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「妊婦の血中金属濃度と出生時の胎盤重量との関連」について研究成果を発表-子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)より-

 この度、エコチル調査福岡ユニットセンター(産業医科大学サブユニットセンター)の産科婦人科学 金城助教らの研究チームより、中心仮説(エコチル調査で解明したいこと)に係る「妊婦の血中金属濃度と出生時の胎盤重量との関連」について、研究成果が発表されました。

発表のポイント

  • エコチル調査の全国約7万組の母子のデータを使用し、妊婦の血液に含まれている金属(カドミウム、鉛、水銀、セレン、マンガン)の濃度を4つのグループ(低い、やや低い、やや高い、高い)に分けて、分娩時の胎盤重量との関連を解析しました。

  • 鉛、水銀の血中濃度は胎盤重量との関連をみとめませんでした。

  • カドミウム、マンガンの血中濃度が高い場合は、胎盤重量が重い例が増えることがわかりました。

  • セレンの血中濃度が高い場合は、胎盤重量が重い例が減ることがわかりました。

 本研究は、日本人の大規模コホート調査における母体の血中金属濃度と胎盤重量の関連を検討した初めての研究であり、2024年5月13日付でELSEVIER社から刊行された環境科学分野の学術誌「Environment International」に掲載されました。

 今後もこれらの研究を通して、引き続き、子どもの成長や健康に影響を与える化学物質等の環境要因が明らかとなることが期待されます。

報道発表資料はこちらをご参照ください。

問い合わせ先

【研究に関する問い合わせ】

エコチル調査産業医科大学サブユニットセンター
特任助教  菅 礼子
eco-child@mbox.med.uoeh-u.ac.jp
093-284-5180

【報道に関する問い合わせ】

産業医科大学 総務部 総務課 広報係
総務課長  加藤 秀樹
kohokikaku@mbox.pub.uoeh-u.ac.jp
093-588-2030

「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」の詳細は、以下をご参照ください。

■環境省エコチル調査ホームページ http://www.env.go.jp/chemi/ceh/

■エコチル調査産業医科大学サブユニットセンターホームページ  http://www.ecochil-fukuchan.jp/