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産業保健学部における産業保健教育

産業医のよきパートナーとして産業保健活動を支えるスタッフには、「創造的知性」と「自ら学ぶ姿勢」が求められます。産業保健学部では、健康支援を総合的に創造的に考えるとともに、生命のしくみと環境の関わりについても考えることのできる、時代が求める人材を養成します。

産業保健学部教育の特色

看護学科

本学の看護学科は、我が国の看護系大学の中でも産業看護学教育を行う数少ない大学です。
産業看護職は産業医と共働し、あらゆる職業に従事する人々の健康の保持・増進および健康障害の予防に貢献するので、健康科学に関する科目を充実させています。
また、卒業後は、特に前身の産業医科大学医療技術短期大学専攻科以来の実績と本学医学部卒業生の産業医との全国にまたがるネットワークが確立されているので、充実した卒後研修の受講や適切な助言を行っています。健康問題を広い視点からとらえ、より創造性の高い看護活動の実践を目指しています。

産業衛生科学科(環境マネジメント学科)

産業衛生科学科(環境マネジメント学科)では、労働者の健康を環境面と工学面から支援し、労働衛生管理のマネジメントができる人材を養成するために「労働安全衛生マネジメントシステム」の教育内容を大幅に取り入れています。このカリキュラムを修得すると、環境中の有害な因子や働く人の姿勢・作業の形態などが人体に与える影響などを測定・評価し、工学的な対策を実施することによって快適な職場環境を構築できる技術力と、これらを統括できるマネジメント能力が身に付きます。

カリキュラム構成

看護学科

看護ケアの基盤となる知識と具体的方法を学習するために、基礎科目、専門基礎科目と看護系基礎、専門科目を学年の進行に沿って段階的に学んでいきます。
知識だけでなく看護専門職に携わる者に不可欠な態度と看護ケア実践力を十分に修得できるように実際の人々と接することになる臨地実習を重視し、看護基礎教育としての充実を図っています。
さらに、看護学科の特色である産業看護実践にむけての基本的知識、方法を深く学習するために産業保健学系科目や健康教育学などを基礎として学びます。そして、産業看護学を一層重点的に学習し、教育・指導技術能力、マネジメント活動能力を発展させていきます。

産業衛生科学科(環境マネジメント学科)

授業、実習の柱となるのは、人が安全で快適な条件で働けるような職場を作る際に必要な産業組織、労働災害、ヒューマンエラーなどについて包括的な内容を学ぶマネジメント学系科目、および作業環境測定技術、環境改善技術や人間の形態学的・生理的・心理的特徴を計測して作業負担を捉えるための手法などを学ぶ産業保健学系科目です。
このほか、環境学系科目、生命・生体学系科目、工学・情報学系科目、自然科学系科目、人文・社会学系科目と幅広い科目を有機的に修得します。4年次にはそれまでの教育課程の仕上げとして、各専門領域の課題について自主的に実験・調査し、研究を進めていく「卒業研究」を行います。

資格取得

看護学科

保健師免許取得後には養護教諭2種普通免許と第1種衛生管理者資格を取得できます。

産業衛生科学科(環境マネジメント学科)

本学科卒業時には国家資格 第2種作業環境測定士と第1種衛生管理者資格が取得できます。