高年齢労働者を巡る現状
1 高齢者(※)の人口
➢総人口が減少する中で、高齢者人口(65歳以上)は3,625万人と過去最多(2024年9月15日現在) ➢2045年には4,000万人弱、3人に1人以上は高齢者になると見込まれている。 |
(※)高齢者の用語については、現時点で一律の定義がないが、ここでは、「高齢者=65歳以上」と区分している。
2 高齢者の就業《1》
➢高齢者の就業者(※)数は、20年連続で増加し、914万人と過去最多 |
(※)就業者とは、月末1週間に収入を伴う仕事を1時間以上した者、又は月末1週間に仕事を休んでいた者。
2 高齢者の就業《2》
➢高齢者の就業率(※)は25.2%、高齢者の4人に1人は仕事をしている。 |
(※)高齢者の就業率は、65歳人口に占める就業者の割合。
2 高齢者の就業《3》
➢就業者総数(15歳以上)に占める高齢就業者の割合は13.5%(約7.4人に1人は高齢者)。 |
2 高齢者の就業《4》
➢高齢就業者は、「卸売業、小売業」や「医療、福祉」などで多い。 |
3 高年齢労働者の就労と被災状況
➢雇用者(※)全体に占める60歳以上の高齢者の占める割合は18.7%(令和5年) ➢労働災害による休業4日以上の死傷者数に占める60歳以上の高齢者の占める割合は29.3%(同) |
(※)会社、団体、官公庁あるいは自営業主や個人の家庭に雇われて賃金給料をもらっている者及び会社、団体の役員をいう。
4 高年齢労働者の労働災害の特徴
➢60歳以上の男女別の労働災害発生率(千人率)を30代と比較すると、男性は約2倍、女性は約4倍となっている。 ➢休業見込み期間は、年齢が上がるにしたがって長期間となっている。 |