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分子生物学 研究内容

(1) 慢性炎症因子によって惹起される発がん・がん浸潤転移メカニズム解明

近年、肥満や運動不足が、糖尿病、動脈硬化、認知症、がんの発症リスクを高めることが知られていますが、それら共通の基盤病態として組織における慢性炎症が注目されています。当教室では、慢性炎症因子によって惹起される発がん・がん浸潤転移促進メカニズムの解明を行っています。

(2) がん幹細胞を標的とした新規がん治療法開発

がんの再発や転移の原因として、がん幹細胞の存在が最近注目されています。当教室では、組織幹細胞マーカーを切り口に、がん幹細胞の性質を解明し、新規がん治療法開発の基盤研究を行っています。

(3) 新規免疫制御機構の探索

我々の体は免疫システムによって病原体や異常な細胞を排除していますが、過剰な免疫応答は自己を攻撃し自己免疫疾患を引き起こすため、自己に対する免疫応答を抑制する機構を備えています。一方、がん細胞は自己免疫を制御する機構の一つである免疫チェックポイントを巧みに利用して免疫システムからの監視を回避しています。近年、免疫チェックポイント阻害剤が開発され、がん治療に応用されていますが、必ずしも奏効率は高くありません。当教室では、新規の免疫制御機構の探索を行っています。

(4) IgE抗体制御機構の解明

IgE抗体はアレルギー反応において中心的な役割をしていますが、その産生量は生体内で低く保たれています。我々はこれまでに樹状細胞がIgE抗体産生を抑制することを明らかにしてきました。またIgE抗体産生には、これまで考えられてきたクラススイッチのレベル以外にも、転写後の制御が存在することを見出しました。当教室では、そのメカニズム解明を行っています。

更新日:2020年7月28日
文責:分子生物学