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受付時間
 ※診療科ごとに診療日が異なりますのでご注意ください。
初診 午前 8時30分~11時00分
午後

13時00分~14時30分 (形成外科、一部専門外来)

再診 午前 8時30分~11時00分
午後 13時00分~14時30分

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休診日

土・日祝日、年末・年始
(12月29日~1月3日)
開学記念日:4月28日

形成外科

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形成外科は、先天性あるいは後天性な身体外表の形状・色の変化など対象とし、これを外科的手技によって機能もとより形態解剖学的に正常にすることを手段とし個人を社会に適応させることを目的としています。


おもな診療内容は以下のとおりです。

 

【再建】遊離皮弁を用いた再建

腫瘍切除後等で広範な皮膚軟部組織欠損が生じた場合や、術後の難治性潰瘍が生じた場合等において植皮、皮弁、筋皮弁、遊離皮弁等の術式を用いたさまざまな再建手術を行っています。当科は日本マイクロサージャリー学会評議員である経験豊かなスタッフが在籍しており、最新の治療を行うことが可能です。

頭頚部再建


頭頚部癌治療において、主科である耳鼻科や口腔外科を中心としたチーム医療の一翼を担っています。口腔癌や咽頭癌手術後の欠損に対して主に遊離皮弁を用いて合併症を予防し、整容面にも配慮した再建を目指しています。


乳房再建

インプラントを用いた人工物による再建および、広背筋皮弁や腹部穿通刺皮弁による自家組織再建を行っています。再建時期に関しては、乳癌切除と同時におこなう1次再建、または乳癌治療が落ち着いた後におこなう2次再建ともにおこなっています。


人工物による再建:大胸筋の下にティッシュエキスパンダーを挿入し生理食塩水を注入して拡張させ、その後半年から1年程度でインプラントに入れ替えます。


自家組織による再建:広背筋や遊離腹直筋皮弁(腹部穿通枝皮弁)による乳房再建をおこなっています。

インプラントを用いた人工 インプラントを用いた人工物による再建、および広背筋皮弁や腹部穿通枝皮弁による自家組織再建を行っ

【顔面骨骨折など外傷】

顔面骨骨折(前頭骨、眼窩、鼻骨、頬骨、上顎骨、下顎など)に対して治療を行い、必要に応じて吸収性プレートやチタンプレートなどを用いて手術を行っています。受傷部位により適切な手術時期が異なりますので、顔面骨骨折の受傷後はできるだけ速やかに受診されてください。また顔面の皮膚軟部組織の外傷は整容的に重要であり、形成外科的な手技を用いて縫合を行います。

【熱傷】

さまざまな要因で生じた熱傷(高温液体熱傷、火炎熱傷、化学熱傷)や、重篤な広範囲熱傷、特殊部位(手・顔面など)の熱傷、小児熱傷などの治療を行います。

当院では2023年9月1日付けで施設基準が変更され、同月より自家培養表皮移植ジェイス(2009年1月保険収載)、自家細胞混濁液RECELL(2022年9月保険収載)を当院で使用することができるようになり、既に実際に使用しています。また従来行われているメッシュ植皮に加え、MEEK植皮(2020年7月保険収載)など最新の治療を行っています。ヒト塩基性線維芽細胞増殖因子(2001年保険収載)は上皮化の促進、瘢痕の質の改善の観点から積極的に使用し、新規創傷被覆材料等は速やかに導入するようにしています。

当科は日本熱傷学会専門医が在籍しており、軟膏や創傷被覆材による保存的加療か手術加療が必要なのか適切に判断し、患者様の救命や生活の質の改善のため、最新の知見を踏まえ最適な治療を行います。

【先天異常】

多指(趾)症、裂手などの四肢の先天異常、唇顎口蓋裂、先天性眼瞼下垂、耳介形成不全などの顔面・耳の先天異常などの治療を行います。耳介形態異常のうち折れ耳や埋没耳などは早期の矯正装具により手術せずに改善することがありますので、出来るだけ早めの受診がお勧めです。

【悪性腫瘍】

形成外科は再建を得意とする診療科であるため、再建方法を踏まえた上で、術後の整容的・機能的な問題を考慮しながら皮膚癌や軟部組織肉腫など悪性腫瘍の切除を行うことが可能です。最新のガイドラインに沿った治療を行います。


【リンパ浮腫】

癌によるリンパ節郭清後や突発性のリンパ浮腫に対して治療を行います。以前は進行性で不治の病と言われていましたが、圧迫療法に加え手術を行うことで改善を目指します。手術はスーパーマイクロサージャリー(超微小外科)の技術を用いてリンパ管と静脈をつなぐリンパ管静脈吻合を行います。その技術を持つスタッフが在籍する限られた施設でしか行うことが出来ません。


リンパ管静脈吻合

リンパ浮腫はリンパ管のうっ滞により生じており、顕微鏡下でリンパ管と静脈を吻合し、リンパ管のうっ滞を解消させることで改善を目指します。


赤外線観察カメラシステム

当科は赤外線観察カメラシステムを有しており、リンパ管吻合や局所皮弁、遊離皮弁術などに使用しています。

ICGを静注し、リンパの流れやリンパ管の位置などを観察します。また、皮弁の血流評価にも用います。

ICG(Indocyanine green)- インドシアニングリーン:生体内で血漿蛋白と結合すると発光するという特性を利用して、血流分布やリンパ流等を体表面から観察します。

