企業規模によるCOVID-19ワクチン接種率と職域ワクチン接種の影響

 

所属する企業の規模によって、各月のCOVID-19ワクチン2回目の累積完了率が異なるか、また職域ワクチン接種プログラムの提供機会の有無がどのような影響を与えるかを検討しました。

 

2021年の7月〜12月の各月の接種完了率は、職域ワクチン接種の2回目が主に行われた8月末に大規模企業での上昇傾向が大きく、その後は大規模企業と中規模企業の差は縮小しました。小規模企業の接種完了率は、大規模及び中規模企業に比べて低いままで推移しました。
企業規模によるCOVID-19ワクチン接種率と職域ワクチン接種の影響

 

企業規模による差は、世帯収入、教育歴、職種、業種などで調整すると縮小し、さらに職域接種の有無によって差が認められなくなりました。この結果より、職域接種が大規模規模を中心に実施されたことが、一部企業規模による格差を生じさせたと考えられます。
企業規模によるCOVID-19ワクチン接種率と職域ワクチン接種の影響

 

Mori K, Mori T, Nagata T, Ando H, Hino A, Tateishi S, Tsuji M, Muramatsu K, Fujino Y for the CORoNa Work Project. COVID-19 vaccination coverage by company size and the effects of workplace vaccination program in Japan: a cohort study. Environmental Health and Preventive Medicine (accepted)
[文責:産業医科大学環境疫学研究室]
[更新日:2022年6月14日]

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