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大規模災害における救急救命に関する講習会を開催(2018.8)

 大規模災害における救急救命に関する講習会が、8月8日(水)から10日(金)の3日間、2号館講義室及び屋外(2号館前)において開催されました。
 本講習会は平成26年度から始まり今年で5回目であり、自然災害、NBCテロなど想定外の大規模災害の現場で、初期対応者となる警察、消防署、海上保安庁、自衛隊、行政、医療従事者等の方を対象にし、本学が培ってきた産業医学の知識・技術等を提供し、災害現場で初期対応する労働者の生命・健康を守り、それにより住民の安全・安心に資することを目的としています。
 本講習会では、本学教員によるNBC(核(nuclear)、生物(biological)、化学物質(chemical))災害における基礎知識と災害対策等の講義、実習が実施されたほか、2号館前の屋外スペースを使用した「災害対策屋外訓練実習」では、北九州市消防局隊員の方々のご協力のもと、化学物質等で汚染された傷病者に対して具体的な手法を用いて除染作業を行う過程について、実際に使用する機材を用いて実施されました。
 当日は、福岡県警察本部、北九州市消防局、遠賀郡消防本部、第七管区海上保安本部、陸上自衛隊小倉駐屯地、救急医療関係者等約70名の受講者があり、「今後も活用したいプログラムであった」、「実習・意見交換会を通して、他機関の方とディスカッションでき有意義であった」等の言葉を多くの方からいただき、盛況のうちに終了しました。普段から他機関とお互いの顔が見えるものにしたいという講習会の目的を達成することができました。
 講習会終了後には、東学長から受講生に対して受講証を授与しました。
 本講習会開催に際しまして、旭・デュポン フラッシュスパン プロダクツ株式会社から防護服(デュポン™タイベック®ソフトウェア)の無償提供及びスタッフの技術指導、帝国繊維株式会社、キンパイ商事株式会社、富士電機株式会社から放射線測定器等の貸し出し及びスタッフの技術指導、株式会社日立製作所から放射線測定器等の貸し出し、株式会社大塚製薬工場から経口補水液OS1を提供していただきました。
 また、講師の先生方をはじめ、講座スタッフ等多くの皆様に多大なご協力をいただきました。
 この場をお借りしてご協力いただきました関係者の皆様方に厚く御礼申し上げます。

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講義風景

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屋外訓練実習風景

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机上訓練実習

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防護服着脱実習