産業衛生科学科から18名の門出を祝って。

イベント
2025年3月25日
産業衛生科学科4年生 卒業研究発表会

イベント
2024年12月24日
医生祭(大学祭)

イベント
2024年11月24日
韓国大邱カトリック大学にて国際保健特別演習を実施

イベント
2024年8月19~22日
産業保健学部 オープンキャンパス

イベント
2024年7月27日
20名の新入生が入学しました

イベント
2024年4月4日

トピックス

Web説明会
4月~12月の第3土曜日にWeb説明会を開催しております。詳細につきましてはこちらをご確認ください。
オープンラボ
8月12日(火)~15日(金)にオープンラボを開催します
進学をご検討中の皆さまに向けて、学科の特色や入試情報の説明と、研究・実習環境の見学を予定しております。
詳細や参加申し込みにつきましてはこちらをご確認ください。
オープンキャンパス
7月26日(土)にオープンキャンパスを実施いたします。
当日は、学科・入試説明に加えて、体験学習や在学生との交流会なども企画しております。 詳細につきましては、こちらをご確認ください。

産業衛生科学科について

働き方を科学し、働く人々の安全と健康を支援し、快適な職場形成に寄与する高度な安全衛生専門職を育成を目指します。

2022年に労働安全衛生関係法令が改正され、今後「自律的化学物質管理」が行われるようになります。これにより、これまで法規制がなかった有害な化学物質についても、事業者がリスクアセスメントの結果に基づき、ばく露防止のための措置を適切に実施する制度が導入されました。この新たな化学物質の規制では、「化学物質管理者」の選任が義務化され、さらに「化学物質管理専門家」が求められています。これらの資格者に求められる知識や技術の内容のほとんどは、産業衛生科学科の学生が学んでいるカリキュラムに含まれています。

第2種作業環境測定士と第1種衛生管理者という2つの国家資格を持つ産業衛生科学科の卒業生は、これからの法改正に対応できる化学物質管理の人材として厚生労働省からも期待されています。

産業衛生科学科を志望される皆様へのメッセージ

2025年度 学科代表あいさつ

産業医大認定ハイジニストによる社会への貢献


産業医科大学 産業保健学部 作業環境計測制御学講座 宮内博幸


半導体・AIを中心とした先端産業が急激な勢いで進んでいる中、働く方々のしっかりとした安全と健康を守ることが必須と言えます。特に化学物質においては、多くの新規化学物質が急速に開発されている状況であり、法令による管理に加えて自主的な化学物質管理が必要となっています。そのためには、高い専門性を持つ産業保健の専門家が必要です。この専門家は、単に職業病予防の法令を守るのみでなく、より良い労働環境をつくる能力や、経営者に対しても明確に提言できる能力が必要です。つまり、企業が正しい方向へ向かうための意志決定を導ける能力が必要えます。

国際的な産業保健の専門家の養成として認定インダストリアル・ハイジニストCertified Industrial Hygienist (CIH)、(欧州では認定オキュペイショナルハイジニストCertified Occupational Hygienist(COH))の資格制度が設立されました。この認定ハイジニストは高い技術力を持ち、世界的に高く評価されています。

この資格を取得するためには、エンジニアリング、化学、物理、またはそれに近しい生物科学や物理科学の専攻で大学を卒業し、かつ3年以上の実務経験を有する者、修士号を有する者は2年以上の実務経験、博士号を有する者は1年以上の実務経験の後に資格試験を受ける必要があります。米国では、資格を取得するための公衆衛生学の大学院が多く設立されています。当学の産業衛生科学科は、多岐にわたる高度な安全衛生の教育を4年間で約3000時間実施しています。これを受け、日本で初めて大学による認定ハイジニスト制度を創設しました。この制度は、当学の産業衛生科学科を卒業後、一年間の労働衛生の実務経験を経てから認定資格試験を受験し、合格すると「産業医大認定ハイジニスト」の称号が付与されるものです。また、この「産業医大認定ハイジニスト」の資格保持は、化学物質専門家になる資格要件の一つとして厚生労働省に認められています。

このように、産業医科大学 産業保健学部の産業衛生科学科では、社会にて望まれるレベルの高い産業保健専門職の人材育成し、日本や世界で働く人々の安全と健康を守る社会づくりに貢献しています。

産業衛生科学科の特徴

学生が語る産業衛生科学科の魅力

産業衛生科学科の理念

産業衛生科学科の教育目標は、働く人々の安全と健康を支援し、快適な職場の形成に寄与する労働安全衛生専門職の育成です。職務には、①作業環境の測定・評価を行いその改善を推進する作業環境管理、②作業の分析を行い作業方法の改善を推進する作業管理、③医療・保健の立場から働く人々を支援する健康管理の3つの柱があります。
当学科は、工学的見地に立つ作業環境管理と作業管理を専門的に学ぶカリキュラムで構成されています。また、近年企業に求められている自主的な安全衛生活動を推進するための労働安全衛生マネジメントシステムについても、体系的に学べるカリキュラムを整えています。
これらを基礎から専門まで幅広く網羅した講義・演習・実習を通じて、作業環境測定士や労働安全衛生マネジメントシステムの管理者など、労働安全衛生におけるエキスパートを養成します。

産業衛生科学科の魅力

就職に強い! 就職・進学率は100% 

卒業時に2つの国家資格を取得できる

1学年20名に

専任教員11名の

充実した教育体制

本学独自の
学費支援制度が充実

労働安全衛生
マネジメントシステムを専門的に学べる
日本で唯一の学科

就職に強い!就職・進学率は100% 上場企業、大企業および公的機関等への就職9割以上

2000年の第1期生(1期から8期までは衛生学科環境管理専攻)卒業以来、全員が希望する分野への就職・進学を実現しています。その背景には、当学科が養成する、働く人々の安全と健康を支援し、快適な職場環境の形成に寄与する労働安全衛生の専門職への企業ニーズの高まりがあります。

そのため少ない学生数に対して、全国各地の企業から寄せられる求人数も毎年、充分以上のレベルであり、本学の徹底した就職指導をあわせ、「就職・進学率100%」を達成するベースとなっています。

卒業時に2つの国家資格を取得できる

第二種作業環境測定士

作業環境測定士には第一種作業環境測定士(登録の区分として「鉱物性粉じん」、「放射性物質」、「特定化学物質」、「金属類」、「有機溶剤」の5種類の区分があり、それぞれの区分ごとに作業環境測定の業務のすべてが行える」と、第二種作業環境測定士(測定のデザイン、サンプリングおよび簡易測定器による分析と解析を行うことができる)があります。当学科を卒業することにより、この第二種作業環境測定士の国家資格が無試験で取得できます。また、卒業した年に、同第一種を受験することができます。

第一種衛生管理者

従業員50名以上の事業所では、労働安全衛生全般の業務を行う衛生管理者を選任しなければなりません。当学科では第一種衛生管理者の国家資格が卒業と同時に無試験で取得できます。

1学年20名に専任教員11名の充実した教育体制

教員1人当たりの学生数は、約1.8人になります。
国立では9人以上12人未満、公立は6人以上9人未満、私立は、21人以上24人未満に分布のピークがあります。
他の大学に比べて、学生一人一人に丁寧に向き合う環境が整っています。

本学独自の修学資金制度

2000年の第1期生(1期から8期までは衛生学科環境管理専攻)卒業以来、全員が希望する分野への就職・進学を実現しています。その背景には、当学科が養成する、働く人々の安全と健康を支援し、快適な職場環境の形成に寄与する労働安全衛生の専門職への企業ニーズの高まりがあります。
そのため少ない学生数に対して、全国各地の企業から寄せられる求人数も毎年、充分以上のレベルであり、本学の徹底した就職指導をあわせ、「就職・進学率100%」を達成するベースとなっています。

学生納入金/授業料免除制度/その他奨学金の詳細について

修学資金貸与制度.png

特待入学者制度の新設(令和4年度入学者より)

令和4年度入学者より、一般選抜の上位合格者を対象に特待入学者制度を新設しました。

令和5年度は、入学生のうち4名が特待入学者として入学しました。

労働安全衛生マネジメントシステムを専門的に学べる日本で唯一の学科

わが国の労働安全衛生対策は、働く人々の安全衛生について配慮すべき事項が法令で細かく規定され、事業者(企業等)がこれを守ることによって進められてきました。しかし、労働災害をさらに減少させるには、法令で規定されていなくても、安全衛生の確保に必要なことについては、事業者が自らの責任で管理を行わなければなりません。
このような「自主対応型」の管理の考え方は、1970年代前半英国で導入され、ヨーロッパを経て世界的に広がりました。これをシステム化したのが「労働安全衛生マネジメントシステム」です。

