産業医学基本講座 概要
1.産業医学基本講座の目的
産業医学基本講座は、産業医学の振興と産業医の養成確保という産業医科大学設立の趣旨に基づき、産業医活動の基礎から実践までを体系的かつ集中的に講義と実習を行い、産業医として保持すべき専門的知識と技術を付与することを目的としています。
2.受講対象者
受講対象者は、主として本学卒業生を対象としておりますが、次のとおり広く門戸を開放しております。
(1)産業医科大学医学部卒業者
(2)医科大学・医学部の医学科を卒業した者
(3)本学が(2)に掲げる者と同等(修士以上)の学力を有すると認める者
3.開講期間
4.開催場所
- 【本学開催】 産業医科大学 (北九州市八幡西区医生ヶ丘1-1)
- 【東京開催】 産業医科大学 東京事務所 (東京都千代田区神田司町2-2)又はJR神田駅近辺
5.受講定員
- 【本学開催】 原則として100名程度
- 【東京開催】 原則として35名程度
6.受講料および取消手数料
- 【本学開催】 230,000円
- 【東京開催】 550,000円
取消手数料については以下の通りです。
取消しの申出時期 | 返還額 |
講座開講日の16日前まで | 振込手数料を差し引いた上で全額を返還する。 |
講座開講日の15日前から前日まで | 取消し料20%(振込手数料含む。)を差し引いた上で返還する。 |
講座開講日以降 | 返還しない。 |
注)取消の申出時期の日数は、暦日によって計算する
7.受講申込について
【申込期間】令和6.12.1~令和7.1.31 23:59まで
令和6.12.1~令和7.3.31 23:59まで
※重複しての申込はご遠慮ください
*科目の履修認定について
本講座は、原則単年度での履修を原則としています。
授業科目のうち一部の科目について履修認定を受けた場合、その科目については、履修認定を受けた日から起算して、原則として3年を経過した日の属する年度の末日まで有効となりますので、それまでに残りの科目を受講して下さい。
例えば、令和7年度に履修認定を受けた授業科目の有効期限は、令和11年3月31日までとなります。
なお、当年度履修認定を受けなかった科目を、次年度以降受講する際は、再受講登録料をお支払いいただきます。
(本学開催:1科目につき7,000円、東京開催:1科目につき17,000円)
※再受講を取消した場合、
再受講登録料は返還いたしません
8.修了認定書および修了証の授与
本講座の全授業科目の履修認定を受けた者には、産業医学基本講座修了認定書(産業医科大学産業医学ディプロマ)を授与します。
さらに、本講座の修了認定を受けた者には、以下に挙げる規定に基づいた講習を修了した者としての修了証を併せて授与します。
(1)労働安全衛生法に定められた研修
本講座修了者(医師に限る。)は、労働安全衛生法第13条第2項の厚生労働省令で定める要件に基づき、平成21年3月30日に改正された労働安全衛生規則第14条第2項第1号に規定される「労働者の健康管理等を行うのに必要な医学に関する知識についての研修であって厚生労働大臣の指定する者(法人に限る。)が行うものを修了した者」として認定されています。
(2)労働衛生コンサルタント(保健衛生)試験
本講座修了者(医師・歯科医師に限る。)は、「労働安全コンサルタント及び労働衛生コンサルタント規則第13条第1項の規定に基づき厚生労働大臣が指定する者(法人に限る。)が行う講習を修了した者」として認定され、厚生労働大臣が実施する「労働衛生コンサルタント(保健衛生)試験」の筆記試験が免除されます。
なお、受験申請時は、産業医学基本講座修了証が必要となります。その際、原本証明につきましては、労働局・労働基準監督署等にてお受けください。
その他受付・受験等に関しましては、(公財)安全衛生技術試験協会のホームページhttps://www.exam.or.jp/にてご確認下さい。
9.その他修了者に認められるものについて
(1)社会医学系専門医制度
平成29年度より、社会医学系専門医制度資格認定試験の受験資格の一つとなっている「基本プログラム」を修了したものと認められています。
(2)日本産業衛生学会専門医制度
日本産業衛生学会専攻医資格認定試験の受験資格の一つとなっている「産業医学に関する基礎研修」を修了したものと認められています。
(3)日本医師会認定産業医
日本医師会認定産業医への申請は、産業医学基本講座修了認定の日から5年以内1回のみ認められています(本人が都道府県医師会に直接申請)。
日本医師会認定産業医制度、申請については、日本医師会のホームページhttp://jmaqc.jp/sang/にてご確認下さい。
10.その他
日本医師会認定産業医研修制度との関連
本講座は、同制度の基礎研修と同等以上の研修として認められていますが、同制度の基礎研修及び生涯研修との単位の互換性はありません。
11.授業科目
産業医学の基本的な知識として、産業医の制度と関係法令、職業関連性疾患とその予防、疫学的な考え方等について、各分野の専門家がわかりやすく解説します。産業医活動に必要な実践的な技術として、作業環境測定と快適職場の形成、労働衛生保護具の使い方、職場巡視の進め方、健康管理と健康保持増進の実際、労働衛生管理体制の構築等について、講義に加えて少人数グループによる実習を行います。
各科目の詳細はこちら
本学実習風景
作業環境管理実習
作業管理実習
健康保持増進活動実習
救急処置実習
職場巡視実習
じん肺読影実習
演習
特別に興味のあるテーマを持つ受講生は、各科目責任者の個別指導により、さらに詳細な学習を行うことができます。
その他
- 各講義について、受講者によるアンケート調査を実施し、産業医学基本講座の充実に役立てることとしています。
- 資料を特定のURLよりダウンロードする電子媒体の形で配布したり、QRコード読み取りによるGoogleフォームへの記入と送信で出席管理を行ったりする科目があります。QRコードの読み取りができる、また電子媒体が閲覧できる情報端末(スマートフォン、タブレット、ノートパソコン等)を各自でご用意ください。
- 実習ではノートPC等を用いて資料を作成することがありますので、オフィスアプリケーション(Microsoft Word、Excel、PowerPoint等)の基本的な操作が必要になります。
12.講師
産業医科大学教員及び学外講師
文責 産業医科大学 大学管理課 研究所係・首都圏事業推進室 更新日 令和6年10月21日