急性期医療を中心とした施設の建設について
産業医科大学病院は、高齢化が進む北九州医療圏の中で、医療需要の変化に積極的に対応し、将来にわたって、高度急性期医療の中核を担い、指導的な役割を果たす基幹病院として更なる機能強化を図る必要がある。
しかしながら、開院38年を経過し、施設の老朽化・狭隘化が課題となっており、著しい医療の進歩に適応する医療環境を整備し、機器の拡充、高度化を図るため、次のとおり、急性期医療を中心とした施設を建設する。
1 基本コンセプト
(1)急性期医療を行う建物として位置付ける。
(2)進歩する医療技術と変化する医療環境に柔軟、積極的に対応する施設を目指す。
(3)患者プライバシーを確保し、安全・快適な療養環境の確保に配慮する。
(4)機能性の高い、医療スタッフが働きやすい医療環境を整備する。
(5)産業医学教育に必要な臨床的能力向上のための環境を整備する。
(6)治療と仕事の両立支援のための環境を整備する。
2 施設の整備概要
(1) 建物の名称
「急性期診療棟」とする。
(2)構造・規模
鉄筋コンクリート造 免震構造 地上5階 (総面積 約22,000㎡)
(3)フロア構成(各階の主な用途)
1階 急性期エントランスセンター、産業医学臨床センター、両立支援室
2階 総合周産期母子医療センター、急性期病棟(女性病棟)、消毒滅菌室
3階 手術部、集中治療部
4階 急性期病棟、病理部
5階 急性期病棟
3 建設位置
現大学病院の西側に近接し、ラマツィーニホールと事務局本部の間とする。
4 整備スケジュール
(1)建設竣工時期 平成34年度 予定
(2)設計・施工 平成30年度から平成34年度
5 その他
(1)現行の保育園、車庫等は、建設予定地となるため移設を行う。
(2)建設予定地となる事務局本部裏山の整備を行うため、造成工事を行う。