今やこのようなシステムに則って安全衛生を進めようというのが世界的な潮流となっており、産業衛生科学科は、この労働安全衛生マネジメントシステムについて専門的に学ぶことができる日本で唯一の学科です。

カリキュラム

カリキュラムの特徴

労働安全衛生に関する諸問題に対処し、産業保健分野で指導者的役割を果たすべく構成された専門職養成教育に取り組む4年間。

労働安全衛生マネジメントを担うために必要な知識を培うマネジメント学系科目。労働安全衛生の基礎知識を身につける産業保健学系科目。この2つを中心に、環境学系、健康科学系、工学・情報学系、自然科学系、人文・社会学系に属する科目を結びつけた計7学系で構成されているのが、産業衛生科学科のカリキュラムの特色です。

これらは、多様化する労働安全衛生に関する諸問題に対処し、産業保健の分野で指導者的役割を果たすために構成されたカリキュラムです。年次進行にしたがい、自然科学や人文・社会学系の一般的知識、人体の仕組みや環境と人の関わりに関する基礎知識を身につけ、専門的な理論と技術を習得していきます。

このような当学科のカリキュラムは専門職養成に特化したものであり、労働安全衛生のエキスパートを求める企業等から、学生への期待は高まるばかりです。

カリキュラムの体系

カリキュラムのポイント

ポイント1(理工学系と保健学系が融合)

産業衛生科学科の目標は、働く人々の健康を工学的側面から支援する人材の養成です。そのような人材になるには、人体の仕組みや人と環境の関係性を主に学びつつ、職場環境の調査・分析に必要な化学や生物、物理、工学といった理工学系分野の基礎知識も身につけなければなりません。このように、産業衛生科学科は学際的なカリキュラムによって成り立っており、医科大ならではの高度な医学・保健学に理工学を内包させた学びが育むハイブリッドな人材へ、内外から高い評価を得ています。

ポイント2(メンタル支援やヒューマンエラー対策など現場に応じた学び)

働くことによって生じる健康障害は、有害化学物質による中毒をはじめ、いわゆる職業病といわれる化学的・物理的要因による疾病が主でした。しかし、近年では過労や過度な業務ストレスによるうつ病などの問題がクローズアップされており、仕事の内容や作業強度がもたらすメンタルヘの影響対策が重要視されています。また、現場における事故・災害も、ヒユーマンエラーを原因の一つとするものが多く見受けられます。当学科では、これらのメンタルな側面支援やヒユーマンエラー対策などに関する学びも広くカバーしています。

ポイント3(2つの国家資格のためのカリキュラム)

有害物質などが存在する職場では、その濃度などの作業環境の測定を行わなければならないことが法律で定められています(労働安全衛生法第65条)。なかでも化学物質の濃度測定等を行うには、作業環境測定士の国家資格を有していなければなりません。当学科では、この作業環境測定士養成のためのカリキュラム基準を充たしており、卒業と同時に第二種作業環境測定士の資格を無試験で取得することができます。また、従業員50名以上の事業所では、労働安全衛生全般の業務を行う衛生管理者を選任しなければなりません。当学科では第一種衛生管理者の資格も卒業と同時に無試験で取得できます。

ポイント4(学術交流を国際的に進展)

2002年にフィンランドのユバスキュラ大学生物環境学科と講座レベルの提携を結び、翌年8月には同大学から若手研究者が来学。約2ヵ月にわたり、室内環境に関する共同研究を行いました。また、2005年8月には韓国のテグカソリック大学産業保健学科から教員と学生約20名が来学。双方の学科紹介や合同セミナーを行いました。これら学術交流の進展として、翌年から、相互に訪問を重ね、交流を深めています。平成24年度から正課の授業となり単位認定されることとなりました。2007年5月には台湾の台北医科大学とも提携を締結しており、今後も活発な国際交流が行われる予定です。

ポイント5(更なるステップ! 大学院医学研究科 産業衛生学専攻)

  • 本学大学院医学研究科には、医学部の卒業生に加えて本学の産業保健学部をはじめとする一般の4年制大学の卒業生にも門戸を広げて産業衛生学の専門的な知識と技術を教授する「産業衛生学専攻」(修士課程)を設置しています。
  • 「産業衛生学」とは、職業性疾患を予防すること及び疾病やリスクを抱えながら働く人々の就業継続を支援することをめざす学際的な応用科学のことを指します。ほぼ同義で労働衛生学、職業医学、産業保健学等の言葉が使用されることもあります。
  • 大学の教育課程で医学、歯学、薬学、工学、理学、看護学、保健衛生学等を修めた医師、歯科医師、薬剤師、衛生技術者、保健師等であって、産業衛生学の専門家をめざす者を対象に、職場や作業を通じて就業者が被る有害な健康影響を予防すること、持病を有しながら働く就業者の就業継続を支援すること、就業者の健康増進と就業環境の快適化を促進することに必要な知識や技術 を教授して、産業衛生学を専門とする研究者、教育者、実務者等の専門家を養成します。
  • また、社会人の就学に特別な配慮を行うため「大学院設置基準第14条に定める教育方法の特例」を適用し、教育上特別の必要があると認められる場合は離職することなく、夜間その他特定の時間または時期において授業または研究指導を行う等の方法により教育を行っています。

教員紹介

作業環境計測制御学 スタッフ

教授宮内 博幸MIYAUCHI, Hiroyuki

教授宮内 博幸MIYAUCHI, Hiroyuki

専門分野

作業環境管理学 労働衛生工学

関連キーワード

化学防護手袋
個人サンブリング法
パッシブサンプラ-
インジウム化合物
ブル-ライト

研究について

働く方々が有害化学物質を取り扱う時は、健康障害を予防するために、ばく露される量を測定し、必要に応じて排気設備などを設置する対策が重要です。また、直接的に体へ吸収されないように、適切な保護マスクや保護手袋などの保護具を使用することも重要です。このように、有害化学物質による健康障害を予防する方法について研究しています。

担当の科目

作業環境管理学(2年生)
作業環境管理学演習Ⅰ(2年生)
作業環境管理学演習Ⅱ(2年生)
作業環境管理学実習Ⅱ(3年生)
産業保健学(3年生)
化学物質管理学(4年生)
卒業研究(4年生)

担当の科目の一つを紹介

〈化学物質管理学〉
企業の規模に関係なく、有害化学物質を使用している企業では、絶対に作業者が化学物質による健康障害をおこさないようにすることが必要です。しかし、使用される有害化学物質の種類は毎年急速に増え続けています。この化学物質を管理するプロとしての知識と技術を学びます。

学生へのメッセージ

海外の企業では、働く人々の生命を守る専門職としてオキュペイショナル ハイジニストというものがあります。米国ではCIH (Certified Industrial Hygienist)と呼ばれ、民間の企業のほか、政府等で活躍しています。当学科は少数ですが、精鋭の教育により日本版ハイジニストの育成をしています。また、最近の新たな企業変革に対応できるために、安全と衛生に関すること以外に、人事における労務管理の教育も始めています。卒業生後は、必ず社会で活躍できます。

最近の卒研生のテーマ

・個人サンプリング法の測定時間と評価の関係についての検討
・ITOターゲット研削作業工程作業者におけるマスク面体顔面接触部位のインジウム付着量についての研究
・各防護手袋材料に対する有機溶剤の耐透過性能についての研究
・シート状サンプラーを用いた防護衣の防護効果測定について
・作業環境測定における個人サンプラ-装着B測定の活用について
・光放射照度計を用いた光作業環境計測に関する研究
・対光反応解析装置等を用いたVDT作業に対する眼疲労の評価に関する研究
・シート状サンプラーを用いた作業場における防護手袋の有効性に関する研究
・ITOターゲット研削作業工程における個人曝露測定方法の検討
・対光反応解析装置等を用いたVDT作業等に対する眼疲労の評価に関する研究

略歴

1961 東京都 出身
1985 北里大学 産業衛生学科卒業 衛生管理学教室所属
2010 東京医科歯科大学医学部保健衛生学科 非常勤講師
2016 福岡産業保健総合支援センター 相談員
2018 建築衛生管理技術者講習会 教授
現在 産業医科大学 産業保健学部 学部長
   厚生労働省 化学物質管理に係る専門家検討会委員
   厚生労働省 労働政策審議会安全衛生分科会委員

最近のものを中心とした研究業績

樋上光雄, 荒尾弘樹, 笛田由紀子, 宮内博幸 2020/03 発達障害のある労働者の安全衛生教育を行う前に産業安全衛生技術職が知っておくべき特性 産業医科大学雑誌42(1):89-95

