小児血液がん
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病気について
白血病は小児がんの中で最も多い病気です。白血病にはさまざまな種類がありますが、発症する割合は急性リンパ性白血病が約70%、急性骨髄性白血病が約25%です。その他、リンパ節、脾臓、骨髄など、細菌やウイルスの排除などの免疫機能をつかさどるリンパ組織から発生するリンパ腫や骨髄異形成症候群なども含まれます。
診断について
確定診断し、治療方針を決めるために、血液検査や骨髄検査を行います。また、リンパ腫が疑われる場合は腫れているリンパ節あるいは腫瘍の一部を切り取り、病理診断します。
治療について
手術療法
該当なし
内視鏡的治療
該当なし
局所的治療(経皮的治療、カテーテル治療など)
該当なし
薬物療法
抗がん剤
治療の基本は化学療法です。化学療法は数種類の薬剤を用いる多剤併用療法で、寛解導入療法、強化療法、維持療法の3段階で行います。再発した場合や通常の治療では寛解できない難治の場合、また再発のリスクが高いと判断される場合は造血細胞移植(骨髄移植や臍帯血移植)を選択します。
当施設は「日本小児がん研究グループ:JCCG」に所属しており、様々な臨床研究に参加しています。
ホルモン剤
該当なし
分子標的薬
分子標的薬とは、病気の原因となる特定のゲノムや分子に作用して、がん細胞の増殖や転移を抑える治療薬のことを指します。ゲノム・分子レベルでがん細胞の特徴を認識し、特定の分子だけを狙い撃ちにするので、正常な細胞へのダメージが少なく、従来のがんの治療薬に比べると、より患者さんの負担が少ないと言われています。
小児で使用できる薬剤は成人に比べると少ないですが、お子さんの疾患に適した薬剤を選択していきます。
免疫チェックポイント阻害薬
該当なし
放射線療法
骨髄移植時に移植の成功率を高めるために全身放射線照射を行っています。
セカンドオピニオンの受け入れ
( 可 )
患者さんにメッセージ
当教室は小児血液・がん専門医研修施設および小児がん連携病院として、小児がん拠点病院である九州大学とも連携しながら小児がんのお子さんの治療を行っています。患者さんのみならず、ご家族そしてきょうだいのサポートも行えるよう、チーム一丸となって診療に取り組みます。
産業医科大学 医学部 小児科学
https://www.uoeh-u.ac.jp/kouza/syonika/html/05rinsho/05rinsho.html
産業医科大学病院 放射線治療科
https://www.radiationoncol.com/