産業医科大学病院における主な医療機器についてご紹介

ハイブリッド手術室

血管造影検査とは、血管内に細い管を挿入し、造影剤を注入して血管の形態、血流状態を連続的に撮影することにより、動脈あるいは静脈の病変を診断する検査です。この造影剤はX線撮影をするとよく写るため、そこから先の血管がはっきり見えるようになります。診断のみでなく、脳動脈瘤の場合は、金属製のコイルを動脈瘤の中に詰めてしまい破裂を防ぐという血管造影検査の手技を利用した治療も行われています。

エントランスセンター

ハイブリッド手術室に設置されたCT撮影装置は、高画質で低被ばくな検査が可能です。また、リードや器具の装着時でも安全に撮影可能な大開口径や、操作室側からの寝台調整機能により、患者さんに負担をかけずに高速に撮影を行うことができます。

腹腔鏡手術を支援する内視鏡下手術支援ロボットです。患者の腹部にあけた小さな穴へ、手術器具を取り付けたロボットアームや内視鏡を挿入し、医師がサージョンコンソールと呼ばれる操作ボックスの中で内視鏡画像を見ながら操作し手術を行います。複雑で細やかな手術手技が可能なため、従来の手術に比べ、侵襲(しんしゅう)の少ない手術が可能です。

不整脈治療を目的とした心臓カテーテル検査において、心臓に電気刺激を行う装置で、正確な不整脈の場所を特定し診断することができます。

不整脈の種類に応じて異なった複数の電極カテーテルを留置して検査を行います。心臓に刺激装置を使用して不整脈を誘発している原因もしくは異常な部位を診断します。

新生児の肺高血圧を伴う低酸素性呼吸不全、心臓手術の周術期における肺高血圧の改善を目的とした一酸化窒素吸入療法に用いる医療機器です。

心肺停止の影響で脳への障害が予測された場合、脳を保護する目的で体温管理療法を行う医療機器です。

がん治療や術前のがん組織縮小等のために使用される装置です。通常照射はもちろん、回転しながら照射の強弱も調整することで、正常組織の被ばくを最小限に留め、腫瘍部分に集中して照射することで、従来の治療より副作用を抑え、時間を短縮するVMAT（強度変調回転放射線治療）等も実施可能で、がんの種類やステージに合わせた治療が期待できます。

組織（患部）に熱を加え、切開、止血、凝固、蒸散を行う手術装置です。

尿路結石や血管腫（赤あざ）の治療に使用されます。

脳のような微細な手術部位を高精細な映像で表示できるため、血管や神経、リンパ管の吻合（ふんごう）等の微小外科手術（マイクロサージャリー）に使用されます。

人工心肺装置は、心臓の手術中に一時的に心臓のポンプ機能、肺のガス交換機能の役割を代行する生命維持管理装置です。心臓の機能を代行するため、人工心肺装置には、複数の血液ポンプが備えられ、圧力計や温度計などの計測機器が付属しています。人工心肺中は、測定された圧力や流量、温度などを確認し操作を行います。

がん細胞は熱に弱い特性があります。体を電極盤ではさみ、8MHzの高周波(ラジオ波)を局所へ流し加温する治療装置です。

先端に小型超音波振動子の付いたカテーテルを冠動脈内に挿入し、血管壁の画像を得る検査装置で、心筋梗塞などの治療際に使用されます。

近赤外線を使用して、血管壁の石灰化や血栓などの評価に優れた検査装置で、心筋梗塞などの治療際に使用されます。

手術前に撮影したＣＴやＭＲＩの画像をもとに手術者と手術器具の３次元的な位置関係を正確に把握しながら手術が可能です。重要な神経や血管を傷つけることなく安全な手術に役立つ医療機器です。

全身麻酔の際に酸素や空気、吸入麻酔薬を加えて呼吸管理を行う医療機器です。

血液中にある造血幹細胞を採取して移植する方法です。骨髄から血液中にでた造血幹細胞を採取する装置です。

手術中に、神経や筋線維などへ刺激を与えた際に生じる生体信号を測定し、脳神経外科、整形外科手術の支援を行う医療機器です。

成人と異なり、新生児は呼吸する力の弱いため、新生児用の治療モードを備えた人工呼吸器です。

肺が、ガス交換を行う機能を果たせない病態になった場合、この機能を代行または補助する生命維持管理装置です。

正常に機能しなくなった腎臓のかわりに体内に溜まった老廃物や毒素、余分な水分を取り除く生命維持管理装置です。

24時間以上連続して行う血液浄化や血漿交換療法、血漿吸着療法など様々な血液浄化用法が可能な生命維持管理装置です。

バルーンのついたカテーテルを大動脈内に留置し、心臓の拍動に合わせて、バルーンの収縮と拡張を繰り返すことで心臓を補助する補助循環装置です。

肺と心臓の機能を担う生命維持管理装置で、重症呼吸不全や循環不全患者の治療に使用される生命維持管理装置です。

がん治療や術前のがん組織縮小等のために使用される装置です。通常照射はもちろん、回転しながら照射の強弱も調整することで、正常組織の被ばくを最小限に留め、腫瘍部分に集中して照射することで、従来の治療より副作用を抑え、時間を短縮するVMAT（強度変調回転放射線治療）等も実施可能で、がんの種類やステージに合わせた治療が期待できます。