石井健太,西野入修,竹内靖人,海福雄一郎,山本忍,宮内博幸,圓藤吟史 2019/05 作業環境中3.3-ジクロロ44-ジアミノ時フェニルメタン(MOCA)の新規測定法の開発作業環境40(3):46-53

Hiroyuki Miyauchi. 2020/03 Development of a Method for Sampling Personal Exposure to Organic Solvent Vapor Using Layered Activated Carbon Fiber Passive Sampler in Workers. Journal of Japan Society for Safety Engineering 59(1):27-32 Atsuko Araki, Kenichi Azuma, Hiroyuki Miyauchi, et al. 2019/07 Occupational exposure limits for cumene, 2,4‐dichlorophenoxy acetic acid, silicon carbide whisker, benzyl alcohol, and methylamine, and carcinogenicity, occupational sensitizer, and reproductive toxicant classifications. Journal of occupational health 61(4):328-

Yoko Eitaki, Makiko Nakano, Kazuyuki Omae, Miyuki Hirata, Akiyo Tanaka, Hiroyuki Miyauchi, Toru Takebayashi. 2020/6 Analysis of indium in indoor air in the workplace by electrothermal atomic absorption spectrometry. SANGYO EISEIGAKU ZASSHI 2020

Akito Takeuchi, Sadao Nakamura, Akira Namera, Tomoaki Kondo, Hiroyuki Onuki, Shinobu Yamamoto, Shingo Okamura, Osamu Nishinoiri, Yoko Endo, Hiroyuki Miyauchi, Ginji Endo.2020/01 Simple and reliable method to simultaneously determine urinary 1- and 2-naphthol using in situ derivatization and gas chromatography-mass spectrometry for biological monitoring of naphthalene exposure in occupational health practice. Journal of occupational health 62(1)

趣味や好きなこと

趣味は空手道です。今は応援団ですが、㈶日本体育協会スポ-ツ少年団などで小学生に空手道を教えていました。和道流空手道連盟3段(指導員)、国際松濤館空手道連盟2段、全日本空手道連盟初段をとりました。

教授樋上 光雄HINOUE, Mitsuo

教授樋上 光雄HINOUE, Mitsuo

専門分野

・作業環境管理学
・産業衛生学

関連キーワード

・皮膚ガス
・タバコ煙の簡易対策
・労働衛生保護具
・室内の気中細菌測定
・骨中の金属分析

研究について

ニオイに関して興味があるため,皮膚ガス測定とその利用方法の検討,タバコ臭の簡易除去方法や三次喫煙に関しての研究を行っています.また,細菌の研究として,使用後の労働衛生保護具の細菌の付着や環境空気中の細菌に関わることを調べています.さらに、安全衛生に関わることではありませんが,過去の人々や海水魚の骨の金属濃度についても調べています.

担当の科目

・作業環境管理学概論
・作業環境管理学実習
・労働衛生工学
・環境学
・分析実習
・卒業研究

担当の科目の一つを紹介

“作業環境管理学実習”
本学科を卒業すると国家試験免除で取得できる第2種産業環境測定士の実務に関わる実習です.粉体や気体状の有害化学物質の捕集と分析を実際の機器を使用して行います.

学生へのメッセージ

大学生活は意外に短く,そして,皆さんの夢を実現するための大切な土台を作る時間でもあります.自分自身の大学で学ぶ目標をしっかりと定め,それを達成できるように過ごしてください.皆さんがすてきな学生生活を過ごせることを少しでもお手伝いしたいと思っています.

最近の卒研生のテーマ

・皮膚ガスと用いた有機溶剤蒸気ばく露評価
・タバコ臭の簡易除去法の検討
・使用による労働衛生保護具の細菌汚染
・大学実習室のエンドトキシン濃度
・釣り具に使用されている鉛は海水に溶出するか?
・私たちが釣った海水魚の骨中鉛濃度を調べる
・有機溶剤とタバコ臭に対するモミ殻活性炭の吸着特性
・皮膚ガス放散からストレスを評価する試み
・三次喫煙評価に適したにおいモニターの探索
・江戸時代小倉藩城下に居住した幼少児の骨の重金属汚染について
・コーヒー豆カスをアンモニア蒸気の吸着材として利用する試み
・イネのモミ殻を原料とする活性炭の有機溶剤に対する吸着特性
・発達障害者の労働安全衛生教育時に必要な配慮について
・コーヒー抽出カスの有機溶剤蒸気吸着特性
・活性炭から有機溶剤を脱着するための界面活性剤水溶液の組成検討
・活性炭からの界面活性剤を用いた有機溶剤の脱着法

略歴

【学歴】
1998年4月~2002年3月 
産業医科大学 産業保健学部 衛生学科環境管理専攻
2002年4月~2004年3月 
九州工業大学大学院 生命体工学研究科 博士前期課程(工学修士)
2016年4月~2019年3月
産業医科大学大学院 医学研究科 産業衛生学専攻博士後期課程(産業衛生学博士)

【職歴】
2004年4月~2010年3月 一般財団法人 京都工場保健会
2010年4月~2024年4月 産業医科大学 産業保健学部 作業環境計測制御学 助教
2024年5月~2025年3月 同 学内講師
2025年4月~現在     同 教授

最近のものを中心とした研究業績

・原 邦夫, 樋上光雄, 石松維世:小規模事業所向けの自律的化学物質管理のためのアクションチェックリストの作成.産業医科大学雑誌. 2025.47: 43-56
・原 邦夫, 樋上光雄, 石松維世:「自律的化学物質管理」制度の導入直前における小規模事業場での制度内容理解と要求事項の実施状況.産業医科大学雑誌. 2025.47: 57-68
・原 邦夫, 樋上 光雄, 荒尾 弘樹, 石松 維世:化学災害時における一般住民の避難行動をとる意思に影響を与える要因の特定.産業医科大学雑誌. 2025.47: 69-79
・樋上光雄, 荒尾弘樹, 渡邉裕晃,石松維世,原 邦夫:法規制による化学物質に対する危険性・有害性の認知とその認知に影響する要因調査.産業医科大学雑誌. 2025.47: 9-20
・Arao H, Hinoue M, Hara K:Health and safety education for painting workers in small companies to make them aware that paint is “dangerous and harmful. Journal of UOEH. 2024. 46: 191-202.
・Arao H, Hinoue M, Hara K, Ito A:Identifying factors that inhibit or facilitate on-site implementation of chemical risk assessment at small and medium-sized companies. Industrial Health. 2024. 62: 215-224.
・原 邦夫, 樋上光雄, 石松維世:日本の労働災害事例から見た化学物質の健康有害性による重大災害の原因とリスク低減措置.産業医科大学雑誌. 2023. 45: 243-257.
・樋上光雄, 山田晋平, 原 邦夫, 宮内博幸:化学物質の自律的管理移行に対しての準備や懸念.産業医科大学雑誌. 2023. 45: 167-183.
・樋上光雄,山田晋平,原 邦夫:化学物質の法規制型管理から自律的管理への移行に直面している関係する産業保健職の課題と求めている支援の調査.産業医科大学雑誌.2023. 45:31-41.

趣味や好きなこと

・釣り(仕掛け作り&魚を釣る):最近は市販の仕掛けで釣るよりも,自作した仕掛けを使った釣りを楽しんでいます.もちろん食べられる魚は食べます.
・ウイスキー:お酒弱いので少量をゆっくり飲んでいます.香りと味の変化を楽しんでいます.
・ペットと過ごす時間

講師石田尾 徹ISHIDAO, Toru

講師石田尾 徹ISHIDAO, Toru

専門分野

労働衛生工学,環境化学,化学工学

関連キーワード

混合有機溶剤
局所排気装置
エキシマランプ
光触媒
センサー

研究について

快適な職場環境を創るには,有害物質の発生源を見つけ出して除去するか,不可能な場合は空気中の濃度が高くならないようにする対策が必要です.私の研究では,発生源から蒸発した混合有機溶剤の濃度を簡単に測定する方法や,コンピュータを使った濃度予測を行っています.また,除去装置として一般に使われる局所排気装置(換気扇)の性能評価も行っています.さらに,光触媒やエキシマランプを用いて,有害物質そのものを分解する研究も始めています.

担当の科目

物質工学概論
流体工学(含演習)
化学工学
工学倫理
労働衛生工学
労働衛生工学実習

担当の科目の一つを紹介

物質工学概論
身の回りのものは全て物質でできています.その物質は固体,液体,気体の状態で存在し,物質同士で相互作用しています.例えば,空気は目に見えないですが,その中には様々な物質が混在していて,一部の物質は人間や環境に悪影響を及ぼすかもしれません.授業では,様々な物質が見えるようになる授業を心がけています.

