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安全衛生マネジメント学 研究内容

原 邦夫

研究紹介

 大気および職場の化学物質の測定を行うことから始まり、化学物質のリスク管理の研究に進んだ。曝露を代謝物で評価することや、VOCの測定と評価、国連の化学物質のハザード区分とラベル表示に関するGHS勧告の導入方法などの研究を行ってきた。その他、公衆衛生学的な分野もてがけ、健康影響予測評価(HIA)の日本での適用研究、アジア大都市の大気汚染研究、風力発電施設からの超低周波音・騒音の測定および評価の研究なども行ってきた。

研究テーマ

  • 化学物質リスク管理のあり方
     職場での化学物質のリスクアセスメント義務付けに対応するため、スクリーニングから詳細あるいは企業規模に応じたリスクアセスメント方法について、許容濃度等の基準に基づいた上での様々な工夫について検討している。
    • 山本忍、原邦夫、他.化学物質リスクアセスメント対象物質の職業性ばく露限界値とGHS区分の関係.416、第91回日本産業衛生学会講演集、2018.
  • 産業衛生技術専門職のコンピテンシー
     産業衛生技術専門職は衛生管理者、作業環境測定士、労働衛生コンサルタントなどに分かれ、その専門職領域が複雑になっている。産業医、産業看護職のコンピテンシー研究が進められている中、改めて産業衛生技術専門職の専門職としての能力であるコンピテンシーを再整理している。
    • 原邦夫.産業衛生技術部会フォーラム:我が国におけるオキュペーショナルハイジニストの育成や活用、展開、238、第91回日本産業衛生学会講演集、2018.
  • 健康影響予測評価(HIA)研究
     「健康の社会的決定要因」の考え方に立ち、健康に影響を及ぼさないように見える事業などについて健康への影響を事前に評価し良い点を伸ばし改善すべき点に対策を施すという考え方・方法論が健康影響予測評価(HIA)である。この手法を地区診断に用い、地域に対策提言することを検討している。
    • 星子美智子,原邦夫、他.地方自治体で活用される健康影響予測評価(HIA)のスクリーニング・チェックリストの開発とその活用、久留米医学界雑誌 76(8-12): 284-295, 2013.
  • アジアの大気汚染対策
     アジアの大都市の大気汚染は深刻であり、日本での取組みとその成果を紹介し共同研究することが有効と考え、現地実態把握や発生源対策のための成分分析を試みている。
    • K Hara. Special Talk: A Comparison of Chronological Changes in PM10 Concentrations in Four Asian Mega-Cities, The 4th EnvironmentAsia International Conference on Practical Global Policy and Environmental Dynamics June 21-23, 2017, Bangkok, THAILAND

所属学会・研究会・委員会

  • 厚生労働省 リスク評価検討会
  • 日本産業衛生学会 許容濃度委員会

河村 洋子

研究紹介

研究テーマ

  • 所属学会・研究会・委員会

渡邉 裕晃

専門分野

 労働安全衛生

庄司 卓郎

研究紹介

 作業現場で問題となる安全や過労防止に関する研究を行っています。
 キーワード:安全文化、ヒューマンエラー、安全意識、働き方改革

研究テーマ(過去3年間)

  • IATを応用した安全意識評定法の開発
  • 過重労働防止アクションチェックリストの開発
  • 労働災害による難治性手外科関連外傷症例の発生予防に関する研究(整形外科・善家雄吉先生との共同研究.学内重点研究)
  • 定性的手法を用いた労働災害防止対策に対する労働者の認識の分析(横浜国大と共同研究.厚生科研)
  • 外国人技能実習生の安全意識向上を目的としたマンガ標識の開発(労働安全衛生総合研究所との共同研究)
  • 働き方改革の推進に効果的な対策とその効果測定

所属学会・研究会・委員会

  • 安全工学会
  • 日本人間工学会
  • 行動医学会
  • 産業・組織心理学会
  • 人類・働態学会
  • 産業衛生学会
  • 産業疲労研究会

山田 晋平

研究紹介

 生理心理学の手法にて心身の状態を評価する研究を行っています.

研究テーマ

  • 過重労働対策のための疲労評価システムの開発と運用
  • 熱中症の予兆検出

所属学会・研究会・委員会

  • 日本産業衛生学会
  • 産業医科大学学会
  • 日本人間工学会
  • PIE研究部会
  • 日本生理心理学会
  • ヒューマンインタフェース学会
  • 日本疲労学会
  • 日本産業看護学会

倉岡 宏幸

研究紹介

 快適な職場環境を実現するために,ヒトの感情と生体反応の関係に着目し,精神状態(ストレスやポジティブ感情など)を定量的に評価できるシステム開発に向けた基礎研究を行っております.最近は,フロー状態(「ある活動に対して、自我の意識が喪失されるほど没入している状態」)に着目し、PCを用いた精神課題負荷に伴うフローと生理反応の影響について調査しています.

研究テーマ

  • フロー状態を推定する生理指標の探索
  • 生理指標を用いたメンタルワークロード評価手法に関する研究

所属学会・研究会・委員会

  • 人間工学会
  • PIE研究部会
  • International Organization of Psychophysiolog