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■ 2023年3月13日以降も引き続き病院内では必ずマスクを着用してください

診療受付時間のご案内

受付時間
 ※診療科ごとに診療日が異なりますのでご注意ください。
初診 午前 8時30分~11時00分
午後

13時00分~14時30分 (形成外科、一部専門外来)

再診 午前 8時30分~11時00分
午後 13時00分~14時30分

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休診日

土・日祝日、年末・年始
(12月29日~1月3日)
開学記念日:4月28日

小児外科

概 要

当院の小児外科は2018年4月より診療を開始しました。もともとは一般外科の小児部門から特化した小児(0〜15歳)の外科疾患を治療する診療科です。消化器外科で治療するような病気が主ですが、泌尿器科や婦人科的疾患も小児であれば、当科が担当する場合があります。


研究についてのお知らせ

当科(産業医科大学病院小児外科)では大学病院内倫理審査委員会の承認のもと、北部九州を中心とした他施設の小児外科と連携し、小児外科の患者さんを対象とした臨床研究(臨床情報の解析)を行なっております。

この研究は、通常の診療で得られた情報の記録に基づき実施する臨床研究であり、患者さん個人が特定されない情報のみを対象としています。このような研究は、「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針(西暦2014年12月22日制定 西暦2017年2月28日一部改正)」により、対象となる患者さんのお一人おひとりから直接同意を得るのではなく、研究内容の情報を公開するとともに、参加拒否の機会を保障する方法によって行うことができることが示されています。この研究に関するお問い合わせをご希望される場合、また、個人が特定されないとはいえご自身の診療情報が利用されることを了解されない場合は、以下お知らせに記載した問い合わせ先にご連絡ください。

利用の拒否を申し出られても何ら不利益を被ることはありません。


年齢別に見た小児外科疾患

小児外科の疾患は年齢により主に見られる病気が異なります。小児外科では以下のような疾患を取り扱います。


新生児期に主にみられる病気

消化管閉鎖症(食道、十二指腸、小腸、結腸)、鎖肛、消化管穿孔、肥厚性幽門狭窄症、腸回転異常症(腸軸捻転)、

ヒルシュスプルング病、臍帯ヘルニア、腹壁破裂、横隔膜ヘルニア、嚢胞性肺疾患、水腎症、卵巣嚢腫など


乳児期に主にみられる病気

鼡径ヘルニア、陰嚢水腫、停留精巣、臍ヘルニア、腸重積症、肛門周囲膿瘍、乳児痔瘻、胆道閉鎖症、先天性胆道拡張症、

先天性食道狭窄症、食道裂孔ヘルニア、胃食道逆流症など


幼児期以降に主にみられる病気

鼡径ヘルニア、陰嚢水腫、停留精巣、包茎、腸重積症、急性虫垂炎、メッケル憩室、腸管ポリープ、先天性胆道拡張症、

リンパ管腫や血管腫、悪性腫瘍(神経芽腫、腎芽腫、肝芽腫、胚細胞性腫瘍)、外傷(肝損傷、脾損傷、膵損傷、腎損傷)、

便秘、裂肛(切れ痔)など

 

疾患の説明は、日本小児外科学会のHPもご参照ください。

 

主な対象疾患

当院で扱う主な疾患は以下のとおりです。


1 鼠径ヘルニア

もっとも多い疾患です。主に乳幼児期の小児の鼠径部に腸管や卵巣、大網などが脱出します。脱出臓器の嵌頓(血行障害)が起こりうるため手術が必要です。当科では腹腔鏡下に手術(LPEC法)を行います。

 

2 停留精巣

精巣が自然に陰嚢内に降りなければ、1歳をめどに手術(精巣固定術)を行います。この手術では陰嚢や鼠径部を切開しますが、腹腔鏡を併用することもあります。

 

3 臍ヘルニア

いわゆる「でべそ」です。生後1、2ヶ月ころであればスポンジ圧迫療法が有効です。

 

4 肛門周囲膿瘍

生後1ヶ月から1歳位までの男児で、肛門のまわりが赤く腫れて膿を持ちます。最近では漢方薬がよく使われています。

 

5 虫垂炎

小児外科の救急疾患ではもっとも多いです。進行すると手術が必要ですが、小児では通常、腹腔鏡下に手術します。破れて膿瘍を作ったものは抗菌薬でいったん抑えてから、数ヶ月後に腹腔鏡下に手術することもあります。

 

6 腸重積症

おもに3歳以下の児の病気で間欠的な腹痛、嘔吐が特徴です。進行すると血便が出ます。治療が遅れると命に関わるため超音波検査による早期診断が重要です。お尻から空気や造影剤で押し戻す治療で戻らなければ、手術が必要です。

 

7 便秘症

手術は行いませんが、小児外科の外来で最もよく診る病気です。重症例では硬い便が詰まり、下痢が漏れて来ることもあります。軽いヒルシュスプルング病が隠れていることもあり、治療抵抗性の便秘はよく小児外科に紹介されます。

 

8 先天性消化器疾患

先天性の病気としてヒルシュスプルング病や鎖肛、様々な消化管閉鎖症(食道、小腸)、腹壁異常(臍帯ヘルニア、腹壁破裂)等があります。

 

9 特殊な栄養管理を必要とする疾患

生まれつきの病気や出生前後の問題により、鼻から胃にいれた管や胃瘻、腸瘻等による栄養管理のサポートを行っています。



外来診療区分

時間帯

午 

紹介、初診
再診

手術

紹介、初診
再診

午 後



専門分野別の外来診療担当医表はこちら



スタッフ紹介

准教授
江角 元史郎( エスミ ゲンシロウ): 診療科長

  • 専門分野   

小児外科一般、腹腔鏡手術、新生児外科、栄養管理


  • 学会認定医等

日本小児外科学会専門医、日本外科学会専門医

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