学生へのメッセージ

「情報は速いが真実は遅い」です.学修や研究は時間がかかりますが,腰を据えてじっくり考えることをすすめています.

最近の卒研生のテーマ

・エキシマランプを有する局所排気装置を用いたホルムアルデヒドの分解特性
・光触媒溶射吸着材を用いたメタノールの吸着・分解特性
・カラムを併用したPIDセンサーによる混合有機溶剤蒸気の濃度分析
・混合有機溶剤作業における労働衛生管理のための気液平衡関係の活用
・リスクアセスメント対象物質の揮発挙動に対するCHEMCADの活用
・有機溶剤蒸気に対する両親媒性吸着剤の捕集特性の検討
・受動喫煙を防止するための捕集材の検討

略歴

平成元年3月 九州大学工学部化学機械工学科 卒業
平成元年7月 九州大学 助手(工学部)に採用
平成9年4月  産業医科大学 助手(産業保健学部)に採用
平成9年7月  博士(工学)の学位授与(九州大学工学乙)
平成16年4月 産業医科大学 講師(産業保健学部)に採用
平成26年4月 産業医科大学大学院医学研究科産業衛生学専攻 専任教員に採用

最近のものを中心とした研究業績

有機溶剤(シミュレーション):
(1) Ishidao T, Ishimatsu S, Hori H:Estimation of equilibrated vapor concentrations using the UNIFAC model for the tetrachloroethylene-chlorobenzene system.J UOEH 38(1):9-16,2016
(2) 石田尾徹,石松維世,樋上光雄,笛田由紀子,保利一:蒸発に伴う2成分混合有機溶剤蒸気濃度の経時変化の推算法.作業環境34(2):73-78,2013

局所排気装置:
(3) 石田尾徹,石松維世,保利一:局所排気装置における外付け式フード形状と風速の距離減衰との関係.作業環境36(4),32-37,2015
(4) 石田尾徹,石松維世,保利一:局所排気装置における外付け式フードの形状と風速の関係.産業医科大学雑誌33(4):331-336,2011

生体影響:
(5) Ishidao T, Fueta Y, Ueno S, Yoshida Y, Hori H:A cross-fostering analysis of bromine ion concentration in rats that inhaled 1-bromopropane vapor.J Occup Health 58(3):241-246, 2016
(6) Kanemitsu M, Fueta Y, Ishidao T, Aou S, Hori H:Development of a direct exposure system for studying the mechanisms of central neurotoxicity caused by volatile organic compounds.Industrial Health 54:42-49, 2016

VOC(センサー):
(7) Hori H, Ishimatsu S, Fueta Y, Hinoue M, Ishidao T:Comparison of sensor characteristics of three real-time monitors for organic vapors.J Occup Health 57,13-19,2015
(8) Hori H, Ishimatsu S, Fueta Y, Hinoue M, Ishidao T:Characteristics of a Real Time Monitor Using the Interference Enhanced Reflection Method for Organic Vapors.J UOEH 35(4),267-272,2013

VOC(環境測定):
(9) 石田尾徹,石松維世,保利一:大学における室内環境中のVOC濃度(第2報).作業環境26(5):52-57,2005
(10) 石田尾徹,石松維世,保利一:大学における室内環境中のVOC濃度.作業環境25(5):66-71,2004

趣味や好きなこと

趣味:
車いじり(外国の純正部品を輸入し装着する)
映画の文献収集(本・雑誌を約4000冊所蔵)

その他

  

助教石上 温ISHIGAMI, Atsushi

助教石上 温ISHIGAMI, Atsushi

専門分野

・作業環境管理学
・産業衛生学
・労働衛生工学

関連キーワード

・労働衛生保護具
・作業環境管理学

研究について

労働衛生保護具に関する研究を行っています。その中でも、呼吸用保護具(保護マスク)を専門にしています。最近は、保護手袋について興味を持って調べています。

担当の科目

・作業環境管理学実習1
・労働衛生工学実習
・その他

担当の科目の一つを紹介

“作業環境管理学実習Ⅰ”
本学科を卒業すると国家試験免除で取得できる第2種産業環境測定士の実務に関わる実習です.粉体や気体状の有害化学物質の捕集と分析を実際の機器を使用して行います.第2種作業環境測定士の仕事を行うために重要な科目です.

学生へのメッセージ

大学生活では、さまざまな経験を通じて多くのことを学んでほしいと願っています。ただし、学生の本分である学業との両立を忘れないようにしてください。学業に関しては、全力でサポートしていきたいと考えています。

最近の卒研生のテーマ

新任なのでありません。

略歴

【学歴】
2008年4月~2012年3月 
産業医科大学 産業保健学部 環境マネジメント学科
2012年4月~2014年3月 
金沢大学大学院 自然科学研究科 化学工学専攻 博士前期課程(工学修士)

【職歴】
2014年4月~2025年3月 
興研株式会社
2025年4月~現在 
産業医科大学 作業保健学部 作業環境計測制御学

最近のものを中心とした研究業績

なし

趣味や好きなこと

・体を動かすことが好きです。大学生の頃から現在まで、ジムに通って定期的に運動をしています。

助教高橋 一誠TAKAHASHI, Issei

助教高橋 一誠TAKAHASHI, Issei

専門分野

作業環境管理学

関連キーワード

作業環境測定
リスクアセスメント
個人ばく露測定
呼吸用保護具

研究について

7年間、作業環境測定士として活動してきた中で感じたのは、そもそも測定が出来ない物質が存在すると、作業場が今、危険な状態であるかの判断が難しくなるということです。近年、リスクアセスメントツールも進化してきましたが、測定ができる物質を増やしていく事は、とても重要です。また、世の中にはまだまだ有害であるか分かっていない物質が数多く存在します。こういった物質の有害性の研究や測定手法の開発、身を守るための研究をして働く人々の健康を守ることに貢献していきたいです。

学生へのメッセージ

作業環境測定士として色々な作業現場を見てきた中には、自身が有害物質を使用している事も全く知らずに、働いている作業者の方々もいました。もしその現場に行った時に、使用物質にどんな有害性があって、どういった病気になるか説明ができて、どんな対策が必要なのか全部伝えられたら、カッコ良くないですか?
皆さんが学んでいく専門分野は、非常にやりがいのある分野だと思います。一緒に頑張っていきましょう。

略歴

1994年    神奈川県 出身
2017年    北里大学 医療衛生学部健康科学科 卒業
2017年    一般財団法人 産業保健協会 研究開発部
2025年~現在 産業医科大学 産業保健学部 助教

資格

第一種作業環境測定士(1号、3号、4号、5号、個人サンプリング)
第一種衛生管理者
日本作業環境測定協会 認定オキュペイショナルハイジニスト
化学物質管理専門家
作業環境管理専門家

最近のものを中心とした研究業績

これまでの研究業績はありませんが、現場で働く人達を有害物質から守るための研究に全力で取り組んでいきたいです。

趣味や好きなこと

バレーボール、ランニング、ゲーム、甘いもの
最近のオススメあれば教えてください。

安全衛生マネジメント学 スタッフ

教授河村 洋子KAWAMURA, Yoko

教授河村 洋子KAWAMURA, Yoko

専門分野

行動科学
ヘルスコミュニケーション
組織開発コミュニケーション

関連キーワード

ポジティブ・ディビアンス
グループインタラクション
働くモチベーション
在宅勤務
禁煙支援

研究について

人の行動を科学する「行動科学」を基本にし、個人と(大小関わらず)社会がよりよく、元気になっていくように促す方法を研究しています。たくさんの「方法」がありますが、私自身は専門分野が「ヘルスコミュケーション」であるので、広義のコミュニケーション戦略・方法が中心です。さらに、コミュニケーション自体も人の営みに関する多様な活動を含みます。事実、考え、感情、フェロモン(!)など、ありとあらゆる「情報」の交流、社会の血流であるコミュニケーションの質を高めることで社会と個人がより健康に生き生きと活動していくことができるようにすることを目指す研究です。

担当の科目

● 社会科学基礎(1年生)後学期
● 社会科学(2年生)前学期
● キャリアアップIII(3年生)とキャリアアップII(2年生)いずれも通年
● 英語C(3年生)前学期
● 産業保健英語I〜IV(1年生〜4年生)と国際保健英語特別演習I & II (看護学科)いずれも通年
● 組織心理学(3年生)後学期
● 産業保健経営学(4年生)前学期
● 組織論(4年生)前学期
● 産業保健経済学(4年生)後学期
● 安全衛生マネジメント学大学院科目(特論・演習・実習など)

