産業医 森 朋子 さん

公益財団法人福岡労働衛生研究所/産業保健事業部

さまざまな企業と労働者の健康を支える嘱託産業医。世の中の動きをとらえ新たな産業医活動へ。

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森 朋子さん
1987年3月卒業

 労働衛生への意識は近年さらに高まっているのを感じます。私が産業医として活動を始めた頃は、安全衛生委員会を設置していない事業所もあり、立ち上げや衛生管理者の資格取得を支援。労働衛生管理の体制の整備に努めました。嘱託産業医として担当してきた中小企業等の事業所は約20年間で80社以上。当所では、専門スタッフと連携し、延べ約50万人の検診を行うなど、多くの健康を支えています。

 製造業からサービス業、地方自治体など幅広い業種を担当する上、訪問回数も限られていますが、それぞれの仕事内容を知るだけでなく、経営的な視点や知識も大切。職場巡視で指導した点の改善や自主的な安全衛生活動への取り組みが見られる場合など職場の成長を感じます。

 人生100年時代。高齢になっても、たとえ病気を持ちながらでも働き続けるためにも、産業医の役割はより重要になってきます。過重労働とあわせてITの進化、新型コロナウイルスの影響によるリモートワークなど働き方の変化は新たなストレスの原因に。メンタルヘルス対策はこれからも大きな課題であり、法律等幅広く知識を増やして今後の産業医活動に活かしたいと思っています。

 放射線科医として10年の経験を積んだ後に産業医の道を選択しました。サポートを十分に得られたことも産業医科大学で学んだからこそ。同窓生のつながりも強く、最新の情報を交換するネットワークなどは、産業医としての活動に役立っています。

産業医科大学大学案内2022から抜粋