作業環境測定士 津村 祐介さん
株式会社環境総合リサーチ
正しい測定で働く人の安全を守る。経験をもとに、進化する現場にも的確な提案を。
津村 祐介 さん
大切なのは、的確な測定が終了したその先。改善の余地がなくなることが理想。
作業環境測定士の役割は、いわば「職場の健康診断」。工場や作業場などの環境が適切かを正しく測定することで、働く人の健康を守る責任を担っています。大切なのは“測定終了”のその先。気になる点はていねいに説明、自分の提案が取り入れてもらえるとやはりうれしい。改善の余地がなくなるくらいの職場環境が維持されることが目標です。
企業の安全に関する意識もさらに高まり、今後、化学物質の調査対象も増えることが予測されます。私たちの業務やその後の改善によって、より安全で快適な職場環境が増えると思うと、やりがいも高まります。
大学での学びが今、提案の引き出しの多さに。社会に出てからも大いに役立っています。
大学での学びが確かな礎となり、社会に出てからもスムーズに業務に入れました。労働衛生関連の講義もあったおかげで、リスク管理など、提案の引き出しも多く持てたと思います。作業環境測定士になって10年目。これまでの経験を活かしながら、日々変化する現場に対しても、的確な改善につないでいきたいと考えています。
私たちが普段目にするすべてのものが、働く人の手でつくられています。産業医科大学で学んだみなさんが、働く人の健康と安全を守る労働衛生分野の専門家になって、ともに活躍することを願っています。
産業医科大学大学案内2023から抜粋