産業医科大学若松病院の産業医科大学病院への集約化について
このたび学校法人産業医科大学は、北九州医療圏において本法人が担う医療提供体制を将来にわたり持続・発展させ、北九州医療圏に貢献し続けるため、産業医科大学若松病院の機能を産業医科大学病院へ集約し、新たな運営体制とすることといたしました。
若松病院は、平成23年に北九州市からの譲渡を受け開院して以来、地域の中核的な医療機関としての役割を果たしてまいりました。大学病院と機能分化を図り、特色ある診療体制と大学病院と同等の専門性を持った診療を推進するとともに、地域包括ケア病床等の設置により、地域の医療ニーズにも柔軟に対応してまいりました。
若松病院は、開院以来、厳しい財務状況(平均すると毎年3.6億円の赤字)が続き、その赤字を大学病院が補填してまいりました。しかしながら、コロナ禍と近年の物価・人件費の高騰のため、大学病院も赤字となり、その経営も非常に厳しい状況にあります。
さらに、大学病院は医師の働き方改革への対応を迫られており、医育機能や地域の医療機関への医師派遣も維持・充実が必要となっています。
このため、大学病院が今後も若松病院の運営費を補填し続けることは難しく、両院が安定的に医療を提供し続けることが困難となっています。
こうした状況を踏まえ、大学病院及び若松病院として、北九州医療圏及び若松地域の地域医療を安定的かつ持続可能な形で提供していくための方策を慎重に検討した結果、若松病院の医療機能を大学病院へ集約することといたしました。
若松病院が担っていた医療機能は、大学病院に集約化し引き続き実施することで、より信頼性の高い高度かつ先進的な医療の提供と、大学病院としての医育機能、医師派遣機能、教育、研究の維持・充実を目指します。これにより、大学病院・大学全体が持続可能となります。
そして、若松病院の教職員は全員大学病院へ異動します。
また、若松病院の土地・建物につきましては、若松区東部地域に所在する病院で活用いただくことや、同地域の地域医療に資するため、集約化の効果が十分に発揮されることを前提として、一定病床数の機能については当該病院に承継してもらい、大学病院が必要な協力を行うことについても検討を進めています。
なお、今後の集約化に関する詳細につきましては、患者さんをはじめ、関係機関の方々へ丁寧な説明を行っていく予定としています。
学校法人産業医科大学は、健全な大学運営と地域貢献を両立すべく、引き続き努力してまいります。何卒、集約化につきましてご理解とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
令和8年5月27日
学校法人産業医科大学 理事長 生田 正之











