九州初!産業医科大学病院が睡眠時無呼吸の最新治療 「舌下神経電気刺激療法」を開始
産業医科大学病院は、「閉塞性睡眠時無呼吸症候群」の治療に積極的に取り組んでおります。検査体制も充実しており、非常に多くの患者さんが通院されております。この度、閉塞性睡眠時無呼吸症候群対する新しい治療法「舌下神経電気刺激療法」を導入し、耳鼻咽喉科・頭頸部外科において2025年1月に第1例目の手術を実施しました。
九州で初、日本全国で13施設目です。本手術の実施医が2名在籍しており、今後もさらに本治療に取り組んでいきます。
閉塞性睡眠時無呼吸とは?
睡眠中の呼吸運動が行われているにもかかわらず、上気道の閉塞のために適切な呼吸が出来ず無呼吸や低呼吸となるものです。
舌下神経電気刺激療法とは?

CPAP治療(※1)が継続できない中等症以上の「閉塞性睡眠時無呼吸症候群」の患者に対して行う保険適用の治療法です。外科手術により、小型デバイスシステム「舌下神経電気刺激装置」を体内へ植込み、夜間の呼吸に合わせて、舌の動きをつかさどる神経に電気刺激を与えることで、舌根(ぜっこん)を持ち上がらせて気道が閉塞しないように作動します。
※1 CPAP(シーパップ:持続陽圧呼吸療法)とは、機械で圧力をかけた空気を鼻から気道(空気の通り道)に送り込み、気道を広げて睡眠中の無呼吸を防止する治療法です。