角膜の移植
【角膜移植術】
角膜は、元来透明ですが、ケガや病気のために、この部分が白く濁って「すりガラス」のようになりますと、たとえ目の奥の神経が健康であっても、視力が著しく悪くなります。この濁った角膜を取り除き、この部分に亡くなった方の透明な角膜を移植することで、視力を取り戻す手術を角膜移植術と言います。
角膜は無血管組織なので、移植の際の拒絶反応が少なく、他の臓器移植と比較して、角膜移植は成功率が高いのが特徴です。また、眼の表面の組織なので、手術後も経過観察がしやすい、薬が直接投与でき、他の組織への副作用が少ないという利点もあります。現在まで角膜移植を受けて、数多くの患者様が、視力を取り戻しておられます。