臨床医研究者 船田 碧 さん

産業医科大学 ストレス関連疾患予防センター 
特任助教

臨床医、研修会の開催・運営。そして大学院での研究。
挑戦できる喜びと恵まれた環境に感謝しながら、人の役に立つ仕事を続けたい。

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船田 碧 さん

■臨床医の経験をもとに、大学院へ進学。新たな領域からの視点で取り組む。
ストレス関連疾患予防センターでは、産業医を対象とする研修会の開催と運営を担当。呼吸器内科の医師として外来診療を行い、加えて今年度から大学院生として微生物学教室で学び始めました。2歳の子どもを育てながらの進学は両立できるのか悩みましたが、医局や職場の皆さん、家族が賛成してくれました。育児や介護などそれぞれの状況に応じてサポートしてくれる職場環境に感謝しています。
大学院での研究を決めたのは、臨床医として感染症を担当する中で、治療に難渋する症例を多く診てきたのが理由です。今後は、増加傾向にあり現段階で治療法も限られている非結核性抗酸菌症や真菌について研究を進めたいです。臨床の経験と疑問が研究につながっていくのが興味深いですね。新たなことに挑戦できる喜びを忘れずに、少しでも誰かの役に立つ仕事を続けたいと思います。

■人生のステージにあわせて働き、社会貢献する。将来の選択肢が広がる、産業医科大学での学び。
大切にしているのは「人とのつながり」です。病院を受診する時は誰でも不安があるもの。雑談を交えて病気の背景を探るなど、患者さんの目線に立って安心感を与える診療を心掛け、寄り添える医師になりたいですね。また、ストレス関連疾患予防センターでは産業医の立場から働く人の健康管理を勉強しています。さまざまな場面で人の輪が広がり、繋がっていることをありがたく感じています。
これからの時代、働き方もますます多様化しひとりの人生においてもその時々で果たす役割が変わります。産業医科大学は、産業医や臨床医、そして研究者と卒業後の選択肢が広い医科大学です。将来にわたり、自分の人生のステージにあわせて働き、社会貢献していける学びができますので、受験生の皆さんもぜひ挑戦してください。
私も一緒に学んでいければと思っています。

産業医科大学大学案内2024から抜粋