リウマチ・糖尿病内科
リウマチ科(免疫・感染症分野)
関節リウマチ
「関節リウマチ」は、滑膜炎を主体とする全身性の自己免疫疾患です。関節外症状、血管炎などの併発に留意する必要があります。当科では、疾患活動性、機能障害、構造障害、臓器障害などを評価した上で、速やかに治療を開始致します。治療の主要目標は、(1)寛解導入、(2)関節破壊や機能障害の進行制御、(3) 寛解維持、(4)薬剤の減量・休薬、(5)生命予後の改善です。長期的な観点から治療計画をたてております。治療は、抗リウマチ作用を有し関節破壊制御を目的とする合成抗リウマチ薬や生物学的抗リウマチ薬による根本療法を基本としております。生物学的抗リウマチ薬やJAK阻害薬等の導入時には、FIRST レジストリ登録、クリニカルパス入院して、感染症、悪性腫瘍等のスクリーニングを行います。病態・合併症、薬剤の効果・有害事象、自己注射指導、副作用予防について、医師、看護師、薬剤師など多職種間で連携し患者教育に務めております。また、喫煙、肥満、高血圧症、高脂血症などの危険因子を回避するように日常生活の指導を行っております。
膠原病・リウマチ性疾患
全身性エリテマトーデス、抗リン脂質抗体症候群、全身性強皮症、皮膚筋炎、混合性結合織病、シェーグレン症候群、IgG4関連疾患、ANCA関連血管炎症候群 [(顕微鏡的多発性動脈炎)、(多発血管炎性肉芽腫症)、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症]、大型血管炎 [高安動脈炎、巨細胞性動脈炎] 、ベーチェット病、成人発症スチル病、リウマチ性多発筋痛症、RS3PE症候群など、幅広く専門的に診断、治療を行っております。
糖尿病内科(内分泌・代謝分野)
糖尿病専門外来
2型糖尿病の患者様が多数を占めておりますが、1型糖尿病の患者様の治療も行っております。内服治療およびインスリン治療による患者個々の病態にあった適切な治療を提供しております。教育入院や重症の糖尿病性慢性合併症を有する患者のケアを他科との協力体制の下きめ細かく行っております。持続血糖モニタリングを積極的に用いて、患者教育や治療効果判定に活用しております。
内分泌疾患
下垂体腫瘍や尿崩症などの下垂体疾患、バセドウ病や橋本病などの甲状腺疾患、クッシング症候群や原発性アルドステロン症などの副腎疾患といった内分泌疾患全体について、診断から治療まで専門的に診療しております。
糖尿病教室の開催
医師・看護師・栄養士が協力して糖尿病についての情報提供・意見交換を行っています。食事療法、運動療法、薬物療法、インスリン療法、カーボカウント、CGM(持続血糖モニタリングシステム)、透析予防指導など、多彩な糖尿病診療を提供し、患者一人一人にあった治療法を模索し、維持できるようなサポート体制を整えています。
糖尿病教育入院
約2週間で糖尿病について理解を深めて頂くため、食事療法、運動療法を実体験していただき、また、各種検査を一通り行い、自分の病状はどの程度なのか、治療目標はどこにおけばよいのかなどを把握していただいております。
その他の詳細は産業医科大学 第1内科学講座のホームページもご参照ください。
http://www.uoeh-u.ac.jp/kouza/1nai/intro_j.html