産業医 鈴木 英孝 さん

アッシュコンサルティングサービス/代表

「産業保健活動を発展させたい」クライアントの思いに応えるコンサルティングを提供。「職場の感染症管理」の研究でも社会貢献を続けます。

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 鈴木 英孝さん
 1993年3月卒業

 会社の枠を離れて、個人として実力を発揮したいとの思いから起業。さまざまなクライアント企業に対して産業保健のコンサルティングを提供しています。企業によって産業保健に対する考え方や目指すゴールがあります。医学的なことだけでなく世間話なども交わしながら、それぞれの企業の文化を知る。そしてニーズを見出し、アプローチすることが大切です。「産業保健活動をさらに発展させたい」という複数の企業との仕事は、日々新鮮な学びがあり、自分自身の成長にもつながっています。

 ひとつの企業での成功例は別の企業にも展開。私をハブにして共有し、相乗効果となって産業保健全体がより進歩していけば、と考えます。

 10年ほど前から「職域の感染症管理」を研究してきました。2020年からは日本渡航医学会と日本産業衛生学会が公開する「職域のための新型コロナウイルス感染症対策ガイド」の執筆にも参加。職場での感染症管理の重要性の認識が高まる中、ガイドも広く役立っていると聞いています。

 目標を設定し、達成するためのプロセスを自由に描く。外資系企業で長く勤務していたこともあり、”自ら考えて実施する”欧米型の産業保健活動を推奨しています。学生も「自分はこうあるべき」と窮屈に考えずに、どの道に進んでも大丈夫な知識やスキルを身に着けて、選択肢を広げてほしい。産業医科大学はその学びができる場です。


産業医科大学大学案内2022から抜粋