認知症センター 市民公開講座を開催(2024.9.11)
産業医科大学病院認知症センターは北九州市認知症疾患医療センターとして指定されており、鑑別診断とその治療、身体合併症と行動・心理症状の対応、専門医療相談、診断後支援のほか、地域とのネットワークづくり、認知症に関わる情報の発信という役割を担っています。
2025年には高齢者の5人に1人が認知症になると予測されていますが、認知機能が低下する最大の原因は“加齢”
であり、誰にでも起こりうるとても身近なことと言えます。だからこそ、“認知症”
を過度に恐れるのではなく、正しい知識を得ること、予防や治療を無理なく継続することが大切です。
認知症の予防・治療には、生活習慣の改善による生活習慣病の予防・改善、対人的交流、楽しんで続けられる趣味や生きがいなどの非薬物療法が有用です。中でも特に重要な“運動”
をテーマに市民公開講座を開催しました。前半では当センターの池ノ内
篤子
部長が「運動で維持する認知機能と心の健康」について講演を行い、後半では今道
久惠
氏をお招きし「心身を健やかに保つセルフケアエクササイズ」を実際に“体験”
していただきました。
この講座は沢山の方に関心を寄せていただき、計142
名が参加されました。受講者からは、「運動が認知機能に大きな効果があることを知り、目から鱗でした」「簡単に出来るエクササイズで、やってみよう!という気持ちになりました」「無理なく続けられる運動を頑張りたい」等のご感想をいただきました。
当センターは、認知症予防の啓発活動に加え、認知症になっても本人や家族が安心して日常生活を続けていけるよう、本人・家族への支援を行い、専門職や地域住民、行政の方々との連携・協力を大切にしていきたいと考えています。今後も、皆様のお役に立てる研修会を継続して企画してまいります。ご関心をお持ちのテーマがございましたら、是非ご参加ください。
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