2015 第7号 <No.48> (4月21日配信)、第8号 <No.49> (6月25日配信)、第9号 <No.50> (6月25日配信)
2015年第7号 <No.48> WHO神戸センターでのボランティア活動(4月21日配信)
<平成26年度 WHO神戸センターでのボランティア活動と報告会>
国際交流センターは、WHO神戸センター(正式名称:世界保健機関健康開発総合研究センター)でのボランティア受入れに関する合意に基づき、平成26年度、本学より初めて産業生態科学研究所 職業性中毒学 ドナルド・ジョン・ウィルソン学内講師を平成27年1月6~31日の期間、ボランティアとして派遣しました。
ボランティアは、WHO神戸センターの役割の一つである災害時の危機管理に関する研究に関連し、災害/緊急時における労働者の安全・健康確保に関する文献や政策を学術文献やデータベースを用いて調査、その結果を要約・報告するという内容で実施されました。
本ボランティア活動は、平成27年4月13日(月)に行われた産業生態科学研究所主催の第301回オリオンゼミにて発表されました。ウィルソン講師からは、災害/緊急時の労働者の安全・健康確保に関する政策の整備が不十分であること、特に、WHOやその他国連機関における整備が十分でないことが報告され、今後は予測不能な災害/緊急時に備え、関係者がそういった政策を発展させていくことが必要であると述べられました。報告の最後には、WHOの専門家をはじめ、WHO神戸センターの方々、本国際交流センターに対し謝辞が述べられました。
オリオンゼミでの活動報告 アレックス・ロスWHO神戸センター所長と
ウィルソン講師
2015年第8号 <No.49> 第10回産業保健分野WHO指定協力機関グローバルネットワーク会議への出席 (6月25日配信)
<高橋国際交流センター長が第10回産業保健分野WHO指定協力機関グローバルネットワーク会議に出席しました>
5月27日~29日に韓国、済州島にて行われた第10回産業保健分野のWHO指定協力機関グローバルネットワーク会議に、高橋国際交流センター長が出席しました。高橋国際交流センター長は、産業保健分野でのWHO指定協力機関に指定されている産業生態科学研究所の代表を務めていることから、今回の会議に出席し、行動計画に含まれるアスベスト関連疾患に関連した会議にて、議長の役割を果たしました。
今回、韓国のKOSHA(Korean Occupational Safety and Health Agency, 韓国産業保健公団)が主催した本会議には、WHO指定協力機関の代表者を始め、WHOに関連するNGOの代表者、ILOやWHOの専門家らが出席しました。
本会議は主に以下の3点を目的として開催されました。
・ GMP(グローバルマスタープラン)の履行状況の確認及び今後へ向けた意見交換
・ 2015年以降の労働者の健康に関するグローバルアクションの検討
・ WHOとWHO指定協力機関との活動に関する新要件とこれまでの活動結果を考慮した上での、今後の活動方針の検討
2015年第9号 <No.50> ICOHでの基調講演(高橋国際交流センター長) (6月25日配信)
<高橋国際交流センター長はICOHにて基調講演を行いました>
5月31日から6月5日にかけて、韓国、ソウルにて行われた第31回国際産業保健学会(通称、ICOH: International Congress of Occupational Health)にて、高橋国際交流センター長は「アスベストおよびアスベスト関連疾患、産業保健かワーカーズヘルスか」というテーマで、基調講演を行いました。
3年に一度行われる本学会は、
・産業安全衛生における、研究成果、知見、経験を共有することで関連分野の学術的発展に貢献すること
・世界の産業安全衛生の専門家間の連携を強化すること
・産業安全衛生分野の実践的知識を推進する場を提供すること
の3点を目的としています。
次回は2018年4月29日から5月4日の日程で、アイルランド、ダブリンにて開催される予定です。
基調講演を行う高橋国際交流センター長