脊椎脊髄センター
スタッフ
部 長
中村 英一郎
邑本 哲平
山田 晋司
佐保 明
吉田 修平
豊島 嵩正
当センターの特徴
脊椎脊髄疾患は、加齢・変性により発症する慢性疾患がある一方、外傷等による脊椎骨折、神経障害による麻痺など急性疾患もあるのが特徴です。
そして、それらの罹患・受傷によってQOLを大きく損い、日常生活を送れなくなって早急な対応を必要とするケースが多いです。当院では急性期診療棟の開設に合わせ「脊椎脊髄センター」を設立し、脊椎脊髄に関する急性疾患から慢性疾患まで迅速に対応できる体制を整えました。手術室にはハイブリッドCT室やアンギオ室も整備され、大学病院として脊椎脊髄の難治疾患に対する診断・治療に加え、外傷や麻痺などの急性疾患にも今まで以上に対応できるようになりました。北九州エリアならびに遠賀・直方・鞍手エリア、岡垣・宗像エリアまで広く診療を進めて参ります。
診断と治療
-
脊椎脊髄疾患で最も重要なことは的確な診断です。神経学的所見をしっかり行い、画像所見とあわせて診断し治療を進めています。
脊髄グループカンファを毎週行い、入院・手術の症例を全員で検討、共有しています。 - 2021年は、313件の脊椎手術を実施しています。腰部脊柱管狭窄症、腰椎すべり症、椎間板ヘルニア、頚椎症性脊髄症など頚椎〜腰椎までの変性疾患に対する除圧術や除圧固定術が2/3を占めますが、中でも頚椎疾患が多い(100件程度)のが特徴です。
- 靭帯骨化症や脊髄腫瘍などの手術、思春期側弯症や高齢者の脊柱後側弯症(成人脊柱変形)に対する矯正手術も多く行っています。
- 安静臥床が必要なほどの骨粗鬆症性の椎体骨折に対してはドミノ骨折予防を目的に早期離床を目指し積極的に手術を行っています。
- 多くのがん治療科に起こりうる転移性脊椎腫瘍や椎間板炎などの感染症に対する治療・手術も他科と密に連携を取りながら実施しています。
(更新日:令和5年4月1日)