担当の科目の一つを紹介

2020年度から始まった新カリキュラムの中で、社会科学の基礎や高学年を対象にした組織マネジメントや健康経営戦略などを担当します。最初の社会科学基礎では、どうして人働くのか?何のために?というとても本質的なことを探究するべく「働くモチベーション」をテーマに内容を構成しています。一つの答えがある「問い」ではありませんので、ただ話を聞くだけではなく、学生自身が自分の考えを生み出してい苦ことができるように考えてもらうことをたくさんします。

学生へのメッセージ

私たちは今、ポスト新型コロナウィルス感染症パンデミックの時期に入ろうとしています。この間の情報技術の急速な進歩によって、ライフスタイルに大きな変化が生じました。働き方もその中の重要なことの一つです。「働くこと」は個人と社会の核であり、極めて重要な営みです。2045年にはAIが人間に取って代わるシンギュラリティが訪れるとも言われています。各世代が各時代の個人と社会がよりよく生きていくための働き方をつくっていきますが、目眩いスピードで物事が変化していく時代を産業衛生科学科を卒業するみなさんに専門家としてリードしていってほしいと思います。

最近の卒研生のテーマ

2021年度の卒業生のうち一人は、「在宅勤務」を大きなテーマとして、今後の個人や組織(企業・事業所など)健康管理の方向性を検討し、もう一人は企業における「禁煙推進の方向性」をテーマに取り組みました。
2022年度の卒業生は、ストレスマインドセットのストレス認知の役割をテーマにアンケート調査を実施しました。
2023年度のゼミ生は、職場での禁煙支援やジェンダー格差の問題をテーマに取り組む本を検討しています。

略歴

山口県徳山市(現周南市)出身、1998年中央大学法学部卒業後、民間企業勤務を経て、2001年からアラバマ大学バーミングハム校公衆衛生大学院(行動科学専攻)に留学。2003年に公衆衛生学修士(Master of Public Health)、2006年にPhD(in Health Education and Promotion)を取得。帰国後、ベネッセ研究教育開発センター研究員、国立がんセンター(現国立がん研究センター)がん対策情報センターリサーチレジデントを経て、2009年8月〜2017年3月まで熊本大学政策創造研究教育センター・准教授。2017年4月〜2020年3月まで静岡文化芸術大学・准教授、2020年4月より現職。地域や職域における健康づくりに関する実践的な介入研究に取り組んでいます。

最近のものを中心とした研究業績

●書籍(章担当含む)
 ・Kawamura, Y. (2022). Communication Strategy for Organizational Leadership and Relationships: Liberating Structures Social Work - Perspectives on Leadership and Organisation. In P. M. W. Associate (Ed.), 7. IntechOpen. https://doi.org/10.5772/intechopen.105806.
 ・河村洋子他. (2022). 『PD JAPAN 知恵の結集 ポジティブ・ディビアンス 〜36のQ&Aと事例で学ぶハンドブック〜』. PD Japan(編). Next Publishing Authors Press. [共同編著]
 ・河村洋子. (2022). 6章:行動変容の集団的アプローチのエッセンスと進め方のアイデア. 『みんなで禁煙を進めるための禁煙サポート読本』Next Publishing Authors Press. [編集統括]
 ・河村洋子. (2021). 第3章 説明的順次デザイン研究論文のトレジャーハント.『混合研究法の手引き:トレジャーハントで学ぶ研究デザインから論文の書き方まで』 マイク・フェターズ, 抱井尚子(編). Pp28-37. 遠見書房, 東京.
 ・河村洋子・尾島俊之. (2021) 第7章 多段階的評価デザイン研究論文のトレジャーハント.『混合研究法の手引き:トレジャーハントで学ぶ研究デザインから論文の書き方まで』 マイク・フェターズ, 抱井尚子(編). Pp80-91. 遠見書房, 東京.
 ・Yoko Kawamura. (2018). Chapter 7 Health for Sustainable Community Development. Rural areas between decline and resurgence: Lessons from Japan and Austria Ralph Lutzeler (Ed.). University of Vienna.
 ・河村洋子. (2018). 『チェンジメーカーになろう。』幻冬社

●査読付き論文
 ・Kato M, Ishikawa H, Kiuchi T, Akiyama M, Kawamura Y, Okuhara T, Ono N, Miyawaki R. Patterns of alcohol and alcohol-flavoured non-alcoholic beverage advertisements over Japanese free-to-air television networks. BMC Public Health. 2022 Oct 6;22(1):1864. doi: 10.1186/s12889-022-14276-5. PMID: 36203148; PMCID: PMC9536255.
 ・Yoko Kawamura (2020). Wisdom to make communication resilient to the crisis: learning from a Japanese community and social worker. Asia Pacific Journal of Social Work and Development, DOI: 10.1080/02185385.2020.1831949
 ・河村洋子. (2018). ヘルスコミュニケーション古今東西:日本での発展の方向性の提案. 日本健康教育学会誌, 26, 1, pp76-85

●査読無論文
 ・河村洋子. (2022). Positive Deviance: 産業保健分野での活用のススメ. 河村洋子. 産業保健と看護, 14(2),52-59頁.
 ・河村洋子,抱井尚子,髙木亜希子,阿部路子. (2021). 看護分野における混合研究法教育の国際的現状. 看護研究, 54(2), pp24-32.
 ・髙木亜希子,阿部路子,河村洋子,抱井尚子. (2021). 混合研究法の教育及び学修に関する先行研究の外観―包括的な文献レビューに基づいてー.Aoyama Journal of International studies, (8), pp137-157.
 ・木内貴弘、奥原剛、上野治香、岡田宏子、石川ひろの、高永茂、中山健夫、高山智子、河村洋子、加藤美生. (2020). ヘルスコミュニケーション学の研究方法論の探究 -これからの 10 年に向けて/Exploring Research Methodologies for Health Communication in the Next Decade. 日本ヘルスコミュニケーション学会雑誌, 11(1),pp2-6 (総説) .
 ・Arvind Singhal・河村洋子. (2017). ポジデビを探せ!・12 社会変革とポジデビ : 今とこれから【招待あり】. 公衆衛生, 81(11), pp938-943.
 ・岡田純也・河村洋子. (2017). ポジデビを探せ!・9 ケース7: ケース7 難病患者会の運営 なぜあの患者会はうまくいっているのか?【招待あり】. 公衆衛生, 81(8), pp689-694.
 ・河村洋子・松本承子・関純子・長尾素子. (2017). ポジデビを探せ!・8:ケース6 がん検診 ポジデビ活用のススメ がん検診受診率向上に向けた取り組みから【招待あり】. 公衆衛生, 81(6), pp520-526.
 ・前田ひとみ・河村洋子・上野洋子・南家貴美代. (2017). ポジデビを探せ!・3ケース2:院内感染コントロール-小さな波から始まるポジデビ-【招待あり】.公衆衛生, 81(1), pp85-90.
 ・河村洋子(2017). 創造360° : 多領域の現場から(1)社会に活きる研究活動を展開する : エンターテインメント・エデュケーションの挑戦【招待あり】. 看護研究, 50(1), pp1-7.
 ・河村洋子(2017).働きざかり層の食行動関連要因の分析. 熊本大学政策研究,8,pp27-39.

趣味や好きなこと

四葉のクローバーを探すのが好きです。これまで見つけたいくつかの写真を紹介。
リフレッシュの方法は、体を動かすことで、ジョギングをしています。(プロフィールの写真は、2019年10月に愛知県民の森で行われた「Damonde Trail」というトレイルラン3時間耐久レースに夫と参加した時の写真です。現在の研究を発展させるという観点から、現在本格的にヨーガ療法を学んでいます。

収穫! 四葉のクローバー

Damon de Trailのゴールの瞬間

国際交流科目の担当をしています。2023年1月には、韓国、インド、アメリカから学生と教員17名を招いて、本学の学生たちと交流しながら日本のことを知り関心を高めてもらう活動をしました。

グループワークの様子(4カ国の学生たちが一緒に考えます)

