産業医 吉川 里江 さん

九州電力株式会社 
ビジネスソリューション統括本部 人材活性化本部 健康推進グループ 
統括産業医 兼 本店産業医

社員一人ひとりの健康と笑顔が家族や地域社会の元気につながる。
個人の健康管理から企業全体の産業保健活動まで多岐にわたり担う統括産業医。

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吉川 里江 さん

■変化を楽しみ、異なる意見を大切にいきいきと働ける取り組みを。
働く人がいる場にともにいる医師だからこそできる健康管理・健康づくりがあります。個人のケアから企業全体の健康を守る取り組みまで、多岐にわたる産業保健を行う難しさと楽しさは、産業医のやりがいです。
電力会社は、電力の安定供給を通じて社会生活や活動を支える責務があります。一人ひとりの社員は働くことにより地域を、そして家庭を支えています。みんなが健やかで笑顔でいることでまわりの人や社会が元気で暮らせるように関わる。それが電力会社の産業医の役割です。
働き方改革や健康経営、新型コロナ対応など、社内外の変化に応じて企業の産業保健活動に求められることもどんどん変わります。「変化を楽しもう。異なる意見を大切にしよう」という思いを大切に、各部署とも協力。社員がいきいきと働けるよう取り組みを行っています。

■学生時代、すごい先生方の講義を聴いて、産業保健の考え方が身についたことを実感。
2021年からは、産業医科大学の先輩から引き継いで、全社の統括産業医を兼任しています。九州各地に事業所があるため、社員が転勤先でも同じように活躍するために、関係者の声を聴きながら、全社一体の健康管理の方針や体制をつくり、活動の方向を揃えることも重要な任務。保健師や産業医のみなさんが働きやすい環境になるよう工夫したいと考えています。
私自身は卒業後、放射線科医として勤務。患者様がもっと早く受診していればと思った経験や家庭を持ちながらキャリアを積みやすい点から産業医に。
今、仕事をしながら、学生時代や卒後教育の間にすごい先生方の講義を受け、産業保健の考え方が身についていたことを実感します。
当社でも例年、産業医科大学の学生の現場実習を受け入れています。大学の教員や職員の方々は、学生や卒業生への支援が手厚く、心強い。卒業して30年が過ぎた今でも、大学を身近に感じます。

産業医科大学 大学案内2024から抜粋