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受付時間
 ※診療科ごとに診療日が異なりますのでご注意ください。
初診 午前 8時30分~11時00分
午後

13時00分~14時30分 (形成外科、一部専門外来)

再診 午前 8時30分~11時00分
午後 13時00分~14時30分

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休診日

土・日祝日、年末・年始
(12月29日~1月3日)
開学記念日:4月28日

耳鼻咽喉科・頭頸部外科

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  • 当科では、耳鼻咽喉科領域の疾患に対して幅広く高度な医療を提供できるよう努力しております。手術は鼻科、頭頸部腫瘍手術、耳科を中心に手がけています。さらにアレルギー性鼻炎、難聴などについても専門的な診断・治療を行っております。具体的には、耳疾患(中耳炎、難聴、耳鳴など)、神経疾患(難聴、めまい、顔面神経麻痺など)、鼻疾患(副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、嗅覚障害など)、口腔・咽頭疾患(扁桃炎、いびきなど)、喉頭疾患(声帯ポリープ、反回神経麻痺など)、頭頸部腫瘍疾患(口腔・咽頭・喉頭癌、甲状腺腫瘍、唾液腺腫瘍、頸部リンパ節腫脹など)を対象としております。
    当科では、紹介患者さまに対して特に迅速に対応できるよう、さらにはできる限り情報提供ができるように努力しております。

特色ある医療内容

専門外来

1 中耳外来・中耳診療

慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎、中耳奇形・外傷などによる難聴の診断・治療を行っています。特に、放置すると重篤な合併症を起こす危険性のある真珠腫性中耳炎に対しては、再発を抑えしかも術後の通院負担が最小限で済むような鼓室形成術を行っています。学校検診等で発見されることが多い中耳奇形に対しては、中耳CTや聴覚機能検査を駆使した質的診断を行い、夏季、冬季、春季などの学業休暇期間中を利用した入院を設定して鼓室形成術を施行しています。側頭骨骨折等の外傷による伝音難聴や顔面神経麻痺についても中耳CT、聴覚機能検査、顔面機能検査、平衡機能検査によって、保存的治療か手術治療(鼓室形成術、顔面神経減荷術など)かの適応を判定し治療を行っています。


耳の手術である鼓室形成術の方法として、より負担の少ない経外耳道的内視鏡下耳科手術(TEES)が注目を浴びております。通常行われる鼓室形成術は耳の後ろを大きく切開し、外耳道の皮膚を大きく剥がしてから顕微鏡下で手術を行います。 TEESでは耳の穴から内視鏡を挿入して必要な手術操作を行います。耳の中の皮膚切開で行うため傷もまったく目立たず、術後の痛みや体の負担も少なく、入院期間の短縮も可能です。TEESは令和4年4月に保険収載されました。 産業医科大学病院の診療圏も含めて九州で本格的に取り組む施設はこれまでありませんでしたが、当科はTEESの専門施設であり広く紹介を受けており積極的に取り組んでいます。

さらに、鼓膜穿孔に対して薬剤を用いた鼓膜再生療法手術も行っております。この方法はTEESの中でも耳の中の皮膚も切らずにより負担が少なく手術することができ、かつ手術成績(鼓膜再生率)も良好です。


広範囲に進展した真珠腫性中耳炎、側頭骨腫瘍、顔面神経麻痺に対する手術などの内視鏡下ではできない手術は顕微鏡下で行います。患者さんことに最良の手術法を検討いたします。

2 鼻副鼻腔アレルギー外来

●慢性副鼻腔炎・顔面外傷に対して

副鼻腔は脳や眼球といった重要臓器に接するため、必要に応じて高度先進医療機器のナビゲーションシステムを併用し、より安全に内視鏡下での鼻副鼻腔の手術を行っております。一般的な疾患である副昇腔炎以外の、眼窩骨折をはじめとした顔面外傷症例に対する眼窩骨骨折整復術なども、できるだけ低侵かつ入院期間の短い内視鏡を用いた手術を行っています。

