看護学専攻
『看護学の更なる発展のために』
ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)
看護学専攻では、本研究科の規定する修業年限以上在学し、次に示す高度な学識及び研究能力を有するとともに、所定の単位を修得し、かつ、必要な研究指導を受けたうえ、修士論文審査及び最終試験に合格した者に修士(看護学)の学位を授与します。
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看護学分野の基礎的知識及び専門に関連する知識を修得している。
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学術的意義、新規性、創造性等を有する研究について、倫理性を備えて推進・実施できる。
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研究成果を論理的に説明できる。
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国際学術分野で通用するグローバルな能力を有する。
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生涯にわたり真理を追究する探究心を持ち、研究分野の発展に寄与・貢献できる。
カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)
看護学専攻(修士課程)は、6つの看護学領域で構成し、「共通科目」、「専門基礎科目」、「専門科目」、「看護学特別研究」を配置した教育内容としています。
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「共通科目」は、各看護学領域の学習を深化、進展させるための能力を身につけるための基盤となる科目とし、その内容を十分咀嚼できる限定した科目としています。幅広い知識を得るために、「看護研究方法論」、「英語文献読解」、「医療統計学」、「看護倫理学」、「看護理論特論」を必須、医学専攻との合同科目である「看護研究基盤コース」、「医学英語特別コース」を選択としています。
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「専門基礎科目」は、看護実践・看護技術開発コースでは、「疾病治療論」及び「臨床看護研究」を必須、看護教育・人材育成コースでは、「看護教育論」及び「看護研究方法論(応用)」を必須と、各コースに応じた科目設定をしています。また、「地域包括ケアシステム特論」、「ヘルスリテラシー特論」、「国際保健学」を選択としているほか、学生の希望に応じて、それぞれのコースの必修科目からも選択することができます。
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高度な看護実践者、看護管理者、看護教育者、看護研究者を目指すために、「専門科目(健康支援・高齢者支援看護学、生活支援看護学、母子支援看護学、コミュニティ看護学、看護管理学、メンタルヘルス看護学の6領域)」において、当該領域の看護学特論、演習Ⅰを履修後、演習Ⅱでその領域の研究能力を身につけることができる内容としています。さらに、将来目指す進路を考慮して、他領域の看護学特論及び演習Ⅰの科目も有機的に関連づけて履修できる内容としています。
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「看護学特別研究」では、看護実践・看護技術開発コースと看護教育・人材育成コースの学生のキャリア志向別に、ディスカッションしながら研究を進められるように設定しています。
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学生の能動的学習活動を支援するために、学生参加型の授業を展開しています。
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修士論文作成への指導・支援を行い、多様な視点からの指導が可能となるよう複数の指導教員により指導します。
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それぞれの授業は、各看護学領域において、「入院中の個々の患者を中心とした看護」にとどまることなく、その後の家庭・職業生活などの社会生活を視野に入れ、生活に密着した健康支援という看護の最重要な観点から対象の自己管理と自立を視座に置く看護の追究をすることにより、複雑化・高度化する社会の多様なニーズを持つ人々に対応した臨床における高度な看護実践能力と研究的思考能力を備えた看護実践者を養成する内容としています。
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また、人口動態や家族形態が著しく変化し、個人の健康問題であっても、家族や職場にとどまらず、コミュニティ全体で支援が必要になってきている状況を踏まえ、健康課題についてコミュニティを基軸として保健・医療・福祉をシステム的思考で捉え、変化する状況を多角的に分析し、マネジメントのあり方を追求し、保健・医療・福祉領域における高度なマネジメント能力と研究的思考能力を備えた看護管理者、看護教育者、看護研究者を養成する内容としています。
大学院医学研究科看護学専攻履修概要
コース
看護実践・看護技術開発コース
医療機関や地域における臨床や地域における看護実践を、実証的または開発的に推進・実施するための研究能力を養うことを目的としています。対象者の健康レベルの理解を基盤に、健康レベルに応じた看護について、理論や概念、ケアのあり方を系統的に学 び、看護実践力を高め、それらを通して看護技術の実証的または開発的な研究へと発展させていきます。
