心臓リハビリテーション室
産業医科大学若松病院心臓リハビリテーション室は、2012年5月に、北九州市若松区で唯一心臓リハビリテーションが受けられる施設として開設いたしました。心臓リハビリテーション室では、心臓病の患者さんの再発や再入院を予防し、快適で生き生きとした社会生活への復帰を目標に、医師・看護師・理学療法士・作業療法士、臨床検査技師などの医療チームで心臓リハビリを行っています。地域の皆様に信頼される、心臓リハビリを目指します。新規の外来心臓リハビリ患者さんも随時募集しておりますので、担当の石倉(リハビリテーション部理学療法士)までご連絡ください。
主な対象疾患
急性心筋梗塞
狭心症(風船・ステント治療後も含む)
心不全
心臓術後(冠動脈バイパス術、弁膜症手術など)
大動脈の疾患(大動脈瘤、大動脈解離の手術後など)
閉塞性動脈硬化症
診療スタッフ
循環器内科医
リハビリテーション科医
看護師
理学療法士(心臓リハビリテーション指導士)
臨床検査技師(心肺運動負荷試験)
臨床工学技士
薬剤師(服薬指導)
管理栄養士(栄養指導)
心臓リハビリは、当院循環器内科入院、または外来受診患者様が対象で、医師の処方が必要となります。
心臓リハビリ前に、心肺運動負荷試験や歩行テストなどを行い、適切な運動の強度を決定します。
毎週カンファレンスを行い、患者様の治療効果と治療方針の確認を行います。
心臓リハビリの流れ
(1) 問診
(2) バイタルチェック(血圧・心拍数・体重など)
(3) 心電図装着
(4) いすに座って行うストレッチ体操、軽めの散歩:10分
(5) 有酸素運動(自転車こぎ):25分
最初は軽めの負荷(ペダルの重さ)から開始し、徐々に負荷を上げていきます。
(6) 筋力トレーニング:15分
軽めのダンベルなどを使い、上肢・下肢の筋力を鍛えます。
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(7) 整理体操(マット上でのストレッチ):10分
※運動中は、医療スタッフの監視の下、心電図モニターを確認しながら安全に運動を行います。
※患者様個々に合わせた日常生活や食事、服薬等に関する指導も行います。
※入院患者様では、病状に応じて病室等で個別にリハビリを行うことがあり、その場合は上記の限りではございません。
心臓リハビリの効果
(1) 運動能力の増加により、体を動かすのが楽になります。
(2) 狭心症や心不全の症状が軽くなります。
(3) 不安症状やうつ状態が改善します。
(4) 血管が広がる能力や自律神経の働きが良くなります。
(5) 心筋梗塞の再発や突然死が減ります。
(6) 善玉コレステロールが増加し、中性脂肪が減少するなど、動脈硬化の原因となる因子を是正します。