地元のしゃぼん玉石鹸を訪問して、製造過程を見学しました。

初日のウェルカムパーティーの様子です。楽しい時間もたくさんありました。

教授東久保 一朗HIGASHIKUBO, Ichiro

教授東久保 一朗HIGASHIKUBO, Ichiro

専門分野

労働衛生管理学
環境保健学
作業環境管理学

関連キーワード

労働安全衛生マネジメント
化学物質リスクアセスメント
個人ばく露
ばく露防止対策
労働災害防止
労働衛生保護具
騒音障害防止
リスク評価

研究について

化学物質においては、有害性が十分には判明していない状態で利用されている物質が多くあります。例えば、ナノ粒子は超微細粒子のために機能性が非常に高く利用範囲が広がっており、身近な例では日焼け止めのために使用するサンスクリーンは以前ほど白く目立つことがありません。これは有効成分のナノ化とナノ粒子の表面処理技術の進歩によるものです。化学物質は我々の生活に利便性をもたらしますが、一方ではナノ粒子であることで、より人に対する有害性が高くなるとの報告もあり、有害性についてはグレーな部分もあります。この様に有害性情報が少ない化学物質のリスク評価については、専門家によるリスクアセスメントとリスクマネジメントが必要となります。労働衛生管理学は,このような問いに対してアクションを起こして、実学としての答えを提案する学問と捉えており、現場からのアイデアと科学的なリスク評価で健康障害を未然に防ぐお手伝いをします。

担当の科目

1年 産業衛生科学入門, 数理統計学
2年 機器分析概論, 機器分析概論実習, 環境衛生学
3年 労働衛生管理学総合演習

担当の科目の一つを紹介

当学科では卒業と同時に無試験で「第二種作業環境測定士」が取得できます。また、「第1種衛生管理者」のみならず学内講習を受講することで「衛生工学衛生管理者」も取得でき、さらに卒業後には経験を積むことで「産医大認定ハイジニスト」への道も準備されています。これらは、化学物質のリスクを適切に評価出来うる資格があることが前提になっております。2年生で学ぶ「機器分析概論と実習」については、見えない濃度を見える化するための科目になり、測定・分析法に止まらず、データの信頼性についても学ぶ科目になっています。

学生へのメッセージ

労働安全衛生、労働災害防止は、安心して働ける環境づくりの第1歩です。働く目的はなんでしょう?幸せになるためではないでしょうか。一緒に学び、みんな幸せになりましょう。

最近の卒研生のテーマ

新任なので、ありません。

略歴

学歴
1989年 3月 北里大学 衛生学部 産業衛生学科 卒業
2011年 4月 放送大学大学院文化科学研究科文化科学専攻(生活健康科学プログラム) 修了(学術修士)
2019年 3月 博士(医学)の学位授与(北里大学)
略歴
1989年 4月  (一財)九州健康総合センター 入職
1992年 12 月 同上 辞職
1993年 1月  中央労働災害防止協会 入職 
2024年 3月  同上 辞職 
2024年 4月  産業医科大学 教授(産業保健学部)に採用

最近のものを中心とした研究業績

・Exposure assessment of nanotitanium oxide powder handling using real-time size-selective particle number concentration measurements and X-ray fluorescence spectrometry —The possibility of exposure to nonagglomerated nanomaterials during the handling of nanomaterial fine powders —

Mitsutoshi TAKAYA, Maromu YAMADA, Kenichi KOBAYASHI, Ichiro HIGASHIKUBO, Masayoshi HAGIWARA, Mariko ONO-OGASAWARA

Industrial Health 2022 年 60 巻 3 号 p. 253-265

doi.org/10.2486/indhealth.2021-0110

・Worker’s Personal Exposure to PM0.1 and PM4 Titanium Dioxide Nanomaterials during Packaging

Ichiro Higashikubo, Mitsuhiko Hata, Toshihiro Kawamoto, Hidesuke Shimizu, Thunyapat Thongyen, Suthida Piriyakarnsakul, Amin Muhammad and Masami Furuuchi

  Aerosol and Air Quality Research doi.org/10.4209/aaqr.2020.10.0606

・市販ガス捕集管の粒子捕集特性

畑光彦,古内正美,ソク ピシット,アミン ムハマド,梅原祐人,高尾将志,東久保一朗,今中努志,鈴木義浩,中村亜衣,山崎正彦

産衛誌2020;64(4):1-12

・Evaluation of Personal Exposure of workers to Total and Respirable Fractions of Indium dust in Three Japanese Indium Plants.

  Higashikubo I, Arito H, Eitaki Y, Araki A, Kenji A, Shimizu H, Sakurai H

  IND Health  DOI: 10.2486/indhealth.2018-0116

・Quantitative Assessment of Occupational Exposure to Total Fraction of Indium Dust in Japanese Indium Plants

  Higashikubo I, Arito H, Eitaki Y, Araki A, Ando K, Shimizu H, Sakurai S

  IND Health  doi: 10.2486/indhealth.2018-0099

・Control Banding Assessment of Workers’ Exposure to Indium and its Compounds in 13 Japanese Indium Plants

  Higashikubo I, Arito H, Ando K, Araki A, Shimizu H, Sakurai H  

  J Occup Health  doi: 10.1539/joh.2017-0261-BR

・Assessment of Workplace Air Concentrations of Formaldehyde during and before Working Hours in Medical Facilities.

  Higashikubo I, Miyauchi H, Yoshida S, Tanaka S, Matsuoka M, Heihachiro A, Akihiro A,

Hidesuke S, Haruhiko S 

Ind Health ; 55: 192 ~ 198.  doi.org/10.2486/indhealth.2016-0147

・Personal indium exposure concentration in respirable dusts and serum indium level

Iwasawa S, Nakano M, Miyauchi H, Tanaka S, Kawasumi Y, Higashikubo I, Tanaka A, Hirata M, Omae K

・Improve method for measurement of multi-walled carbon nenotubes in rat lung.

  Ohnishi M, Suzuki M, Yamamoto M, Kasai T, Kano H, Senoh H, Higashikubo I, Araki A, Fukushima S

  Journal of Occupational Medicine and Toxicology 2016;11(44) 1~5

趣味や好きなこと

野球観戦
散歩

准教授渡邉 裕晃WATANABE, Hiroaki

准教授渡邉 裕晃WATANABE, Hiroaki

専門分野

産業衛生学
労働安全衛生マネジメントシステム

関連キーワード

労働安全衛生マネジメントシステム
リスクアセスメント
参加型職場環境改善
自治体職場
安全衛生活動

研究について

自治体職場には、保健、福祉、医療、消防、教育、学校給食、清掃、上下水道など、現場から事務まで多様な職場があり、ハザード(危険・有害要因)も様々です。このような自治体職場で、労働安全衛生マネジメントシステムを導入・運用し、その効果について研究してきました。安全にそして心身ともに健康に働くことができる職場づくりをめざして、事業場における安全衛活動の促進要因や参加型安全衛生活動による職場改善手法についても研究を進めています。

担当の科目

産業保健学概論
労働基準法
マネジメントシステム概論
リスク管理学
労働安全衛生マネジメントシステム(含演習)

担当の科目の一つを紹介

労働安全衛生マネジメントシステム(OSHMS)
事業者が労働者の協力のもと、PDCAサイクルで自主的な安全衛生活動を継続的に進めるための安全衛生管理の仕組みとされ、事業場に導入することで安全衛生水準の向上が期待されています。労働安全衛生マネジメントシステムを導入・運用していくためには、リスクアセスメントをはじめとした安全衛生活動をPDCAサイクルで継続的に進めるとともに、参加型の活動を取り入れると効果的です。労働安全衛生マネジメントシステムでは、具体例の中から導入や運用のポイントを学びます。

学生へのメッセージ

社会経済情勢は大きく変化し、科学技術も目覚ましく進歩していますが、それとともに職場環境もめまぐるしく変化し、あらゆるリスクが生じ、働く人の心身の負担も増大しています。このような中で働く人を最前線でまもる専門職の必要性はますます高まっています。私も自身の現場での実務経験を通して、働く人をまもる専門職の重要性を強く感じています。また、働く人をまもる専門職にとって、技術を身につけることはもとより、「働く人を思い、大事にするマインド」を持つことも大切だと思います。働く人をまもることについて考えていきましょう。

最近の卒研生のテーマ

OSHMSにおける安全衛生活動を推進する方法について
自治体職場におけるOSHMSの導入・定着と健康関連指標との関係について
自治体職場における安全衛生活動と自然災害時の労働災害関連指標及び健康関連指標との関係について
自治体職場における安全衛生活動とコロナ禍における労働災害関連指標及び健康関連指標の関係について

略歴

1967 年福岡県大牟田市生まれ。鹿屋体育大学を卒業後、同大学院修士課程を修了。
大牟田市役所に入庁し、企画総務部職員厚生課安全衛生担当主査を経て、2021年4月より現職。

最近のものを中心とした研究業績

1.渡邉裕晃: 安全で健康な職場づくりへ 労働安全衛生マネジメントシステムの活用.地方公務員安全と健康フォーラム32(3): 16-19.2022. 2.渡辺裕晃, 伊藤昭好, 原邦夫, 佐々木毅: 自治体職場における労働安全衛生マネジメントシステム導入・定着による労働災害の抑制.労働安全衛生研究. 13(1),65-78, 2020.
3.渡辺裕晃, 甲田茂樹, 佐々木毅, 伊藤昭好, 原邦夫, 堤明純: 自治体職場における職場環境改善を通じた参加型ストレス対策の試み. 産業ストレス研究. 17(4),287-295, 2010.
4.渡辺裕晃, 甲田茂樹, 佐々木毅, 鶴田由紀子, 伊藤昭好, 原邦夫, 堤明純, 山口秀樹, 丸山正治: 自治体職場へのOSHMS導入-導入途上の状況と今後の展望-.労働安全衛生研究. 3(1), 11-16, 2010.