【レーザー】

乳児血管腫、単純性血管腫、毛細血管拡張症などに対する色素レーザー治療(Vビームレーザー)を行っています。乳児血管腫は長年待つことで自然退縮(瘢痕は残存する)するため以前は経過観察のみで無治療とされていました。しかし増殖期早期に色素レーザーの照射を開始することで乳児血管腫の消失や自然退縮した際の瘢痕の縮小が望めることにより全国的に早期レーザー照射が行われるようになりました。当科でも紹介を受け次第、速やかに治療を開始しておりますので、早めの受診をお勧めします。

また、炭酸ガスレーザーを所有していますので小さな皮膚腫瘍の切除に使用しています。Qスイッチルビーレーザーなどは所有していませんので、扁平母斑や異所性蒙古斑の治療に必要と判断した際は他院に紹介いたします。

【眼瞼下垂】

先天性眼瞼下垂はもちろんですが、加齢に伴う後天性眼瞼下垂症(眼瞼皮膚弛緩症、腱膜性眼瞼下垂)も保険適応疾患であるため、多くの患者様が来院され手術を行っています。眼瞼下垂により瞳孔中心に瞼の縁がかかっている、または瞼縁と瞳孔中心の距離が近い、そしてそれに伴い頭重感、肩こりがある方は手術により改善する可能性がありますので、当科をご受診ください。


【手の外傷】

切断指への再接着、指尖部欠損に対する指尖部再建など、形成外科が得意とするマイクロサージャリーの技術を用いて手術を行います。手の外傷は専門的な知識と特殊な技術(腱縫合や顕微鏡下での微小血管の吻合・神経縫合)が必要で、その後のリハビリテーションも重要となります。当院作業療法士と協力し集学的に治療を行います。


【ケロイド・肥厚性瘢痕】

ケロイドは本来その人の持つ体質と好発部位(前胸部・下腹部・肩・膝など緊張と緩和が繰り返し起こる部位)に傷ができることから発生します。

ケロイドは傷跡の範囲を超えて増殖し見た目にも目立ちますが、痒みや痛みを伴い日常生活に影響を及ぼします。そのまま切除すれば必ず再発しますが、術後電子線照射を行うことで再発率を大幅に下げることが可能です。

ケロイド術後の電子線照射を行うことが可能な施設は限られていますが、当院では放射線科と協力し積極的に治療にあたっています。また、形成外科的な知識を用いてケロイドが再発しにくい切除方法を適用します。

手術を希望されない場合はさまざまな保存的加療を行います。

【下肢難治性潰瘍・褥瘡】

糖尿病、血管障害(虚血・うっ血など)による下肢難治性潰瘍や褥瘡に対して外科的治療を中心に行います。皮膚灌流圧検査や種々の検査、臨床所見をもとに難治性潰瘍の原因を的確に判断し治療を行います。また院内外における難治性潰瘍、褥瘡への保存的療法に関してアドバイスを行います。


外来診療区分

時間帯

午 


紹介、初診
再診(予約)

午 後

再診(予約)

外来手術

紹介、初診
再診(予約)

外来手術

紹介、初診
外来手術

専門分野別の外来診療担当医表はこちら



スタッフ紹介

講師
兵藤 伊久夫(ヒョウドウ イクオ):診療科長

  • 専門分野   

形成外科一般、再建外科


  • 学会認定医等

日本形成外科学会評議員、日本マイクロサージャリー学会評議員、日本形成外科学会専門医、 日本形成外科学会形成外科領域指導医、 日本形成外科学会再建・マイクロサージャリー分野指導医、日本創傷外科学会専門医、臨床研修指導医、日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会乳房再建用エキスパンダー/インプラント責任医師

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助教
遠藤 淑恵(エンドウ ヨシエ):副診療科長、医局長

  • 専門分野   

形成外科一般、顔面骨骨折、先天異常、熱傷


  • 学会認定医等

医学博士、日本形成外科学会専門医、 日本形成外科学会形成外科領域指導医、 日本形成外科学会小児形成外科分野指導医、日本熱傷学会専門医、日本形成外科学会皮膚腫瘍外科分野指導医、日本創傷外科学会専門医、臨床研修指導医、日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会乳房再建用エキスパンダー/インプラント責任医師、身体障害者福祉法15条指定医(肢体不自由)、日本形成外科学会レーザー分野指導医

形成外科 遠藤淑恵2149 2.jpg

助教
春原 誠(ハルハラ マコト:外来医長

  • 専門分野   

形成外科一般


  • 所属学会等

日本形成外科学会、日本頭蓋顎顔面外科学会


中村 佑紀(ナカムラ ユキ):後期修練医(獨協医科大学形成外科出向中)


岩本 晃一(イワモト コウイチ):後期修練医(徳島大学形成外科出向中)


伊藤 哲(イトウ テツ):後期修練医、外来医長


竹本 圭吾(タケモト ケイゴ):後期修練医(獨協医科大学形成外科出向中)


的野 渚千(マトノ ナチ):後期修練医

松岡 雄樹(マツオカ ユウキ):後期修練医

臨床研究



日本形成外科学会認定施設

直通電話 093-691-7376    病棟直通電話 093-691-3468