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産業生態科学研究所 第31回合同研究発表会を開催

 産業生態科学研究所が主催する第31回(令和5年度)合同研究発表会が9月15日に開催されました。本年度はラマツィーニホール小ホールとオンラインのハイフレックス型で行いました。
 開会に先立ち、馬場記念賞と最優秀講師賞の表彰式、感謝状贈呈式を行いました。
 コースⅠの修練期間中の貢献を称える馬場記念賞は、厚生労働省労働基準局安全衛生部労働衛生課の佐藤秀之が受賞されました。
 産業医学基本講座の受講生から高く評価された最優秀講師賞は、産業生態科学研究所産業精神保健学の江口尚先生が受賞されました。また、馬場記念賞の趣旨にご賛同いただきご寄付をいただきました。
 福澤前常務理事へ、感謝状が贈呈されました。福澤氏より親子2代にわたっての馬場快彦先生とのご縁が語られ、人の出会い・つながりの偶然や必然を思いながら拝聴いたしました。

 上野産業生態科学研究所長の開会のご挨拶に続き、上田学長より期待のこもったご挨拶を賜りました。本年度のプログラムは、「基礎研究室配属で各研究室に配属されている医学部3年生をメインターゲットに、産業医学・産業医に興味を持ち、関心を深めてもらう」ことを目的として構成されました。前半は「プロフェショナルとしての産業医を育成する(上野産業生態科学研究所長)」、「産業医が大学院で学ぶ意義(森大学院医学研究科産業衛生学専攻委員長、産業保健経営学研究室教授)」「新任教授からのメッセージ:リサーチマインドを養う7つのヒント(榎原人間工学研究室教授)」の3演題で、医学部3年生はもちろんのこと、コースⅠ修練医、教員にとっても、将来目指したい(目指してほしい)医師・産業医像を考える良い機会となったと思われました。後半は「研究する産業医:在宅勤務の健康影響(大河原先生 環境疫学研究室)」「研究する産業医:化学物質ばく露による生体影響(西田先生 労働衛生工学研究室)」「産業医大が目指す未来研究:COI-NEXT構想における役割(財津高年齢労働者産業保健研究センターセンター長・教授)」の3演題で、それぞれの研究の進捗・成果に加え、産業医と研究のつながりや産業医が研究する意義、未来へ向かっての全学を挙げた研究構想等が分かり易く、かつパッションを込めて発表されました。その後、ご来賓の方々より講評をいただきました。産業医科大学の地域とも連携した今後の更なる発展へのエールおよび合同研究発表会に関わる各研究室等の今後の活動への期待のお言葉を多くいただきました。最後に、江口産業生態科学研究所副所長のご挨拶で合同研究発表会を閉会いたしました。

 私の進行の不手際からご不便をおかけ致しましたが、ご参加各位のご尽力の下、144名ものご参加をいただき盛会となりました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。また、毎年のことながら、本会は研究室等の事務職員の皆様の多大なご貢献を頂いております。
 皆様のご協力に重ねて御礼申し上げます。

(産業医実務研修センター 喜多村紘子)