講師庄司 卓郎SHOJI, Takuro

講師庄司 卓郎SHOJI, Takuro

専門分野

安全工学 産業・組織心理学 人間工学

関連キーワード

安全文化
ヒューマンエラー
安全教育
働き方改革
ナッジ
外国人労働者

研究について

働く人の視点に立って、安全と健康を守るための研究をしています。作業場の安全に関しては、近年、ヒューマンエラーや不安全行動による事故が多いことから、作業員の安全意識を高める職場風土の醸成、安全教育手法の構築および行動経済学的(ナッジ)に安全行動に誘導するような表示の開発の研究を行っています・
近年、働き方改革が注目されていますが、過重労働による健康障害を防ぐと同時に、作業効率を上げて企業経営や作業員の満足度向上に資する対策についての研究を行っています。

担当の科目

「安全学」 「作業管理学」 「キャリアアップⅠ」 「産業安全工学(含演習)」

担当の科目の一つを紹介

「安全学」
「安全」、「危険」や「リスク」の概念を理解するとともに、身の回りの安全を脅かす事象を見つけ出して評価し、改善を提案する能力を身に付けます。またその過程で、グループワークによる討議、成果のまとめと発表(プレゼンテーション)、ディベートなどを通して、自分の考えをまとめて発表する能力を養います。

学生へのメッセージ

安全衛生は地味な仕事のように見えますが、働く人の命と健康を守る大切な仕事です。また、そのことによって企業や産業の発展、働く人の自己実現にもつながります。
本学では、労働安全衛生に対して、専門的な知識や技術だけで無く、現場での実践力や現場で受け入れられる現実的な対策をする能力も修得することができます。卒業生も大勢活躍しており、私自身卒業生から教えられる多々こともあります。
みなさんもぜひ一緒に学びましょう。

最近の卒研生のテーマ

・働き方改革の推進方法とその効果に関する研究
・建設業における働き方改革の推進方法に関する研究
・安全・健康行動におけるナッジ効果の実証分析
・IATを用いた安全意識測定の信頼性・妥当性の検証
・外国人労働者向け安全啓発マンガの開発
・若手労働者の離職防止対策の検討
・行動変容を促す腰痛予防対策の検討
・メンタル不調者早期発見チェックリストの構築とそれを用いた効果的なラインにおける
 メンタルヘルスケア の推進方法に関する研究
・労働者の職場適応に及ぼすリーダーの役割
・深夜勤務中の眠気対策とその効果に関する研究

略歴

早稲田大学理工学部 卒業
早稲田大学大学院理工学研究科工業経営学専門分野博士課程 単位取得中退
早稲田大学理工学部 助手
産業安全研究所(現労働安全衛生総合研究所) 研究員
2004年4月より現職

最近のものを中心とした研究業績

・庄司卓郎,高木元也,谷口正晴(2020):マンガ看板で建設現場の事故を防ぐ .仮設機材マンスリー9月号 p.22-24.仮設工業会,東京(2020-09-01発行)

・高木元也,庄司卓郎,呂健(2020):建設業における外国人労働者の労働災害防止に関する研究.労働安全衛生研究 13(2):145-150.

・庄司 卓郎, 高木 元也, 呂 健:外国人労働者向けマンガ看板の開発 -視認性と内容理解につながる要因の検討-.労働安全衛生研究 ,13(1),35-47.

・熊﨑美枝子, 岡田賢, 清水芳忠, 庄司卓郎, 牧野良次(2019):労働者の安全認識に対する影響因子に関する研究.労働安全衛生研究,12(3),161-172.

・Mieko Kumasaki, Takuro Shoji, Tsung-Chih Wu, Khantong Soontarapa, Mitsuru Arai, Takaaki Mizutani, Ken Okada, Yoshitada Shimizu and Yasuhiro Sugano(2018):Presenting Safety Topics Using a Graphic Novel, Manga, To Effectively Teach Chemical Safety to Students in Japan, Taiwan, and Thailand. J. Chem. Educ. 95 (4), pp 584-592

・熊崎 美枝子, 庄司 卓郎, 水谷 高彰, 清水 芳忠, 菅野 康弘, 丸野忍(2014):化学プロセス安全教育における学習内容の理解に与える漫画の効果についての検討.安全工学, 53(5) 303-309.

・高木元也・呂健, 庄司卓郎, 惠羅さとみ, 蟹澤宏剛(2018):建設業における外国人労働者の活用と労働安全衛生上の課題 ―元請業者対象の実態調査―.安全工学, 57(3), 228-236.

・Miyake S、 Yamada S、 Shoji T、 Takae Y、 Kuge N and Yamamura T.(2013):Physiological responses to workload change. A test/retest examination. Applied Ergonomics, 40(6) 987-996.2009

・Mieko Kumasaki, Takuro Shoji(2013):A Logical Hazard Identification Method in Workplace.CHEMICAL ENGINEERING TRANSACTIONS VOL. 31, 259-264.

・庄司卓郎(2008):作業現場の風土が安全に及ぼす影響.建設マネジメント技術, (357) 12-16.

・Takuro Shoji, Yoshiyuki Egawa (2006) : Structure of safety climates and its effects on workers' attitudes and work safety at Japanese construction work sites. Journal of UOEH, 28(1) 13-27.

趣味や好きなこと

野球 子供の練習に付き合ってノックやベースランニングをしています。
しかし、中学生のレベルに全然ついていけません。
バロック音楽鑑賞 クラシック音楽鑑賞が好きです。
特に、バロックの宗教音楽、室内楽が好きです。
以前バイオリンを習っていましたが今は全然弾いていません。
ラグビー観戦 自分ではプレイをしたことはありませんが試合観戦は好きです。
学生時代から母校の試合を観戦しています。
(子供の)野球観戦 子供の野球の練習を見学に行き、たまにお手伝いもしています。
また、試合には応援に行きます。

講師山田 晋平YAMADA, Shimpei

講師山田 晋平YAMADA, Shimpei

専門分野

人間工学
心理生理学
労働生理学

関連キーワード

疲労
ストレス
熱中症
自律神経

研究について

労働者の疲労を測定・評価する方法の検討をしています.疲労は誰もが体験したことがあるにも拘らず,客観的かつ定量的に評価するのが困難です.疲労に関連する要因を,①生理指標(主に自律神経活動)の変化,②作業能力(タッチパネルを使った簡単なゲームのスコア)の低下,③仕事に伴う負担(残業時間,通勤時間,休日出勤など),④疲労感の4つに分類し,これらを組み合わせて疲労の蓄積を捉えるシステムの開発を行っています.
また,これら4つを用いて,ストレスや熱中症などの測定・評価にも取り組んでいます.

担当の科目

人間工学
人間工学実習
人間工学概論
労働生理学
労働生理学実習
物理学
物理学実験
環境情報管理学

担当の科目の一つを紹介

人間工学
システムにおける人間と他の要素とのインタラクションを理解するための科学的学問であり、ウェルビーイングとシステム全体のパフォーマンスとの最適化を図るため、理論・原則・データおよび手法を設計に適用する専門分野であると定義されています.
オフィスを例に取ると,椅子に座って机に向かい,その机の上にはパソコンや書類があり,照明がオフィスを照らし,空調機器が室温をコントロールし,プリンターの動作音や同僚の打ち合わせの声が聞こえる中で,同僚と共に業務にあたる.”システムにおける人間”を自分自身とすると,”他の要素”は,椅子,机,パソコン,書類などの設備や道具に加えて,環境(光,温湿度,音など),周りの人間(同僚など)との関係になります.
ある業務を行うためのシステム(オフィス)において,そこで働くの人間が心身共に健康で,さらに業務の成績を上げるためには,先に挙げた,設備,道具,環境,周りの人間などと自分自身との関係を最適化する必要があります.その方法やそのためのツールの使い方を人間工学や人間工学実習で学びます.

