就学・就労支援センター
地域の皆さま、企業の皆さまへ
8 お知らせ
- ① 就労中に病気を患い、2018年1月~2026年3月の間に産業医科大学病院で治療(外来受診あるいは入院加療)を受け、
- 1日でも仕事をお休みする等、仕事への影響があった患者さんへのお知らせ
- ②「 症例報告 」についての説明会
1 センターの概要
センター設置の経緯と役割
国のすすめる「働き方改革」の柱の一つとして、「治療と仕事の両立支援」があります。これは、様々な病気に対する治療が必要ではあるものの、仕事を辞めずに継続したいと希望する患者さん及びそのご家族に対し、一時的に治療により職場を休むなどの制限はあっても、労働者としてその役割を担うことができるプランを提供するものです。
当院では、2018年1月に「就学・就労支援センター」を設置し、両立支援コーディネーターを配置して、患者さん及びそのご家族に対して、治療を行いながら仕事を継続できるための相談や提案を必要に応じて行っております。さらに、主治医や両立支援科医師とスムーズに連携して、企業側に治療内容や身体状況、患者さんのご希望を考慮した働き方を提案する書類(意見書)作成を支援いたします。
センターについて
スタッフ紹介
センター長
山本 淳考
副院長
脳神経外科診療科長
副センター長
立石 清一郎
副センター長
永田 昌子
両立支援科診療科長
コーディネーターの皆さん
センター長のご挨拶
当院の母体である産業医科大学は、産業医を輩出する国内唯一の大学です。産業医とは、企業に勤める労働者の健康と安全を守るスペシャリストで、従業員50名以上の企業の産業医の配置は法律で決められております。当院は、所属する医師の大半が産業医経験者という特徴を活かし、産業医と連携して「治療と仕事の両立支援」にいち早く取り組み、支援数は国内トップの実績を上げております。今後も患者さん及びご家族の皆様に寄り添い、病気になっても仕事を辞めることなく、治療を行いながら働き続けるための支援を提供してまいります。
就学・就労支援センター長 山本 淳考
センターのご案内
病院本館1階にございます。まずはお気軽にご相談ください。
ご相談の流れ
支援を希望される方は、主治医 ・看護師へ伝える 又は
就学・就労支援センターへお越しください
関連専門職と連携して支援を行います
医師の意見書(現状の体調に合った就業配慮事項の記載)を希望される方は、就学・就労支援センターへお越し下さい。
- 診断書と意見書の違い
- 勤務情報提供書の記載のお願い
2 治療と仕事の両立支援とは?
病気やケガが原因で、これまでどおりの仕事ができなくなってしまった場合、先の見えない将来に対して様々な不安や悩みが出てくることと思います。このような場合、治療と仕事のどちらを優先させるかといった二者択一の選択しかできないと思われるかもしれません。
しかしながら、医学の進歩や新薬の開発により、外来で治療できる疾患も増えてきており、国は医療機関と企業が共 に協力して一人の患者さん(=労働者)を支援できる政策を打ち出しました。それが「治療と仕事の両立支援」です。これまで、医療機関は治療を最優先と考え、患者さんの生活、特に就労支援や経済的負担には行政や社会保障制度の活用の紹介が主な対応でしたが、これからは、診断の段階で患者さんご本人の希望により医療機関(医師)と企業(産業医や保健師などの産業保健スタッフ)がそれぞれの持つ患者さんの情報を共有し、治療を継続しながら勤務できるプランを提供することが求められるようになりました。
当院では、両立支援科と就学・就労支援センターを設置し、両立支援コーディネーターを8名配置し、治療と仕事の両立のための支援を実施しております。
3 両立支援科と両立支援コーディネーター
両立支援科について
病気にかかった時に、その症状・副作用が仕事をする際に困難感を生み出すことがあります。そのような状況のときに、医学的な問題点を整理し、必要な仕事上の配慮を評価する診療科です。両立支援コーディネーターと協働しながら、事業者向けの意見書を作成します。
両立支援科ホームページURL : https://ryoritsuuoeh.com/
両立支援コーディネーターについて
医療機関での両立支援コーディネーターは、
・患者や家族から依頼を受け相談支援を行います。
・他の専門職へコーディネートをします。
・患者、主治医、企業・産業医のコミュニケーションのサポートを行います。
4 当院での治療と仕事の両立支援のご紹介
入院予約時
入院予約時に入院支援室で治療と仕事の両立支援の説明を行い両立支援の希望を確認します。
支援希望者には、勤務情報提供書を渡し、入院時に持参して頂きます。
※両立支援の説明文書と勤務情報提供書は、以下より取得できます。
入院中
勤務情報提供書を基に就学・就労支援センターの両立支援コーディネーターが面談を行います。
入院中に治療と仕事の両立支援を希望される方は、病棟の看護師又は主治医に伝えてください。
両立支援コーディネーターが対応します。
相談内容に沿って専門職種のコーディネートを行い、院内外の多職種で連携して支援します。
外来通院中
外来通院中で治療と仕事の両立支援を希望される方は、外来の看護師や主治医に伝えてください。
又は、就学・就労支援センターにお寄りください。両立支援コーディネーターが対応いたします。
外部機関の出張相談窓口
当院では、社会保険労務士(福岡産業保健総合支援センター)とハローワーク(ハローワークやはた)の出張相談窓口を
設置しております。
予約なしでも対応いたしますので、お気軽にご相談ください。
・社会保険労務士:第2、第4木曜日13時~16時(相談時間:45分/回)
相談内容 : 休職や社会保障(疾病手当金、障害年金、健康保険の切替など)
・ハローワーク :第3木曜日14時~16時(相談時間:45分/回)
相談内容 : 職業相談、職業紹介
5 診断書と意見書
診断書とは?
純粋に医学的な内容が記載されているものです。一般的には企業は休職の時に必要なことが多いです。就業に際してまったく問題ない場合にも利用が可能なケースもあります。基本的には医師が医学的事項を記載するだけのため内容を本人に確認せずに発行します。
「例:令和●年●月●日から手術・抗癌剤の治療を行った。現状、月1回程度の外来通院が必要である」
意見書とは?
病状から仕事に影響を与える要素を抽出し、治療と仕事を両立させるために必要な医学的な検討事項が配慮内容として記載されたものです。一般的には、復職初期のころに必要なことが多いです。記載内容については、会社に伝えることを、どの内容にするか・何を配慮として申し出るか、などを本人とともに検討し、本人が確認・署名したうえで作成・発行されます。
「例:がんが腰椎に転移しております。重量物作業を行うと転移している骨が骨折する恐れがあり、10㎏以上の重量物作業を行わないようにご配慮ください」
6 当院の治療と仕事の両立支援に関する統計
7 様式のダウンロード
8 お知らせ
(令和7年1月29日更新)