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産業医科大学では献体へのご協力をお願いしております

お問合せ先
産業医科大学(代表電話番号:093-603-1611)、医聖会事務室(内線2215)またお問合せフォームからお願いいたします。

献体とは

 医学・歯学の大学における人体解剖学の教育・研究に役立たせるため、ご自分の遺体を無条件・無報酬で提供することをいいます。
 産業医科大学に献体いただける方には、まずはご連絡いただき、ご芳名を登録いたします。

献体の意義

 医師になるためには、人体の構造を十分に理解しておく必要があります。
 解剖実習の目的が医学の基礎たる人体の構造を研鑽することにあるのは勿論ですが、解剖実習を通じて『より良い医師が育って欲しい』との希望と期待の一心で献体された方々のお陰で自分たちが勉強できることを認識し、医学生としての責任を知り、自覚が芽生えることは、解剖実習の何よりも大切な意義であると信じております。
 また、近年の医療技術の高度化や医療機器の急速な進歩に伴い、医師はさらに高度な手術手技が要求され、より安全で高度先進医療の開発が求められます。
 産業医科大学では、より良い医療の開発や手術手技向上のために医師のトレーニングにもご遺体を使わせていただくことがあります。

献体登録等の業務について

 産業医科大学では、献体登録等の業務は医聖会事務室が行っております。

献体登録の手続きについて

 産業医科大学に、献体いただける方は以下の手続きをお願いいたします。

  1. 産業医科大学までご連絡いただき、「献体登録希望」とお伝えください。福岡県内にお住まいで(中津・下関在住の方は要相談)、ご本人が献体を正しくご理解いただき、ご親族の同意が得られた方のみ献体登録を行っております。
  2. その後、医聖会会員になるための入会申込書やリーフレット等を郵送いたします。内容をよくお読みになられ、献体について正しくご理解いただき、ご親族の同意が得られた上でお申し込みください。
  3. 献体登録完了となります。

献体登録をお断りする場合

 以下の疾患に、現在罹っている方、又は過去に罹った方については、献体登録をお断りする場合があります。ご了承ください。

劇症肝炎、プリオン病、AIDSなど重篤な感染症

会員様が亡くなられたときには

 会員の方がお亡くなりになりました場合、産業医科大学への献体はご遺族の方々のご理解とご協力によって、会員のご遺志が実現されることになります。
 産業医科大学 医聖会事務室にお電話ください。
 土曜・日曜・祝日、および平日17時から翌日8時半までの献体受付は大学防災センターが担当しますので、(代表電話番号:093-603-1611)までご連絡ください。その際に、以下の1~4の事項をお尋ねします。

  1. 亡くなられた方の氏名、会員番号、死亡月日、死亡場所
  2. 連絡者の氏名、電話番号、亡くなられた方との続柄
  3. 通夜・葬儀の有無
  4. ご遺体のお迎えに伺う日時と場所

 献体いただくにあたり、通夜・葬儀を執り行うことは、なんら支障ございません。
 ただし、腐敗防止のため、お棺にドライアイスを入れる場合は、ドライアイスが直接ご遺体に当たらないようお願いいたします。

医学部学生の解剖実習について

 献体によりご提供されたご遺体を用いて、医学部では医師になる基礎として、正常な人体の構造を理解するために解剖学を学びます。解剖学は講義と実習が行われますが、講義で得た知識を身のあるものにするためには時間をかけて全身をくまなく解剖する必要があり、そのためにご遺体を使わせていただきます。

外科手術手技研修について

 近年、医療安全への社会的な関心が高まり、手術手技の修練もいきなり患者で行うのではなく、OJT(On the Job Training)による臨床経験を積んだ上で、さらに模型や動物等を使用して十分な練習を行うことが求められています。しかし、より先進的で高度な手術手技はOJTの機会が少なく、複雑な解剖学的構造を有する部位の手術のトレーニングは人体との解剖学的差異から模型や動物等を用いることが難しい場合もあります。平成24年より厚生労働省の「実践的な手術手技向上研修事業」が開始され、産業医科大学でも当該研修事業を行っており、そのためにご遺体を使わせていただく場合があります。

ご遺骨の返還

 お預かりしたご遺体は解剖実習が始まるまで一体毎に保管され、解剖実習期間中は最初から最後まで同じ医学生が担当します。解剖実習を終了しますと、一体毎に納棺され、北九州市の斎場にて火葬に付されますので、他の方のご遺骨が混ざるようなことはございません。どうぞご安心ください。
 ご遺骨を返還するまでの期間は、亡くなられた時期によって異なりますが、約1年半を要します。納骨先が決まっていない等の諸事情がある場合、ご遺骨は産業医科大学キャンパス内にある「慰霊堂」にお預かりすることもできます。詳細は、産業医科大学医聖会事務室にお尋ねください。
 毎年10月頃に、産業医科大学の公式行事として「献体・剖検御霊慰霊式」を開催しています。その後に「御遺骨返還式及び文部科学大臣感謝状伝達式」を執り行い、その際にご遺骨を返還させていただいております。
 なお、ご遺族の方で、お身体の不自由や遠方に住んでいる、日時が合わないなどの理由で献体・剖検御霊慰霊式と御遺骨返還式に出席できない場合は、担当者がご自宅までご遺骨返還に伺いますので、産業医科大学医聖会事務室にご連絡ください。

献体・剖検御霊慰霊式の様子

御遺骨返還式及び文部科学大臣感謝状伝達式の様子

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