●アレルギー性鼻炎に対して

薬物による治療のほか、減感作治療、手術治療(内視鏡下に後鼻神経切断術、粘膜下下甲介切除術など)も行っています。

 

●その他

涙嚢鼻腔吻合術、鼻中隔彎曲矯正術、粘膜下下甲介骨切除術なども内視鏡下に行っています。


3 睡眠時無呼吸外来

当科では睡眠検査装置としてAlice4(1台)EdenTrace㈼(2台)を用い、夜間の睡眠ポリグラフ検査を行っています。治療は経鼻持続陽圧呼吸(ネーザルシーパップ)を中心とし、手術適応のある方には口蓋垂軟口蓋咽頭形成術、口蓋扁桃摘出術、鼻中隔矯正術などを行っています。また、軽症の呼吸障害や単純いびき症に対しては、口腔内装具(マウスピース)による治療も取り入れています。さらに、減量指導や睡眠体位指導も行っており、より有効性の高い複合的総合的な治療を心がけています。


4 補聴器外来 耳鳴外来

補聴器適合判定医師による適切な補聴指導を行っています。また耳鳴については補聴器もしくはノイズジェネレータを用いた音響療法を行います。

 

5 口腔癌・咽頭癌・喉頭癌に対する診断と治療

近年増加している頭頸部癌には、口腔・咽喉頭癌、唾液腺癌、甲状腺癌、側頭骨悪性腫瘍、鼻副鼻腔悪性腫瘍などがあります。症例に応じて手術、放射線、抗癌剤を組み合わせた集学的治療を行っております。放射線治療科及び歯科・ロ腔外科と定期的に合同カンファレンスを行い、頭頸部腫瘍に対して最良の治療選択を協議し、分子標的薬をはじめとする最新の薬剤を含めた化学療法・化学放射線療法によって、可能な限り臓器を温存する治療を行うよう努めております。臓器温存の困難な症例は、他科(消化器・内分泌外科、形成外科)と合同で一期的に行っています。 

6 頭頸部癌アルミノックス治療

令和3年1月に頭頸部がんに対してのみ保険適用になった最新の光免疫療法(アルミノックス治療)にも対応しております。正常な細胞に影響を与えずにがん細胞だけを狙い撃ちできるので、副作用が少なく、体力が低下した進行がんの患者さんにも適応があります。

7 甲状腺腫瘍・唾液腺腫瘍・頸部腫脹に対する診断と治療

甲状腺腫瘍は、良性、悪性ともに女性に多く、皮膚切開が小さい手術が望まれます。この要望に対応するため、内視鏡下甲状腺手術を導入し、良好な治療成績を収めています。また頸部リンパ節腫脹の診断、頸部良性腫瘍・嚢胞の治療を行っています。

8 音声障害に対して

声帯ポリープ、反回神経麻痺(声帯麻痺)などに対して、マイクロ下手術などを行っています。

9 嗅覚味覚診療

当科の「嗅覚・味覚外来」は、九州管内の大学病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科で唯一の専門外来として2015年に開設しました。嗅覚・味覚検査は診療のみならず労災認定や自賠責後遺症診断にも用いますが実施可能な施設は全国的にも少なく、当科には県内外の大学病院や労働基準監督署からも患者さんが紹介されます。近年はCOVID-19の後遺症として嗅覚・味覚障害が注目され診療へのニーズが高まっています。

そこで「嗅覚・味覚センター」を開設しました。病院ホームページでの情報提供や広報活動を行い、患者さんが当院へアクセスしやすい環境を整えていきます。

施設認定

  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会研修施設

  • 日本頭頸部外科学会認定頭頸部がん研修施設

  • 日本耳科学会認定耳科手術認可研修施設
  • 日本内分泌外科学会専門医制度認定施設
  • 日本気管食道科学会専門医研修施設
  • 日本耳科学会耳管ピン手術登録施設


