保健師 石上 紋 さん

産業医科大学病院 両立支援科
保健師

全国初となる本学の「両立支援科」に勤務。
仕事と治療が両立する支援システムを構築中。

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石上 紋 さん
広島県・安田女子高校出身

患者様の希望する働き方が叶うよう、
復職前から復職後まで伴走し続けます。

「両立支援科」とは、患者様が治療と仕事を両立し、就労を継続できるように支援。産業医科大学は全国で初めて「両立支援科」を設けた病院です。
私は主に両立支援コーディネーターとして働いています。仕事を続けたいと希望する患者様と面談してお困り事を整理し、ソーシャルワーカーなどの多職種と相談しながら利用できる公的制度などの情報を提供。主治医と両立支援科の医師と連携し、職場に病状や治療状況を説明した上で安全に就労できるよう意見書を届けることもあります。復職後も定期的にフォローアップ。患者様にも職場の方々にも疾患について理解を深めていただき、症状に合わせて納得のいく仕事との関わり方を探っていく。一人ひとりの人生に伴走する仕事です。

30代で保健師の資格を取るため大学へ。
周囲への感謝が深まった貴重な4年間。

看護師として当院に勤務する中、働き盛りなのに病気で会社を辞めざるを得ない患者様が多いことに気づき、産業保健に携わりたいと思うようになりました。
保健師の資格を取るため産業医科大学に入学したのは、子育て真っ只中の30代。膨大な勉強量も、家族や先生方、同級生の励ましがあり乗り越えられました。
大学の4年間で周囲への感謝と敬意の想いはさらに深まり、人生そのものが力強く動き出した気がします。
国も推奨する治療と仕事の両立支援は、今後ますます注目される取り組み。産業医科大学の「両立支援科」の取り組みが他の医療機関の参考になるように、より良いシステムを構築して発信していきます。若い学生さんにも関心を持っていただけたらうれしいですね。

産業医科大学大学案内2024から抜粋