産業医学研究者 岡﨑 龍史さん

産業医科大学 産業生態科学研究所/放射線衛生管理学研究室

研究のやりがいは、真実を見つけること。放射線感受性の違いを評価できる方法を確立、軌跡を残したい。

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岡﨑 龍史さん
1990年3月卒業

 放射線衛生管理学研究室は、福島原発事故の後に開設。原発作業員や放射線業務従事者の放射線の影響や管理に携わることを目的としています。政府の要請により事故発生直後から現場に入り、原発作業員や現地住民の放射線の影響、不安軽減の効果などを研究してきました。

 さらに個人の放射線感受性を解析できる方法の確立を目指し研究を進行。放射線被ばくの影響を受けやすい人かどうかを評価できれば、安心して仕事ができる新基準となることが期待できます。

 研究のやりがいは、新しい真実を見つけること。研究は地道で実験結果が出ないこともありますが、自分の進め方で追究し、発見していくのが魅力です。

 福島原発事故の当時は、放射線についてあまりにも知られていない事実に驚きました。また、事故から10年が過ぎ、世間は放射線のことを次第に忘れがちに。研究者として放射線教育やリスクコミュニケーションへの責任も強く感じています。

 放射線の影響をわかりやすく記した書籍の執筆。警察、消防、自衛隊や海上保安庁などの災害初期対応者に向けた教育講習会も8年目を迎え、県からも表彰されています。いまだ多くの人が抱える放射線への不安、正しい理解が広がることを目指しています。

 大学時代は軽音楽部でジャズ・トランペットを演奏。今もライブハウスで飛び入り参加も。度胸と協調性、柔軟な発想が必要な点は研究にも通じますね。


産業医科大学大学案内2022から抜粋