産業保健師 武花 歩実 さん

産業医科大学若松病院

医療スタッフがまず健康で幸せであることが、地域医療への貢献にもつながります。

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武花 歩実さん

患者様をケアする医師や看護師は、自分の健康も大切にしてほしい。

医師や看護師をはじめ、医療機関で働く人は、どうしても患者様が優先。自分の健康を後回しにしがちです。私は卒業後すぐに、看護師として産業医科大学病院に入職。やりがいを感じながらも同時に、身体的にも精神的にも負荷がかかりやすい環境だと感じていました。患者様をケアする医療職がまず自分の健康を大切にすることが大事であり、がんばる医療人を支えたい。それが保健師を志した理由です。
現在、若松病院の約300名の医師や看護師、スタッフの健康管理を担当。同じ医療に携わる者同士、いい緊張感がありますが、看護師の経験もいかしながら、みんながいきいきと仕事が続けられるように、身体面、メンタル面のサポートしています。

話しやすさを大切にしながら、働く人の心と身体の健康を守り続けます。

自分の気持ちや弱い部分などは、話しづらいもの。面談などでは話しやすさを大切に、相手の話を否定せずに聞くことを心掛けています。近年、生活様式や働く環境も大きく変化していますが、だからこそ自分の健康や幸せを守ってほしい。その思いから一人ひとりがセルフケアを実践できるような関わりを大事にしています。産業保健師の使命は、働く人の健康を守り、職場が順調に稼働することにあります。医療機関で働く人が健康でいることは、地域医療への貢献にもつながっています。
大学時代は、現場実習を通して、産業保健職の役割を体感として理解できました。看護師とともに保健師の国家資格も取得していたことも本当によかった。卒業してからの先生方からの支援にも感謝しています。

産業医科大学 大学案内2023から抜粋