薬剤部
薬剤部は薬剤師5名、助手1名、SPDスタッフ4名で構成されています。
ルーチン業務として、入院処方箋・注射箋の調剤、抗癌剤ミキシング(外来、入院)、薬剤管理指導業務、薬品管理業務、時に院内製剤の調製を行い、栄養サポートチーム(NST)や病院感染防止委員会、褥瘡委員会への参画などの業務も行っています。
当院では院外処方箋全面発行しており、薬剤部の業務は入院業務が中心となっています。院外処方箋の受け皿となる若松薬剤師会の全面的な協力により、開院後から現在に至るまで、大きなトラブルもなく処方箋の受け入れを行っていただいています。
若松薬剤師会は昭和50年代より、医師会・歯科医師会協力のもと、他地区に先駆けて医薬分業を推進し、当時厚生省のモデル地区に指定されるなど、分業をいち早く若松地区に浸透させました。
若松病院では、がん化学療法の外来移行に伴い、より安全な医療を提供するために、保険薬局に向けてお薬手帳を介した患者情報の提供に取り組んでいます。かかりつけ薬局で、化学療法を受けている患者に対する服薬指導を難しくしている点として、「化学療法の内容が不明」「病名告知の有無が分からない」という声が多く聞かれました。そこで化学療法の内容については化学療法の投与スケジュール、予想される副作用と出現の時期、標準投与量、併用禁忌・注意薬剤をレジメンごとにまとめ、1冊のファイルにして配布し、病名告知の有無についてはお薬手帳を利用し、かかりつけ薬局への情報提供を行っています。
これからも私たち薬剤部部員の一人一人が向上心をもって自己研鑽し、患者様、病院スタッフ、地域の方々から信頼される病院を目指し、若松病院の理念「患者第一の医療」「科学的根拠に基づく安全かつ質の高い医療の提供」「人間愛に徹した優れた産業医と医療人の育成」に恥じない病院にしていきたいと思っています。