看護教育・人材育成コース
看護教育学を推進・実施するための研究能力、または看護職の人材育成のための研究能力を養うことを目的としています。看護基 礎教育や様々な臨地における、継続教育に必要な教育理論や概念、教育方法、看護管理を系統的に学び、看護教育力及び人材育成力を高め、それらを通して質の高い看護教育や人材育成の実証的または開発的な研究へと発展させていきます。
領域
健康支援・高齢者支援看護学領域、生活支援看護学領域、母子支援看護学領域、コミュニティ看護学領域、看護管理学領域、メンタルヘルス看護学領域の6領域があります。
各看護学領域の概要は次の通りです。
「健康支援・高齢者支援看護学領域」
成人期や老年期の様々な健康段階にある人を対象とした看護ケアの幅広い実践と応用について探求する能力を培い、 教育・研究を通じて質の高い看護が提供できる人材を育成します。また家庭や職場、地域社会を含めた健康・高齢者支援をチーム医療の観点より推進できる高度専門職業人の育成をはかります。臨床における看護実践の追究や看護介入の実証的かつ開発的な教育、研究に携われる看護職者の育成を目指します。
「生活支援看護学領域」
臨床や教育現場における看護技術の科学性を追究する方法、看護技術の教授方法を学ぶ領域です。ヘルスアセスメントをもとに的確な判断と高度な生活支援、生活の質の向上における指導を提供できる看護実践者や看護教育者などの高度専門職業人の育成を目指します。同時に生活支援領域における看護技術の探求や開発的な研究に携われる看護職者を育成します。
「母子支援看護学領域」
妊娠・出産・産褥期にある母親の支援、新生児のケアや子育て支援、臨床や地域におけるこどもの健全な成長発達やQOL向上に向けた支援、女性のライフサイクル全般にわたる支援の領域で、関連する概念や理論をもとに、他の専門職と協働してチーム医療や健康支援活動を推進できる高度専門職業人の育成を目指します。また、母子支援看護領域における実証的・開発的な研究に携われる能力や、後続者育成を担う教育者としての能力の修得を目指します。
「コミュニティ看護学領域」
個人・家族・集団の健康のアセスメント理論やヘルスプロモーション理論を活用し、保健・医療・福祉の多職種との連携・協働を基軸に看護支援ができる看護実践者、看護教育者などの高度専門職業人の育成を目指します。及びコミュニティサポートの観点から地域に生きる人々の生活と、QOL維持・向上を目的とした看護サービス提供に向けた新たなシステムを創造・発展させる研究に携われる看護職者の育成を目指します。
「看護管理学領域」
保健・医療・福祉の分野において、良質な看護サービスを公平かつ効率的に提供するためのシステム開発やマネジメントに関する実践・研究・教育に携われる看護職者の育成を目指します。そのため、変革する社会状況の中で、看護マネジメント全般において、的確な情報処理のもと自立的に意思決定できる実践的能力をもつ看護管理者や、実証的かつ学際的な研究や教育を遂行できる教育研究者を育成します。
「メンタルヘルス看護学領域」
特徴的な諸理論を活用し、的確な対象理解と臨床判断、並びに高度な実践技術、それらを応用し他の専門職と協働できる実践能力、組織におけるメンタルヘルスに卓越したマネジメント能力を発揮できる看護実践者、看護教育者などの高度専門職業人の育成を目指します。及び看護介入の実証的・開発的な研究に携われる看護職者の育成を目指します。
看護学専攻シラバス
看護学専攻を構成する講座等
産業保健学部
学位授与一覧
修士(看護学)
平成27年度授与分 平成28年度授与分 平成29年度授与分 平成30年度授与なし
令和元年度授与分 令和2年度授与分 令和3年度授与分 令和4年度授与分 令和5年度授与分
看護学専攻設置認可申請・履行状況報告
<看護学専攻設置認可申請書>平成25年10月設置認可
(1) 基本計画書
(2) 校地校舎等の図面
(3) 学則
(4) 趣旨等を記載した書類、資料
(5) 教員名簿
<看護学専攻設置計画履行状況報告書>
大学院入学者選抜情報 看護学専攻
アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)
1.
大学での看護教育・研究者を目指している。
2.
臨床現場における高度な看護実践能力・研究能力及び高度なマネジメント能力を身につけることに意欲を持っている。
3.
看護実践で生じた問題を学修・研究する明確な意思を持っている。
4. 問題解決に必要な論理的思考力、分析力、プレゼンテーション能力を有している。
5.
各専門領域が社会で果たす役割を理解し、社会に貢献する志を有している。
出願資格
保健師・助産師・看護師いずれかの資格を有し(資格取得見込みの者を含む)、次の各号のいずれかに該当する者とします。
(1) 大学を卒業した者および卒業見込みの者
(2) 外国において、学校教育における 16 年の課程を修了した者および修了見込みの者
(3) 文部科学大臣の指定した者
(4) その他大学院において(1)に掲げる者と同等以上の学力があると認めた者
(看護系短期大学、専修学校、各種学校等の卒業者で、看護職としての実務経験を有する者)
令和7年度大学院医学研究科看護学専攻(修士課程)募集要項等ダウンロード
○ 出願書類(本学所定様式)
入学志願票・履歴書
業績調書
受験写真票・受験票
出願・就学承諾書(社会人受験者)
連絡受信先
※ 個人情報の取扱いについて
出願手続きに当たって、お知らせいただいた住所、氏名その他の個人情報は、入学者選抜の実施(出願処理・試験
実施)、合格発表、入学手続き及び個人を特定しない各種統計資料作成を行うために利用し、それ以外の目的に使用
することはありません。