人工関節センター
スタッフ
部 長・准教授
川﨑 展
准教授 鈴木 仁士
講師 塚本 学
学内講師 藤谷 晃亮
助教 嵐 智哉
当センターの特徴
厚生労働省の「国民生活基礎調査」によれば、介護や支援が必要になる主な原因として「関節疾患」が10%超を占めており、介護保険上の「要支援」の最も大きな原因となっています。人生100年時代といわれ、人口の高齢化が進む中、高齢になっても快適な生活や仕事ができる健康寿命の伸延が社会的に求められています。人工関節手術は、膝関節や股関節の除痛に有効な手術であり、健康寿命の伸延に寄与し、近年症例数が全国的に増加しております。当院でもそのようなニーズに応え、より専門的な治療を患者様に提供するため、2023年4月に「人工関節センター」が設立されました。最新のコンピュータ支援技術を駆使し、患者さんに良好な長期成績と満足度を提供すること及び地域医療に貢献することを目指し診療して参ります。
治療方法
コンピュータ支援技術を用いた人工関節手術は、長期耐久性において成績が良いことが報告されています。当センターは、日本人工関節学会認定医で構成されたメンバーで最新のコンピュータ支援技術を用いて手術を行っています。
-
人工膝関節置換術(TKA)
長期耐久性に関与するアライメント獲得のためナビゲーションシステムを用い、患者満足度に影響する適切な膝関節のバランス及びギャップ(関節間隙)を獲得するため、プレカット法を用い手術を行っています。この手法の有用性を国際誌 Journal of Experimental Orthopaedics (8 (1): 77, 2021)に発表しています。 -
人工股関節置換術(THA)
側臥位における外側アプローチもしくは前外側アプローチにより筋腱温存を図っています。側臥位手術では、正確なカップ設置が問題となりますが、側臥位での骨盤の傾斜を算出することと簡易型ナビゲーションを用いることにより、以前より格段に正確な設置が可能となりました。この手術方法及び成績を国際誌 Scientific Reports(11 (1): 13870, 2021) 及び Artificial Organs(46 (12): 2412-2422, 2022)に発表しています。 -
人工足関節置換術(TAA)
2022年度より積極的に足・足関節手術を行っております。変形性足関節症・成人期扁平足・外反母趾・関節リウマチ足等の疾患に対応可能です。3Dプリンターを用いて模擬骨を作成した骨切り術から、人工距骨を用いたTAA手術等行っています。
(更新日:令和5年5月22日)