外来診療区分

時間帯

午 

再診(予約)

紹介、初診
再診(予約)
再診(予約)

紹介、初診
再診(予約)

紹介、初診
再診(予約)

午 後


再診(予約)


再診(予約)


※専門分野別の外来診療担当医表はこちら



スタッフ紹介

教授
堀 龍介(ホリ リュウスケ): 診療科長

  • 専門分野   

耳科手術(特に内視鏡下耳科手術)、顔面神経診療、頭頸外科手術の手術手技

頭頸部癌治療、ロボット支援下経口的咽喉頭癌手術、甲状腺外科手術


  • 学会認定医等
  •  日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会指導医・専門医
  •  日本頭頸部外科学会頭頸部がん指導医・専門医
  •  日本内分泌外科学会指導医・専門医
  •  日本耳科学会手術指導医
  •  日本気管食道科学会専門医
  •  日本甲状腺学会専門医
  •  Da Vinci Surgical System system(手術支援ロボット)コンソール術者
  •  日本頭頸部外科学会認定頭頸部アルミノックス治療指導医
  •  日本耳科学会認定耳管ピン手術実施医
  •  日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会補聴器相談医
  •  日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会喉頭形成手術実施医
  •  日本顔面神経学会認定顔面神経麻痺相談医
  •  植込型舌下神経電気刺激装置研修修了
  •  

    評議員・代議員・世話人

  • 日本耳科学会、日本内分泌外科学会、日本口腔・咽頭科学会、日本頭頸部癌学会、日本嚥下医   学会、日本喉頭科学会、日本頭頸部外科学会、耳鼻咽喉科ニューロサイエンス研究会、耳鼻咽喉科・頭頸部外科医療支援システム研究会

  • 委員

  • 日本耳科学会企画委員会内視鏡下耳科手術ワーキンググループ委員、耳鼻咽喉科臨床学会運営委員、日本顔面神経学会認定顔面神経麻痺相談医・リハビリテーション指導士認定委員会委員、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 産業保健・環境委員会委員





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准教授
北村 拓朗(キタムラ タクロウ): 副診療科長、医局長

  • 専門分野   

耳鼻咽喉科一般,睡眠呼吸障害、鼻科学


  • 学会認定医等
    • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会専門医・指導医
    • 日本睡眠学会睡眠医療認定医
    • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定騒音性難聴担当医
    • 植込型舌下神経電気刺激装置研修修了





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准教授
若杉 哲郎ワカスギ テツロウ 病棟医長

  • 専門分野   

耳鼻咽喉科一般、頭頸部腫瘍


  • 学会認定医等
  •  日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会専門医・指導医
  •  日本頭頸部外科学会頭頸部がん頭頸部がん専門医
  •  がん治療認定医

日本臨床腫瘍学会認定がん薬物療法専門医





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講師
竹内 頌子(タケウチ ショウコ):外来医長

  • 専門分野   

耳鼻咽喉科一般、頭頸部外科


  • 学会認定医等
    • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会専門医・指導医

助教
河口 倫太郎カワグチ リンタロウ): 副病棟医長

  • 専門分野   

耳鼻咽喉科一般


  • 学会認定医等
    • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会専門医

助教
高橋 梓(タカハシ アズサ

  • 専門分野   

耳鼻咽喉科一般


  • 学会認定医等
    • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会専門医

助教
長谷川 翔一(ハセガワ ショウイチ)

  • 専門分野   

耳鼻咽喉科一般

  • 学会認定医等
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会専門医


助教
古閑 友馬(コガ ユウマ)

  • 専門分野   

耳鼻咽喉科一般

  •  日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会専門医


診療助教
川村 有希(カワムラ ユキ)

  • 専門分野   

耳鼻咽喉科一般

  •  日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会専門医


外来直通電話 093-691-7318    病棟直通電話 093-691-7352


(更新日:令和6年12月3日)