お知らせ

■ 当院の新型コロナウイルス対策
  安全安心な医療を提供 安心して病院をご利用ください
  患者さんへのお知らせとお願い

■ 開館時間は8時15分です

■ 2023年3月13日以降も引き続き病院内では必ずマスクを着用してください

診療受付時間のご案内

受付時間
 ※診療科ごとに診療日が異なりますのでご注意ください。
初診 午前 8時30分~11時00分
午後

13時00分~14時30分 (形成外科、一部専門外来)

再診 午前 8時30分~11時00分
午後 13時00分~14時30分

診療日を確認する


休診日

土・日祝日、年末・年始
(12月29日~1月3日)
開学記念日:4月28日

病院長挨拶

令和5年8月

 

- 自分や家族が病気になったときに受けたい医療を目指して -

 産業医科大学病院長  田中 文啓

  田中文啓病院長.jpg

   

 

 

令和2年4月から産業医科大学病院の病院長を務めております田中文啓です。


 このたび令和5年4月に病院長に再任されましたので、改めてご挨拶申し上げます。


 産業医科大学病院は昭和54年7月に診療を開始し、現在では北九州地区唯一の大学病院および特定機能病院として質の高い安全な医療・教育を行っています。特にがん診療の分野では、近年は北九州医療圏で最も多くの患者さんの診察を行っています。これはひとえに、これまで開設以来産業医科大学病院発展のために尽力された多くの地域医療機関および関係者の方々の支援の賜物であります。


 一方で、病院開設より40年以上が経過し施設の老朽化や狭隘化が目立つため、最新の高度な急性期医療を担う新しい病棟(急性期診療棟)が令和5年8月17日に開院しました。


 急性期診療棟は、急性期医療に関わる最新の医療技術の集約と部門の強化・集約化を基本コンセプトとしており、また、近年産業医の育成が強く要請される中、産業医科大学ならではの産業医養成に係る臨床教育の機能も併せて強化しています。


 産業医科大学病院は、“働く人を守る”病院であるため、治療と併せて仕事復帰へのサポートも大切な使命です。急性期診療棟には、高機能の医療を実現するハイブリッド手術室(CTや血管造影装置を備えた手術室)や設備が備えられています。ロボット手術など医療技術が進化した今、身体への負担を抑えた手術が可能になり、手術後の復帰も早まりました。就労支援機能を拡大した急性期診療棟では、お仕事をされている患者さんについては、患者さんの希望に応じて、十分に仕事を続けることができるよう病気の治療と仕事の両立を支援する取り組みを積極的に行っています。


 産業医科大学病院は、患者様の治療を通じて、学生や若き医師の臨床教育及び教育研究の機能を果たす場であるための総合的医療機関であるとともに、明日への医学を拓くため現代医学の最高水準を行く設備と医療機器並びにスタッフを配し、地域医療の面でも基幹病院としてその機能を最高に発揮できるよう人的、物的体制の充実を図っています。


 また、産業医学の研究を通じて、労働者の健康管理、職業病、産業中毒等の予防や診療、メンタルヘルス、リハビリテーション医学、地域完結型医療等を推進し、産業医学と地域医療との有機的な結合を図ることをめざしています。地域において今後担うべき役割として、大学病院であることの特性を踏まえて、全診療科に対応した高度急性期・急性期医療を行い、特にがん、自己免疫疾患等の難治性疾患の診療や周産期医療の中核としての役割を担うとともに、医師派遣や教育・研究等の機能、本学設立の趣旨に沿った、専門的かつ実践的な能力を持つ産業医の養成及び治療と仕事の両立を支援するサービスの提供についても、今後も維持・充実を図ることが当院の最も大きな役割だと考えます。


 加えて、地域の医療機関、介護施設等との機能分化・連携を密にした地域完結型医療を基本とした運営も地域における重要な役割と考えています。


 これまで私は、私の恩師の教えである「自分や自分の家族が病気になったときに受けたい医療」の実現と後進への継承を目指して臨床・医学教育・医学研究を行ってきました。併せて、産業医科大学病院の理念(1. 患者第一の医療を行います、2. 科学的根拠に基づく安全かつ質の高い医療を提供します、3. 人間愛に徹した優れた産業医と医療人を育てます、4.職種・職位・部門の垣根なく高い倫理観を持って互いの意見を尊重し、患者と職員の安全・安心に努めます)を実現すべく全力を傾け、院内各部門や地域医療機関と連携して、地域医療の発展に努めてきました。今後はこれまでの経験を活かして、「自分や家族が病気になったときにかかりたい」病院を目指して努力する所存です。


 「治療を、そして働くことをあきらめない」、産業医科大学病院では、これからもあきらめない医療を目指し、皆様に頼られる病院として努力してまいりますので、引き続き皆様のご支援とご協力をお願いいたします。