなく、一人でも多くの人が接種を希望することが重要です。本論文では、労働者の新型コロナワクチン接種の意欲について評価しました。調査の結果、すぐに接種したいと回答した割合は男性41.8%、女性33.0%と、女性のほうが消極的でした。さらに詳しく解析した結果、女性では...

COVID-19の発生率が高い地域では、マスク着用、手洗い、換気などの個人における感染予防行動がより多く普及している。7つの感染予防行動のうち5つ(「屋内に入る際のアルコール消毒剤による手の消毒」、「帰宅時のうがい」、「部屋の換気」、「人がよく触る場所(ドアノブなど)を触った後の消毒・手洗い」、「アルコール消毒剤の携帯」)は、地域での感染率が高いほど、実施率も高かった。しかし、「マスクの着用」、「...

新型コロナウイルス感染症の対策として、マスク着用、手洗い・手指消毒、うがい、こまめな換気などの個人の予防行動が推奨されています。しかし、個人の予防行動がどのくらい感染様症状の発症に影響するのかといったエビデンスはいまだ限定的です。本論文では、2020年11月の個人の予防行動それぞれの実施状況に基づき、2021年1月までの発熱や咳などの症状の発症を評価しました。その結果、マスク着用では明らかな差を認...

職場での感染対策数が多いほど、個人の感染予防行動の実施率が上がる特に、実施しやすい個人の感染行動は、職場の感染対策数の影響を受けやすい@人がいる場所でマスクをするA屋内に入るときに、消毒用アルコールで手を消毒するBトイレの後に手洗いをするC帰宅時に、うがいをするD窓やドアを開けて部屋の換気をするE外出時はアルコール消毒を持ち歩いているFドアノブや手すりなど、多くの人が触れたものにさわった後に、手を...

日本で発令される緊急事態宣言はあくまで自粛要請であるため個人に委ねられています。今回、2回目の緊急事態宣言発令時の自粛要請に従う因子について調査しました。以下のように外出行動の種類により少し結果が異なっていました。@生活必需品の買い物:女性、若年者、既婚者、高所得者 がそれぞれ有意に自粛していました。A生活必需品以外の買い物・日帰り旅行・5人以上の外食・友人や同僚との集まり:女性、高年齢者、既婚者...

職場での感染対策が推奨されているが、取り組み状況は様々職場での感染対策の取り組み状況は労働者のメンタルヘルスと関連Yasuda, Y., Ishimaru, T., Nagata, M., Tateishi, S., Eguchi, H., Tsuji, M., Ogami, A., Matsuda, S., Fujino, Y., & CORoNaWork project. (2021). A ...

所属する企業の規模によって、各月のCOVID-19ワクチン2回目の累積完了率が異なるか、また職域ワクチン接種プログラムの提供機会の有無がどのような影響を与えるかを検討しました。2021年の7月〜12月の各月の接種完了率は、職域ワクチン接種の2回目が主に行われた8月末に大規模企業での上昇傾向が大きく、その後は大規模企業と中規模企業の差は縮小しました。小規模企業の接種完了率は、大規模及び中規模企業に比...

COVID-19の流行に伴い,職場で様々な感染症対策が講じられています。感染症対策のうち,「体調不良時の出社基準」がない職場で勤務している人たちは,基準がある職場で勤務している人たちよりも,長時間労働によるメンタルヘルス悪化のリスクが高いことが示されました。従来の対策である長時間労働の削減に加えて,コロナ禍では感染症対策を行うこともメンタルヘルス対策として有効であることが明らかになりました。Hin...

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