放射線治療科
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診療分野と特色
放射線治療に関する近年の進歩は目覚ましく、高精度化しています。臓器機能を温存する根治照射から、生活の質向上の鍵となる緩和照射まで幅広くがん診療に貢献できます。 2019年7月に南別館 (リニアックセンター)が竣工し最新の治療装置や診療施設が整備されました。2021年4月より放射線治療科は、体制強化を目的に大学病院の単独組織となり、より専門性の高い診療を実施しています。放射線治療や当科の特色である温熱療法に関してお困りの際は、是非ともご相談下さい。
放射線治療
全身の悪性腫瘍を主な対象として、最新の治療エビデンスに基づいた診療を行っています。複雑な放射線の線量勾配が設定可能な強度変調放射線治療(Intensity Modulated Radiation Therapy; IMRT)や強度変調回転放射線治療(Volumetric Modulated Arc Therapy; VMAT)を、根治的な放射線治療を行う方を中心に年間約400名に施行しています。脳転移や早期肺癌などに対する定位照射(Stereotactic Radiation Therapy; SRT) は、VMATを用いることで短い治療時間かつ高精度に実施しています。照射位置のズレを補正する技術である画像誘導放射線治療(Image-guided radiotherapy;IGRT)を標準化しています。
当院のVMATが可能な放射線治療装置 (Versa HD™)
子宮癌などに対する小線源治療では、より高い治療効果と副作用の軽減を目的に、アプリケータを挿入後にCT画像を用いて治療計画を行う(Image-Guided Brachytherapy; IGBT)を実施しています。
がんの温熱療法(ハイパーサーミア)
当院の温熱療法(ハイパーサーミア)の実績は30年を超え、多くの基礎的・臨床的なエビデンスが得られています。標準的な化学放射線療法への上乗せ効果を期待し、局所進行期にある頭頸部癌、子宮頸癌、膵臓癌、非小細胞肺癌、直腸癌や前立腺癌などをハイパーサーミアの併用対象としています。進行・再発期では、良好な腫瘍温度上昇が得やすく奏功しやすい表在性腫瘍(再発乳癌や黒色腫など)や放射線抵抗性腫瘍(肉腫、再照射など)といった併用メリットの高い方に実施しています。
当院の最新型加温装置 (Thermotron RF-8, GR Edition™)
放射線治療科への受診
初診の外来診察は、紹介状と画像・検査データをご持参の上、受診下さい。
院外からのご紹介で通院治療が困難な方には、放射線治療科で入院診療も対応させて頂きます。
再診の場合は、担当医の診察日をご確認ください。
外来診療区分
時間帯 |
月 |
火 |
水 |
木 |
金 |
午 前 |
紹介、初診 |
紹介、初診 再診(予約) |
紹介、初診 再診(予約) |
紹介、初診 |
紹介、初診 再診(予約) |
午 後 |
再診(予約) |
再診(予約) |
再診(予約) |
再診(予約) |
再診(予約) |
スタッフ紹介
診療教授
大栗 隆行(オオグリ タカユキ):
診療科長
- 専門分野
放射線治療、ハイパーサーミア
- 学会認定医等
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- 日本医学放射線学会放射線治療専門医・指導医、日本ハイパーサーミア学会指導医
助教
板村 紘英(イタムラ ヒロヒデ)
- 専門分野
放射線治療、ハイパーサーミア
- 学会認定医等
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- 日本医学放射線学会放射線治療専門医
助教
森崎 貴博(モリサキ タカヒロ)
- 専門分野
放射線治療、ハイパーサーミア
- 学会認定医等
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- 日本医学放射線学会放射線科専門医
助教
谷 昴(タニ スバル)
- 専門分野
放射線治療、ハイパーサーミア
- 学会認定医等
-
- 日本医学放射線学会放射線科専門医
外来直通電話 093-691-7331 |