生体物質化学
【図】左から:イオン透過性チャネル分子とカルモジュリン、イオン電流を測定するガラス電極(着色)、通常のイオン流入(緑線)と病態時の電流トレース(白線)、病態モデルラットの尿から得られたタンパク質(銀染色)、ガスクロマトグラフィー装置
●News●
令和5年2月10~11日に開催された第52回日本心脈管作動物質学会(於北九州国際会議場)で
ポスター発表を行いました。
ABOUT US
私達の体は、水を含めて多様な化学物質でできています。しかし、どのような化学物質がどんな物理化学的の法則に基づいて動き反応し、その結果として生命を形成・維持しているのか、わかっていないことがたくさんあります。我々の研究室では、カルシウム(Ca)*などの無機イオンに焦点を当て、無機的なものが如何にして生体物質や生命に必要な機能を形成させ、更には病気の発症に関わるのか、電気生理学・分子生物化学・タンパク質化学・分析化学等を用いて解明しようとしています。
訪問学生・研究生 歓迎
一緒に実験・研究をして論文を発表してみませんか。
当研究室には電気生理・生化学・分子生物学・蛍光イメージング(FRET, Caイメージング)・HPLC・ガスクロなどの機器が揃っています。研究内容のページをご参照下さい。研究内容に興味のある方、実験や研究をして論文を書いたり、学位を取得したいと考えている方がおられましたら、是非ご相談下さい。
*カルシウム(Ca):私達の体の中では骨に最も多く含まれています。それだけでなく、細胞の膜をナトリウムイオンなどと共に急速に移動することで、イオン性の電流を発生させたりしています。更に、細胞内に移動したカルシウムイオンが、カルモジュリンと呼ばれるタンパク質などと結合し、脳神経系や心臓だけでなく、様々なところで機能性無機物として働いていると考えられています。