職業倫理
医の倫理綱領
医学および医療は、病める人の治療はもとより、人びとの健康の維持もしくは増進を図るもので、医師は責任の重大性を認識し、人類愛を基にすべての人に奉仕するものである。
- 医師は生涯学習の精神を保ち、つねに医学の知識と技術の習得に努めるとともに、その進歩・発展に尽くす。
- 医師はこの職業の尊厳と責任を自覚し、教養を深め、人格を高めるように心掛ける。
- 医師は医療を受ける人びとの人格を尊重し、やさしい心で接するとともに、医療内容についてよく説明し、信頼を得るように努める。
- 医師は互いに尊敬し、医療関係者と協力して医療に尽くす。
- 医師は医療の公共性を重んじ、医療を通じて社会の発展に尽くすとともに、法規範の遵守および法秩序の形成に努める。
- 医師は医業にあたって営利を目的としない。
平成12年2月 日本医師会
看護者の倫理綱領
- 看護職は、人間の生命、人間としての尊厳及び権利を尊重する。
- 看護職は、対象となる人々に平等に看護を提供する。
- 看護職は、対象となる人々との間に信頼関係を築き、その信頼関係に基づいて看護を提供する。
- 看護職は、人々の権利を尊重し、人々が自らの意向や価値観にそった選択ができるよう支援する。
- 看護職は、対象となる人々の秘密を保持し、取得した個人情報は適正に取り扱う。
- 看護職は、対象となる人々に不利益や危害が生じているときは、人々を保護し安全を確保する。
- 看護職は、自己の責任と能力を的確に把握し、実施した看護について個人としての責任をもつ。
- 看護職は、常に、個人の責任として継続学習による能力の開発・維持・向上に努める。
- 看護職は、多職種で協働し、よりよい保健・医療・福祉を実現する。
- 看護職は、より質の高い看護を行うために、自らの職務に関する行動基準を設定し、それに基づき行動する。
- 看護職は、研究や実践を通して、専門的知識・技術の創造と開発に努め、看護学の発展に寄与する。
- 看護職は、より質の高い看護を行うため、看護職自身のウェルビーイングの向上に努める。
- 看護職は、常に品位を保持し、看護職に対する社会の人々の信頼を高めるように努める。
- 看護職は、人々の生命と健康をまもるため、さまざまな問題について、社会正義の考え方をもって社会と責任を共有する。
- 看護職は、専門職組織に所属し、看護の質を高めるための活動に参画し、よりよい社会づくりに貢献する。
- 看護職は、様々な災害支援の担い手と協働し、災害によって影響を受けたすべての人々の生命、健康、生活をまもることに最善を尽くす。
日本看護協会
更新日:令和4年5月25日〔文責:病院管理課〕