学生へのメッセージ

時間は限られていますが,勉強だけでなく様々な経験を積んで欲しいと思っています.ただ欲張りすぎると破綻します.ときどき抱えているモノの棚卸をしましょう.

最近の卒研生のテーマ

足浴と深呼吸の組み合わせによる自律神経活動への影響
ヘルムホルツ・コールラウシュ効果を考慮した背景色と呈示色の組み合わせの違いが疲労に与える影響
生体信号を用いたヒヤリハットの検出方法の検討
蓄積疲労の客観的評価方法の検討
精神負荷作業後におけるオルゴール音の聴取効果の検証
マインドフルネスの一環として行われる呼吸法の実施による急性ストレスに伴う生理的指標と主観的指標の変化の検討
急性ストレスに伴う脈波伝搬時間と2か所で計測した脈波のピーク時間差の検討

略歴

学歴
日本大学 理工学部 物理学科 卒業
日本大学大学院 生産工学研究科 管理工学専攻 修士課程 修了
大阪工業大学大学院 工学研究科 生体医工学専攻 博士後期課程 修了
職歴
竹井機器工業
産業医科大学

最近のものを中心とした研究業績

1.山田晋平, 三宅晋司, 大須賀美恵子: 精神疲労を評価する指標の探索. 人間工学. 48(6): pp. 295-303, 2012.
2.山田晋平, 三宅晋司, 大須賀美恵子: 過重労働対策のための蓄積疲労の簡便な検出手法. 生体医工学. 50(6): pp. 552-563, 2012.
3.Yamada S, Miyake S, Ohsuga M: Evaluation of mental fatigue induced by mental arithmetic tasks. 17th World Congress on Ergonomics. International Ergonomics Association. Beijing, 2009.

助教竹内 大樹TAKEUCHI, Hiroki

助教竹内 大樹TAKEUCHI, Hiroki

専門分野

人間工学
生理心理学
情報工学

関連キーワード

非接触生体信号計測
画像(映像)処理技術
人間工学
生理心理学

研究について

作業現場で働く方々の健康と安全を守るための技術を開発することを目指しています。特に、一般的なRGBカメラを使用して、作業者の生理的・心理的な状態を非接触で測定する技術に取り組んでいます。例えば、脈波、瞬目波形、頭部の動きや視線、姿勢、顔の表情を解析し、疲労やストレス、集中度を把握する技術を研究しています。
この研究の大きな特徴は、作業者に特別な機器を装着させることなく、現場で手軽に利用できる技術である点です。また、機械学習を活用して測定データを効率的に分析し、リアルタイムで作業者の状態をモニタリングする仕組みを構築しています。これにより、作業環境の安全性向上や労働災害の未然防止、さらには健康管理の効率化に貢献することを目指しています。

学生へのメッセージ

大学生活はたくさんのことに挑戦できる期間です。
皆さんが興味を持つこと、挑戦したいことをどんどん試してください。

最近の卒研生のテーマ

新任のためなし

略歴

2019年3月 大阪工業大学 情報科学部 情報システム学科 卒業
2021年3月 大阪工業大学大学院 情報科学研究科 情報科学専攻 博士前期課程 修了
2024年7月 産業医科大学 助教 採用

最近のものを中心とした研究業績

1.竹内大樹, 大須賀美恵子, 鎌倉快之, 吉岡直人, 舒瑜倬, 岡松太郎, & 荒木信之. (2023). 顔表情による映像酔い評価に向けて 油圧ショベル運転シミュレータによる模擬遠隔操作環境での検討. 日本顔学会誌, 23(2), 81-93.
2.Takeuchi, H., Ohsuga, M., & Kamakura, Y. (2021, September). A study on region of interest in remote ppg and an attempt to eliminate false positive results using svm classification. In 2021 IEEE International Conference on Artificial Intelligence in Engineering and Technology (IICAIET) (pp. 1-5). IEEE.

趣味や好きなこと

音楽:幼少期にはピアノ、大学では吹奏楽部でトランペットを吹いていました.
トランペットは今でも続けており、休日に楽譜を自作し吹いたりしています。

取得できる資格・免許

01 卒業時に取得できる国家資格(無試験)

第二種作業環境測定士

作業環境測定士には第一種作業環境測定士(登録の区分として「鉱物性粉じん」、「放射性物質」、「特定化学物質」、「金属類」、「有機溶剤」の5種類の区分があり、それぞれの区分ごとに作業環境測定の業務のすべてが行える」と、第二種作業環境測定士(測定のデザイン、サンプリングおよび簡易測定器による分析と解析を行うことができる)があります。当学科を卒業することにより、この第二種作業環境測定士の国家資格が無試験で取得できます。また、卒業した年に、同第一種を受験することができます。

第一種衛生管理者

従業員50名以上の事業所では、労働安全衛生全般の業務を行う衛生管理者を選任しなければなりません。当学科では第一種衛生管理者の国家資格が卒業と同時に無試験で取得できます。

02 卒業直後の講習受講によって取得可能な資格

衛生工学衛生管理者
衛生工学衛生管理者とは、有害ガスなどを発散する作業場で、労働者が安全に働けるように職場の衛生管理を行う立場の人を指します。500人以上の労働者がいる事業場で、有害業務に常時30人以上の作業員を従事させる場合は衛生工学衛生管理者の配置が必要であると労働安全衛生法で定められています。卒業式直後に本学が提供する予定の講習を受けることで資格を取得できます。

03 卒業後に申請により得られる資格(無試験)

認定人間工学準専門家

認定人間工学専門資格制度は一般社団法人 日本人間工学会の人間工学専門家認定機構が運営するもので、一定の基準を満足する人間工学実践者を専門家として認定しています。人間工学専門家の資格 CPE (Certified Professional Ergonomist)は2007年5月に国際人間工学連合(International Ergonomics Association)の認証(IEA Endorsement)を取得しました。この制度には人間工学専門家、人間工学準専門家、人間工学アシスタントの3つの資格があり、産業衛生科学科を卒業すると人間工学準専門家の資格が無試験で取得できます。

04 卒業後に取得が有利な資格(試験有り)

第一種作業環境測定士

共通科目の試験が免除されます。

労働衛生コンサルタント

実務経験が必要です。

産医大認定ハイジニスト

実務経験および講習が必要です。

卒業後の進路(就職・進学率100%)

過去10年間の進路状況(平成26~令和5年度入社)

過去10年間の就職先(平成26~令和5年度入社)、進学先

就職先(入社年度別) 企業名は入社時の名称となっています。

令和5年度 東邦チタニウム/三井化学/神戸製鋼所/三井ハイテック/三菱電機/京セラ/古河電池/ダイハツ工業/労働基準監督署(国家公務員)など(詳細は、こちら
令和4年度 SUMCO/三井化学/三菱電機/ヤマハ発動機/京セラ/新コスモス電機など(詳細は、こちら

令和3年度

シンフォニアテクノロジー/京セラ/日本製鉄/三井ハイテック/浜松ホトニクス/三菱電機など(詳細は、こちら
令和2年度 SUBARU/三菱電機/JFEスチール/キヤノン/古河電池/神戸製鋼所/京セラ/労働基準監督署(国家公務員)など(詳細は、こちら
令和元年度 キヤノン/AGC旭硝子(現:AGC)/新日鐵住金(現:日本製鉄)/三菱電機/京セラ/新コスモス電機/黒崎播磨/スタンレー電気/堀場製作所/労働基準監督署(国家公務員)など(詳細は、こちら
平成30年度 キヤノン/日新製鋼(現:日本製鉄)/JFEスチール/小松製作所/古河電池/カネカ/神戸製鋼所/三井化学 /京セラなど(詳細は、こちら

平成29年度

新日鐵住金(現:日本製鉄)/三井化学/キヤノン/労働基準監督署(国家公務員)など(詳細は、こちら
平成28年度 日新製鋼(現:日本製鉄)/JFEスチール/古河電池/浜松ホトニクス/マツダ など(詳細は、こちら
平成27年度  三菱電機 /キヤノンなど (詳細は、こちら
平成26年度  三菱電機 /興研 など (詳細は、こちら

進学先

産業医科大学大学院,九州大学芸術工学部・大学院芸術工学府,横浜国立大学大学院など

産業医科大学 大学院 産業衛生学専攻について

産業衛生学専攻のHPは、こちら
概要リーフレット(PDF)は、こちら (PDFファイル : 8248KB)

卒業生からのメッセージ

作業環境測定士
津島 通紘 さん

衛生管理者
野末 知里 さん

作業環境測定士 
津村 祐介さん

衛生管理者
佐野 圭亮 さん

厚生労働事務官
金﨑 優太 さん